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WALTHERのMGL1100X2をご紹介いたしましょう。本当はしれっと掲載だけするつもりでしたが、予想以上に?いいライトですので紹介しますね。仕上がりの良さ、まとまりの良さ、無理のなさは、さすが欧州ブランドといったところでしょうか。全体的な構成は、TGSシリーズと似ています。特にTGS60とは類似点が多く、そこを中心に見ていきましょう。


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MGL1100X2の搭載LEDはCREE XM-L2と思われます。メーカーから公表がないので、予告なく変更になる可能性はあります。また、リフレクタは標準的な深さでテクスチャードタイプ。TGS60と比較すると意図的にワイドな配光になるように設計されています。ベゼル先端も肉厚で刺々しくなく、重厚さを感じさせます。


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この手のライトには珍しく、ヘッドを手回しで開くことができます。LEDユニットはポッティングされています。ポッティングとは、モジュールの隙間や表面に樹脂を流し込んで固定する製法で、振動等による断線や部品の欠損を防ぎます。外装のみならず、内部にも注意が払われています。ヘッドの先端側もボディ側も頼もしい肉厚。こういう余裕ある設計が欧州ブランドの真骨頂ですね。


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TGS60、TGS80の上位機種ということで、リアスイッチはデュアル仕様。丸い方がメインスイッチ、半月型のものがモードスイッチ。基本的な操作性はNITECOREやKLARUSと同様ですが、操作性はよりシンプルなものとなっています。どちらがいいのかは個人の好みによるかとは思いますが、多彩なモード設定が混乱を招くこともあります。シンプルさを取るのが欧州ブランドらしいですね。

スイッチガード、スイッチブーツともに肉厚で、TGSシリーズよりも重厚感があります。個人的には残念なのが、TGSシリーズでは定番のゴム製のタクティカルリングが、一般的な十字形の樹脂製になっていること。まあ、機能的には十分なんですけどね。最上位モデルですので、せっかくのオリジナルパーツをおごって欲しいところ。


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全体的なデザインも端正にまとめられています。細かなヒダや突起が少ないので、まとまり感があります。ヘッド直径33mm、ボディ直径25.4mm。タクティカルライトとしては標準的なサイズで、マウントリングなども探しやすい規格となっています。携帯性も高く、他の装備の邪魔になりません。

TGSシリーズよりも表面仕上げは明らかに良く、高級感があります。NITECOREよりも少しマット、ACEBEAMよりは艶っぽい。質感は非常によろしいです。チェッカリングは最近多い平面タイプですが、ツルツル滑って困るということもありません。素手で扱いやすいので好印象。


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最大光量は800ルーメン。メインスイッチを押すといつでもHIGHで点灯するタクティカル仕様。配光はオーソドックスな感じですね。リフレクターはそれほど深くなく、テクスチャードタイプなので集光性はそれほど高くありません。近距離〜中距離、特に数メートル〜数十メートルのレンジで使いやすい感じですね。

デュアルスイッチのライトはモード変更がわかりやすいものが多いですが、MGL1100X2も例に漏れず初心者でも簡単に調光できます。MGL1100X2では800→200→18ルーメンとなっています。


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LOW、18ルーメン。写真では暗く見えがちですが、真っ暗闇で歩くのには程よい明るさ。ワイド気味の配光のおかげもあって、防災やキャンプでの歩行目的ならまずまず問題なく使えます。MEDは一気に200ルーメン。おそらく、タクティカルでの使用を想定した設定かな。

使用電池はCR123A×2ですが、18650でも問題なく使用できます。電池室も余裕があります。


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爆光を追求するユーザーにはお勧めできませんが、堅実な欧米系ブランドらしいライトと言えます。デザイン面でもかなりこなれていて、ライトの肉厚もあり信頼感があります。明るさや集光性も程よく、タクティカルユーザーにはお勧めしやすいバランス機となっています。