懐中電灯ライターのHATTAです。
本日ご紹介するアイテムは、「ソーラーパネル」です。これまでも時折ご紹介する機会があればご案内したいと思っていた商品です。フラッシュライトメーカーとして有名なNITECOREから発売されたFSP100は、キャンプやアウトドアアクティビティはもちろん、自然災害の多い日本では、防災用品としても、かなり実用性の高いソーラーパネルでございます。少し前まであった携帯性を重視したウェアブルタイプのソーラーパネルとは比較にならないほど充電性能に優れたモデルであり、近年、充電池やチャージャーに力を入れる同社の本気度が伝わる商品です。
折りたたみ時のサイズは、全幅29cm 全長34cm 厚み7cm。重さは約2.1kg。
厚手のファブリックに覆われた小型のビジネスバックのようなスタイル。ファブリックは防水、防汚に優れた布地を使用しております。デニールの表記はありませんが、かなり厚めかと、、、。ミリタリー系の雰囲気もあり、NITECOREらしいかな?と思いました。持ち手の部分もゴムに覆われており、持ち易いデザインをしております。
NITECORE FSP100と書かれた部分を開くと折り込まれたソーラーパネルを展開することが出来ます。展開時のサイズは、58cm x 143cm x 2.5cm。一つのパネルのサイズは25cm四方。それが8枚設置されております。なかなかの迫力です。重さも2.1kgとありますので、吊るす際には注意が必要です。
8本のベルクロループが付属する
パネルの各所にループがあり、付属するベルクロループやSカン、カラビナ等が付けやすくなっております。平で置いても良いかと思いますが、やはり何かに吊るした方が効率的に太陽の光を捕えることが出来るのでは無いかと思います。今回は、自宅のカーテンレールにSカンを使って窓辺に吊るしてみました。
こんな風に車のフロントガラスに設置しても良いですね。日除けも兼ねて一石二鳥。
セルの効率は24%と高く、非常に高いスペックです。高効率の定義はありませんが、20%を超えるとかなり良い数値のようです。それがポータブルサイズに収まっていることがこの製品の売りです。
この製品には電力を溜める充電池は搭載されておりません。太陽光で生み出された電力は、ポータブル電源などに充電して蓄電します。最近は、この手のポータブル電源も比較的安価になっておりキャンプでの電源や防災用品として便利に使えると思いますので、一つはあっても良いかも知れません。ただし、一つ注意点があります。FSP100のDC給電プラグの外径は7.9mm。ポータブル電源のメス側が5.5mmのものが多いので、アダプターが必要になるかも知れません。お使いのポータブル電源のポートのサイズの確認は予めした方が良いかと思います。
ポータブル電源が無くても、携帯電話やタブレット、USBを使用した充電池に充電が可能。
給電ケーブルが収められている袋の内側にUSB-Aが2つ、USB-Cが1つあります。直接ケーブルを挿すことで充電が可能です。
窓辺に吊るして充電開始
デバイスを挿してしばらく沈黙しておりましたが、無事充電が出来ました。少し焦った(笑)
太陽光の当たり方や天候に左右されるのはソーラーパネルの宿命ですが、思った以上に順調に安定して充電が可能です。これまで試してきたアウトドア用の小さなものに比べたら雲泥の差!その給電能力に驚きました。セル効率24%は伊達ではありません。
コンパクトとは言え、携帯というよりは車載かな?
折り畳むとコンパクトですが、さすがに2kgくらいありますので、車に積むか自宅で使うかの何れかでしょう。嵩張らないのは良いことです。
太陽光という無限に近いリソースを使って発電するポータブルサイズのソーラーパネルも、いよいよ実用性が出てきたと思います。これまでどうしても胡散臭い目で見てきましたが、NITECORE FSP100の性能を目の当たりにし、考え方が変わりました。アウトドアでの使用はもちろんですが、私としては「防災用品」としてのニーズが高いのではないかと思います。地震に限らず、台風や大雨、洪水など災害大国であるこの国に暮らす限り、身の回りにおける防災用品の調達と保持は日頃より心がけたいものです。その中でを自家発電できることは、非常に心強く、電化された日常を暮らす私たちにとってマストなものです。水や非常食と同じように、電力の確保もそろそろ視野に入れてみては如何でしょう。