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ザ・対決企画は写真・文章ともに多くなりがちで正直ヘビーな企画なのですが、ちょっと思うところありましてやってみましょう。
きっかけは部長氏のキャンプ熱に巻き込まれたことです。と言っても部長氏自身はグランピングと呼ばれるような高級路線なのですが、私自身が興味あるのはミニマル系・サバイバル系の装備。今回、デイキャンプを行うとか、日帰りでの焚き火遊びを想定して、30L程度の中型のバックパックを探しておりました。

せっかくなので、弊社の取り扱いの中から、タスマニアンタイガーとカリマー SFをピックアップ。使い勝手やイメージに合うかを検証してみたいと思います。


早速並べてみますよ〜。
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ODカラー:タスマニアンタイガー モジュラーパック30
TANカラー:カリマー SF セイバー30

タスマニアンタイガーはドイツ軍採用、カリマー SFはイギリス軍採用。英独対決となり、なかなか胸熱なものがございます。米:HAZARD4も検討はしたのですが、程よく拮抗しそうなアイテムがなく断念。15〜20LのライトなバックパックがHAZARD4の真骨頂ですね。ちなみにカリマー SFのSABREはセイバーと読むそうです。鳩サ●レではございません。


容量は同じ30Lですが、TASMANIANTIGER MODULAR BACKPACK 30の方が厚みがあり大きく感じます。その分KARRIMOR SF SABRE 30の方が持った感じも軽量。似た素材・似た構造・同等の技術力で製作した場合、重量は頑丈さに直結することが多いので、軽量さを取るか、重厚さを取るかは優劣というよりも思想の違いになります。


お値段を見てみると

KARRIMOR SF SABRE 30
\19,800

TASMANIAN TIGER MODULAR PACK 30
\31,680

ということで、1万円ほどの差があります。両ブランドともにいくつかシリーズがありますので、同じ容量でもシリーズによっては逆転しますが、今回はTASMANIANTIGER MODULAR BACKPACK 30の方がちょっと高級品ですね。単純に比較するとKARRIMOR SF SABRE 30がスペック上は不利、しかしTASMANIANTIGER MODULAR BACKPACK 30は1万円の価格差を覆す魅力を見せつける必要があるわけですね。


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中に紙を詰めてみました。やはりTASMANIANTIGER MODULAR BACKPACK 30がわずかに大きく感じますね。


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上面から見ると、どちらもバンジーコードが施され、ハットやウィンドブレーカー、レインカバーなど急な出番が多いファブリックを挟んでおくことができます。しかしTASMANIANTIGER MODULAR BACKPACK 30の方が面積も密度もあります。バッグの持ち手部分も、KARRIMOR SF SABRE 30はそのままのナイロンベルトですが、TASMANIANTIGER MODULAR BACKPACK 30はラバーを入れて半分におられており、手が込んでます。


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前面。TASMANIANTIGER MODULAR BACKPACK 30の特徴はレーザーカットタイプのMOLLEウェビングを備えていること。また、ダブルジッパーを備え、大きくガバリと開くことができます。バンジーコードを追加するためのループ、パッチを追加できるベルクロ部分もあり、やはり機能面ではやや上を行きます。対するカリマー SFは一般的な雨蓋タイプのバックパックで、意外にもMOLLE非対応です。ストックをかけておくループを備えているのがTASMANIANTIGER MODULAR BACKPACK 30にない部分でしょうか。

「なーんだ、MOLLEねーのかよ」と思うかもしれませんが、バックパックって慣れると邪魔なMOLLEポーチはあまりつけなくなったりして、意外とMOLLEの機能は使わなかったりもします。一応、KARRIMORにはPredator(プレデター) 30というMOLLEを張り巡らせたシリーズもあるのですが、こちらはほとんどが廃盤となっています。何れにせよ、今回はあまりガチミリな感じを出したくなかったので、ナイロンベルトによるMOLLEシステムはデザインの好みの問題で除外しておりました。


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側面。レーザーカット式のMOLLEウェビングがあったり、バッグを引きしぼるためのコンプレッションコードがインナー式だったり、やはりTASMANIANTIGER MODULAR BACKPACK 30の方が高級感は上ですね。とはいえこれらの贅沢アイテムは重量増となりますので、一概にKARRIMOR SF SABRE 30 がダメなわけではありません。また、下部にサイドポケットがあり、ペットボトル程度は余裕で挿しておけますので、行動中のメリットは大きいかもしれません。
並べ方の問題でちょっとMODULAR BACKPACK 30が背が高く見えますが、実際の高さはほぼ同じですのでご注意ください。


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一般に30Lバックパックは10kgほどになることが多いので、会社に放置してあったキャンプ用具にペットボトル4本を足して8kgほどの荷物をぶち込んでみたいと思います。この炎幕というテントは無駄に重くかさばるので本来はオートキャンプ向きですね。バックパックで背負って行くようなものではありませんが、気に入ってはおります。ちなみにレビューに登場するジュース類は、その都度最寄りの自販機で調達されることがほとんどです。


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まずはKARRIMOR SF SABRE 30。容量的には余裕でした。多少の着替えくらいはまだ詰め込めます。しかし実感として、軽量テントや寝袋、グランドシートなどを30Lクラスのバックパックに詰めるのは無理を感じますね・・・。山荘への1泊程度ならいけそうですが、連泊は厳しそう、テント泊は無理っぽい。


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KARRIMOR SF SABRE 30は上部の口を紐で絞り、その上から雨蓋をかぶせる仕様。雨蓋と本体の隙間にもある程度の衣類などを挟んでおくことができます。雨蓋は長いナイロンベルトで本体下部と接続して固定するのですが、このベルト邪魔だなぁと思いました。


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一方、TASMANIANTIGER MODULAR BACKPACK 30。内側の背面部分・前面部分はMOLLEかつベルクロになっていて対応するポーチが取り付け可能です。この対応力は凄まじいですね。中の整理がしやすいというレベルではありません。写真のポーチは初期付属しますが(開封直後の初期状態)、商品ページにあるバンジーコードやレーザーカットMOLLEウェビングなどは別売アイテムですね。これはわかりにくくちょっと不親切な気がします。商品ページは後日修正致しましょう。


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今回は使わないので取っ払います。下に並んでいるのが初期付属アイテム。これだけで1万円くらいしそう。そう考えるとお得感はありますな。


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贅沢装備によるバッグの肉厚差は大きく、ペットボトルが入りきれないかと思って一瞬ひやりとしました。同じ30Lでも、明らかにKARRIMOR SF SABRE 30の方が余裕があります。ただ、TASMANIANTIGER MODULAR BACKPACK 30はダブルジッパーでガバッと開くので、荷物整理やパッキングの楽さなど、アクセシビリティは高いです。


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雨蓋のあたりを比較。先述の通り、KARRIMOR SF SABRE 30はかぶせ式ですが、TASMANIANTIGER MODULAR BACKPACK 30は雨蓋というよりも小物スペースの機能だけがある感じ。スペースの容量的にはやはりKARRIMOR SF SABRE 30の方が対応力が高そうですが、TASMANIANTIGER MODULAR BACKPACK 30は落としてなくす心配はないように思います。


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社員をとっ捕まえてモデルになってもらいました。30Lバックパックはもっと大きいかと思いましたが、アウトドアフィールドでは目立たないサイズですね。都市部では流石に目立つか。注目していただきたいのはバックパックの装着位置ですね。基本的に、KARRIMOR SF SABRE 30の方が高い位置にセッティングできます。どちらも「ほぼ」一番高い状態です。ほぼ、というのは無理をすればまだ上げられますが、ちょっと無理が出てくるように思われるからです。


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ショルダーハーネスの取り付け方法をご覧ください。KARRIMOR SF SABRE 30は縫われていて調整不可ですが、下部の調整である程度下げることはできます。TASMANIANTIGER MODULAR BACKPACK 30は幅広のナイロンベルトと細いベルト(ロードリフトストラップ)により調節が可能です。これだけ見ると調節できる方が良さそうですが、肩への食い込みは大きめ。好みの差や、フィットの差による長時間での疲労度には差が出るかもしれませんが、単純な装着時の快適度ではKARRIMOR SF SABRE 30の方が上ではないかと思います。


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ハーネス周りの仕様は、KARRIMOR SF SABRE 30のストロングポイントとなっていますね。邪魔そうな紐の少なさ、調整力の高さ、ウェビングにアイテムを追加できること、ハイドレーション用のホルダが装備されている点など、優位な点が多いです。一方、TASMANIANTIGER MODULAR BACKPACK 30のショルダーハーネスはS字カーブが強め。ロードリフトストラップと合わせて、フィット感重視になっているようです。ロードリフトストラップの末端は長めで、手を引っ掛けて休めることができるハンドレストも兼ねているのかもしれません。

背中のパッドはどちらも重厚ですが、内部の構造を考慮するとTASMANIANTIGER MODULAR BACKPACK 30の方がよりクッション性は高いだろうと思われます。また、KARRIMOR SF SABRE 30は背中の中央部もパットがあり、通気性はMODULAR BACKPACK 30の方が優れるかもしれません。が、この手の「〇〇設計」が実使用では体感できないことも多々あります。この辺りはもう少し使い込まないと判断できないですね。



さて。一般的な機能比較は以上です。いかがでしたでしょうか。機能や拡張性、デザインではTASMANIANTIGER MODULAR BACKPACK 30が有利。一方、軽量さ基本容量、装着の快適さではKARRIMOR SF SABRE 30に軍配があがるようです。とはいえ細部ではライバルを逆転している部分もあり、かなり好みに左右されそうですね。

個人的にも、内外の拡張性とスッキリしたデザインでTASMANIANTIGER MODULAR BACKPACK 30が気になるものの、KARRIMOR SF SABRE 30の装着感の良さは捨てがたい。あとは1万円を超えるお値段の差をどう判断するかです。

久々の対決企画でしたが、拮抗していてなかなか面白い対比になりました。軽登山、デイキャンプ、非常持ち出し袋などに最適な30Lバックパック。この2品から選ぶなら、どちらを選んでも満足度が高いのではないかと思います。