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ビーコンライトLED。BAREBONES的には結構定番らしいです。フラッシュライト業界にはこのライトを包括するカテゴリが意外にも存在せず、ちょっと珍しい立ち位置に感じます。


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初めて見たときはドングリのような形状だと思いました。上半分が傘になっており、下半分全体が透明で発光部分になっています。基本的には、上部のカラビナで吊り下げて使用するようですが、下部にはロケットの尾翼のような出っ張りもあり、卓上で自立させることも可能です。


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卓上で自立させる場合、ボディに6箇所あるLEDと、シェードに刻まれた同心円が光の濃淡で複雑な幾何学模様を描きます。照射の均一制という意味では確かにマイナスですが、レトロな切子ガラスに似た雰囲気もあり、個人的には良いのではないかと思います。


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このライトの何が良いかというと、一般的なランタンと異なり、「灯台下暗し」にならないことですね。一般的な形状のランタンを吊り下げると、どうしてもその下に影ができます。本格派のランタンではシェードよりも上を外し、底部だけを吊り下げることで解消するタイプもありますが、ビーコンライトLEDの方がスマートですね。この機能性はフラッシュライト業界にも意外に少ないものだと思います。



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スイッチはカラビナの取り付け部分を回して点灯、さらに回すごとに明るさが増していきます。当初、スイッチが見つからずあたふたしましたが、かなり扱いやすいスイッチでよろしいかと思います。ゆっくり回していくと段階的に増光するのが確認できます。合計20段階程度でしょうか。明るさを調整するには十分以上です。


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ちょっと面白いのが、傘の内部に巻きつけるように収納されているUSB充電ケーブル。差し込み式ではなく、本体に装備されているのは意外な感じですが、ケーブルを無くしたり忘れたりすることがないので良いのではないでしょうか。充電しながらの点灯も可能ですので、長時間点灯させたい場合はポータブル電源などとの併用も視野に入れられます。


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ライト本体の点灯中は正面のインジケーターが点灯。充電中は点滅。ベアボーンズの充電式に共通の仕様で、電池残量がスマートに確認できます。レトロな外観に秘められた、現代技術を感じさせる部分ですね。


同じ仕様のライトをミリタリーテイストで作れと言われれば、例えばSTREAMLIGHT SIEGE Xの方が軽くコンパクトでパワフルです。が、BAREBONES ビーコンライトLEDは「そーゆーことじゃない」ということでしょうね。
雰囲気重視、外観重視。性能は必要十分。それでいいじゃないか、と言われれば確かにその通り。

タクティカル系のファンには敬遠されそうですが、素敵なデザインと十分な性能、そして直下が明るいという意外にユニークな機能性があります。2〜3人程度の小型テントなら明るさも十分。キャンプや防災におしゃれを求める方はぜひチェックしてくださいね。