今回のご紹介するのはACEBEAM L17。のカモフラバージョンです。それほど面積の大きくないフラッシュライトにカモフラ迷彩が必要かどうかは疑問ですが、存在するということは需要があるということなんでしょうね。
L17。L18やL19などの荒ぶる兄貴達に押されてどうにも影が薄のですが(笑)、L17もまたなかなかの名機と言えます。ヘッド直径40mm、全長140mmほど。分類するならフルサイズ・ミドルサイズのクラスで、現代のタクティカルフラッシュライトの王道のクラスですね。
ただ、L17は軽く小さく感じます。ヘッド直径の割には全長が短いので、感覚的にはもうワンサイズ下にに感じるのです。そしてスマートなボディ。トゲトゲデザインが好き、という人も多いかとは思いますが、素手で取り回すことを考えるとスマートなボディも悪くはありません。タクティカルリングとヘッドの段差が指にかかるので、滑りやすいわけではないと思います。
普通の布のカモフラとの対比はこんな感じ。材質の違いはあるので当然質感は違いますが、なかなか悪くない。特徴的なカモフラ柄は、HA3仕上げの上に施されていて、アルマイトによる着色ではなさそう。ノーマル機種と同等以上の耐食性を示すはずなので、そのあたりの心配はご不要です。
ホワイト 照射画像
コンパクトなヘッドを実現しているTIRレンズは、高い集光性も備えています。公称での到達距離は800mに及びます。800mて・・・。よほど特別なケースを除き、L18やL19などの大型機種を持ち出すまでもなく、L17で十分遠距離照射が可能です。一般的に大径ヘッドのターボヘッドでも、800mを超えられる機種はあまりないんですよ。それを直径40mmのヘッドで実現しているのはすごいことです。
周辺光が薄いながら広角度に発生するため、集光モデルにありがちな使いにくさは大幅に軽減されています。その分、室内照射では凄みがわかりにくいライトでもありますけどね。
そのためLOWやMEDで使用してもそこまで不便ではありません。タクティカルを優先したEDCであれば十分対応できる配光です。
スイッチはサイレントタイプ。クリックしても音がしません。操作系は「ACEBEAMの軽量級タクティカルに共通のやつ」ですが、慣れると違和感なく使用できるもので、タクティカル面でもユーティリティ面でも秀逸です。