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今回はKLARUSのG15です。KLARUSはデザイン力も高く、派手さはないもののそつなくまとめてくれるメーカーですね。G15もなかなか良いライトかと思います。

21700電池搭載の小型機種が増えてきましたね。G15も同様です。本体充電を備え、21700オンリー。予想はされていましたが、明るさの増大とともに全体的な家電化の流れが進んでおります。

今回のKLARUS G15は、スペック上NITECORE E4Kと競合します。当店がNITECOREに強いので若干の価格差はございますが、本来は同一価格帯で真っ向からカチ合います。さらに言えば、一足早く昨年リリースされたACEBEAM EC65も同一クラスですね。


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NITECORE E4Kに対する最大の違いは、搭載LEDがCREE XHP70.2×1灯であること。4灯のE4Kよりはすっきりとしたマスクに感じます。XHP70系はほんと、でかいですねー。コンパクト系のライトに載っているのを見るたびに感じます。ベゼルリングはステンレスの黒染め。大した違いはないのかもしれませんが、こうした別パーツ遣いは男子心を満たす要素ですね笑。


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全体的なサイズ感も、E4Kよりやや細身でスマート。マッシブなE4Kか、優美なG15か。お好み次第ですが・・・。

KLARUSのデザインはどのモデルも悪くないですね。いつもセンス良くまとまっていると感じます。G15も例に漏れず、端正なイメージ。特にボディのグルーブによる滑り止めが良い感じで、縦方向に滑りにくく指に挟んでも痛くない、程よい感触です。


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ヘッド直径は27mm台。21700を搭載するとどうしてもヘッド直径が1インチを超えますので、少しでも薄く・・・という思惑を感じますが、ユーザー目線では1mm程度妥協していただいて、28.5mm前後にしてくれれば豊富なSUREFIRE系アクセサリが使えるのに・・・という思いもあります。

スイッチの周辺が光り、電池残量インジケーターになります。どこで見かけたか忘れましたが、少し前に「SUREFIREはショボイ!スイッチが光らないから!」みたいなレビューを見て驚愕した覚えがありますが、確かに当たり前に光る時代ですね・・・。


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LEDとリフレクターの構成から予想される通り、ワイドな視界。どぱっ!と広がる感じですね。ディフューザーで拡散したものよりは芯があり、手元足元を中心に万能に使っていただけるかと思います。

最大到達距離が188メートルに設定されていて、ということは10000カンデラもないんですねこのライト。ワイド系好きには納得できる拡散ぶりかと思います。


メーカーサイトのグラフによると、MAXの4000ルーメンは維持できず、数分で2000ルーメン程度に落ち着きます。まあ、熱的にも電池的にも、似た仕様のライトは皆そうなんだろうと思います。正直にグラフにしてくれているKLARUSが偉い、ってことでいいのではないでしょうか。っていうか、イマドキは2000ルーメンをある程度維持するんですね。


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LOWモード100ルーメン。まあ、懐中電灯としてはこれだけあれば十分なんじゃ・・・と思える光量です。ワイド系の配光のため、眩しさもなく使いやすい。消灯状態から長押しで入れるULTRA LOWモードも備えていて、明るすぎるのはちょっと・・・というシーンでも使いやすくなっております。


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操作系が優れているのもこのライトの特徴。クリックで点灯、長押しで調光というシンプルな操作で、LOW:100lm、MED:500lm、HIGH:2000lmを使用できます。TURBOはダブルクリック、ストロボはトリプルクリック。最近の中華系は操作系が似てきていますね。ユーザーサイドからすると良いことだと思います。操作方法が乱立していた数年前はヤバかった・・・。兎にも角にも、良い方向に収斂進化が進んでおります。


何にでも使える・・・というと大げさですが、一般人の使用シチュエーションであればオールマイティに使えます。遠くの水門の開閉レバーを遠距離からチェックしたい(←実際にあったご要望)みたいなコアな要求は流石に別として、手元足元ちょっと先、倉庫も点検もキャンプも登山もイケるハンディライトですね。良さそう!と思ったらそのまま購入しても損しないかと思います。