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ACEBEAMは最近、何かに目覚めたかのようにかっ飛びライトを連発していますが、まさかの上乗せが来ました。ACEBEAM L18。標準的なタクティカルライトのサイズから、1000mの照射距離を飛ばすようです。


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サイズ感は時代とともに若干変化はしますが、フルサイズのタクティカルライト、というと、ヘッド直径40mm前後のライトかなーという感じがします。ヘッド直径32mmのSUREFIRE 6PXなどはコンパクトないしセミコンパクトという感じですね。ACEBEAM L18はヘッド直径53mmほどで、セミターボヘッドといったところでしょうか。60mm以上のターボヘッドを備えたオーバーサイズと比較すると、かなりコンパクトな感じがしますね。


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ACEBEAMの特徴である、目の荒いナーリングはヘッド周囲とテールキャップに残っていますが、ボディは螺旋の溝が彫られており、オ○ライトっぽい雰囲気がします。両者はボディの質感も割と似てますね。ボディ直径は25.4mmのはずですが、デザインの影響か細く見えます。


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テールスイッチのガードがなく、タクティカルリングが十字形ではなく円形。タクティカル志向がぐっと高められていますね。「ライトでぶん殴って格闘」することを想定したライトはテールスイッチにトゲトゲがございます。代表格はSUREFIRE E2Dシリーズですね。一方、「ライトで目潰しをして他の武器で戦闘」することを想定しているライトは、操作の妨げになる障害物はテールスイッチ周りから姿を消します。そういうところからもなんとなく設計思想を読み取れます。全部盛りが必ずしもベストとは限りません。


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当店の備品で置いてあるACEBEAM T27と比較すると、ヘッド直径はもちろん、首の部分の体積も小さく、コンパクト感を増しています。性能の絶対値ではT27の方が全体的に上なのですが、ライトは必ずしも性能が勝てば出番が多いわけではなく、物理的な制約も大きく影響します。コンパクト遠射系のL18がどういう能力を発揮するか興味をかきたてます。一方、大直径ヘッドではあるものの遠射性を追求しているわけではないX10はヘッド部分が短い独特の姿ですね。


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光学系はTIR。いやーいいですね。新しい光学系は気になります。特徴的な段差が内側に描かれています。こういう創意工夫を感じさせる外観は好みです。

中心部にはフロストが施されているのが意外。中心照度が下がってしまう措置なので、ACEBEAMはこの部分を周辺光に回し、集光能力を多少犠牲にして、視認性のよい視界に振っています。タクティカルライトの場合この処理は正解です。


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おらあ!と点灯。テールスイッチ一発でTURBOがでるライトは撮影が楽です。商品ページとは異なり、ライトを前に出して撮影してみました。中心光の鋭さは流石のものがありますね。そして周辺光の広さも優れています。

当初、1mの距離で測ったところカタログスペックの半分ほどの数字しか出ず「んん?!」となりましたが、3.17mで計測し直したところ(2乗すると10になるので計算しやすい)、ほぼ公称値を達成していました。この手のターボヘッドは収束距離が長く、至近距離では予定の集光性を得られません。ACEBEAMは信じがたいスペックをぶち上げますが、照射に関してはきちっと出してくるので流石です。


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こちらは、スペック的に「上位機種」に当たるT27の照射。設定は同じです。カタログスペックでも実測でも、T27の方が明るく、遠くまで飛ぶのですが、ターボヘッド特有の周辺視野の狭さもあります。一方、スポット周辺の領域ではT27の方が明るく、中距離での見易さに影響するかとは思います。


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MED2。距離5mですが完全に白飛びしていますな。公称400ルーメン弱、67000カンデラ強。XP-L HIで1000ルーメンほどの設定のフルサイズタクティカルライトが40000カンデラ弱ですので、とんでもない数値です。

漠然とですが、フラッシュライトの分類としてサーチ&レスキューというジャンルがあります。一般的には集光性の高いライトを指しますが、実用面ではMAXのスペックよりも、一定の照度で長時間使用できることを求められます。

Mid1 190lm 34040cd 12時間
Mid2 390lm 67600cd 5時間

L18のこの辺りの設定は、サーチライトとしても秀逸ですね。リチウムイオン系充電池1本では、これ以上明るくしても維持できないことがほとんど。また、別の観点ではLED自体も熱ダレで出力が落ちますので、維持できる範囲の消費電力で十分な照度を得られることがサーチライトには重要な能力です。


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サイドに電池残量を示すインジケーターを装備。ただ、充電機能はなく、電池の方にUSB-Cポートがあるタイプです。

コンパクトなボディから1000m照射を実現する凄まじいタクティカルライトですね。そしてその性能を1万円前後で購入できるのも素晴らしい。遠射系ライトを好む方は見逃せないアイテム。ちょっと野外に持ち出してみたくなりますね。