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WUBENの最初の掲載はG2になりました。
樹脂製じゃないんだな…という謎の感慨が皆様に伝わるでしょうか。



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ぱっと見の印象はかなり小さいです。消しゴムサイズ、かな。どちらかというとフリスクか。これまで直方体のキーライトはNITECOREを中心に複数扱いましたが、WUBEN G2は特に薄さが際立っています。
そして側面にある、キーライトとしては大口径のレンズ。この配置の使い勝手が良いかどうか・・・正直気になります。これもこれまでにあまりなかったデザイン。


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このレンズ、アレですね。KLARUS E1のUDLと同じものですね。3mmほどの薄さながら十分な集光性があり、175°にも及ぶ広い周辺光を併せ持つ特殊レンズです。


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配光はなかなかGOODという感じでしょうか。極端な薄さで集光性と周辺光を両立する光学設計はすごい。その代償として周辺光の環状のムラが多少見られますが、しかし実用上は問題ありません。
KLARUS E1の場合はLEDがスペック重視のCREEでしたが、WUBEN G2はバランスの良いOSRAMということで、配光ムラは明らかに軽減されています。


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最大光量はダブルクリックでジャンプできるTURBOの500ルーメン。キーライトとしては十分すぎると思います。10m先を難なく照らせる集光性、肉眼でも視界全体を覆うような配光の広さはこのレンズ特有。

STREAMLIGHT PROTAC 90シリーズなどのTIRも集光&ワイド配光ですが、中心がドン!と出やすいSTREAMLIGHTに対し、WUBENのUDLはなだらかに中心部が明るくなる配光です。これはこれで高度だ。


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長押しで点灯、もう一度長押しで MOON-LOW-MED-HIGH を巡回するわかりやすいモード切替。MOON 1ルーメンでもなんとか歩行可能ですし、LOW 15ルーメンあれば歩くのに不満はまったくありません。MED、HIGHも良い配分だと思いますがいかがでしょう。搭載電池は280mAhとミニマム級なのですが、MED : 65ルーメンで1.5時間点灯可能。


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SUREFIREのG2が高級CR123Aを2本も消費して65ルーメン1時間だったことを考えると涙が出るような経済性です。1時間あたりほぼ1000円って時給じゃん(2023/03現在、12本入で約6000円なので)。


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ボディには分離式のキーリングがついています。蛇口をひねるように回すと分離。ただちょっと戻しにくいかな。S-BINERと合わせたほうがいいような気もします。


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クリップもはめ込みの脱着式。一瞬不安になりますが、クリップ先端を強めに押し上げても浮いてきませんし、ボディとの固定はしっかりしているようで、個人的には信頼するようになりました。ただ樹脂クリップということでポケットなどへの固定は甘め。ひっかけるだけに近いです。


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脱着式キーリングを外すと、ボディ後部の磁石でバチバチ鉄板に貼り付けられます。鉄扉、スチール棚、自動車ボディ、自転車のフレーム。
作業の際は照明器具の高さが欲しくなることは多いのでマグネットがあるといろいろはかどります。


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写真のWのところがスイッチ、そのとなりがUSB-C充電ポート。このスイッチ配置はいいですね。キーライトの宿命である誤点灯をかなり軽減できます。
地味〜に、USB-Cの蓋が取りやすいのもいいポイント。ココが開けにくいと、せっかくのお手軽充電機能を無駄にしますが、そういうライト多いですからね…。


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このボタン配置の操作性はなかなか優秀。今のところポケットの中での誤点灯が一度もありません。

個人的に現在はバックパックのショルダーベルトに着けて自転車通勤に使用しています。怪しい動きの自動車が前方にいる時に、被視認性をあげるために短時間点灯する使い方です。この場合はとっさに点灯する必要がありますが、今のところは不満なくダブルクリックで点灯できています。一般の方が手に持って使用しても不満はなさそうですがどうでしょう。



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スタイリッシュなデザインで扱いやすいWUBEN G2、好感触です。特にキーライトの照射力に不満がある方、誤点灯問題に悩まされている方はお試しください。あぁ、私物のウェアラブルライトが増えていく・・・