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コロナ新規感染者が増加傾向にあり、せっかく一旦減少したのに、やれやれという感じですね。

この商品は当店でも案は最初からあったのですが、リスクが高いのでご紹介せずにおりました。

「・・・本当はこの技は使いたくなかったんだがな・・・」

的な。




何かと言うと、ハンディ殺菌灯でございます。

例えばレイコ○プなどは、これまでに存在しない何か特殊な原理の素晴らしいテクノロジーで殺菌しているように思われるかもしれませんが、当店の視点で見ますと単なる殺菌灯器具でございます。
中に入っているのは4〜10W程度の殺菌灯。

であるならば、アカリセンター で売っているあれこれでDIYできます。そう。D・I・Y。ドゥ、イット、ユアセルフ!つまり当店は裏技的にご紹介するだけで、何の保証もするものではございません。


まず、保護メガネをします。これですね。



「殺菌灯は危険な領域の紫外線を放ちますので」、特に目の保護をお忘れなく。個人的に思うことはいくらかありますが、メーカーや社内からは脅されまくっていますので、掲載しておきます。殺菌線の特性上、普通のプラ素材は透過できませんので、メガネかコンタクトレンズをされている方はそのままでも大丈夫だろうとは思いますし、bolleじゃないゴーグルでも良いかとは思います。

しかし当店は裏技的にご紹介するだけで、何の保証もするものではございませんので、必要だと思う方はされた方がよろしいかと。



次に、こいつを分解していきます。




この商品は、メーカーによって、「分解できません」とアナウンスされています。ブラックライト蛍光管が切れたらそれで終わり、という商品というわけですね。しかし分解できますので分解します。

とはいえ、当店は裏技的にご紹介するだけで、何の保証もするものではございませんので、分解に失敗または意図せず破壊したとしても当店は一切関知しませんのでそのつもりで。


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最初に分解する箇所はここです。LEDのレンズ部分。こちらを反時計回りに強くひねると外れます。


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で、次はこのパーツをまっすぐ横に引っ張ると抜けます。あとでストラップを戻すのが面倒くさいので、全部抜ききらない方がよろしいです。


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その次は透明カバー。ツメで3箇所引っかかっていますので、ツメのあたりを押しながら引っ張ります。


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最後に、ブラックライトの蛍光管を抜きます。普通の蛍光管ですので、右か左かどちらでも、蛍光管を回転させるように回すと抜けます。


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逆の手順で、殺菌蛍光灯GL4を装着します。



当店ではTOSIBA押しなのでTOSHIBAにしておきますが、GL4型であればどのメーカーでもOKです。軽く紹介しているように思われるかもしれませんが、医療機器にも搭載されているガチな殺菌ランプです。新品状態で説明書が付属しますので、必ずお読みくださいね。


あとは部品を戻していきますが、戻す時の注意点として透明カバーはしないでください。殺菌線はプラを透過できません。ちなみに一般的なガラスさえも透過できないので、殺菌蛍光灯は石英ガラスでできております。だからちょっと高いんですね。

そのほかの部品は、逆の手順で戻していきます。


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電池を装填して、点灯。実に心を惹きつけられる、クリーンで健康に良さそうな光を放ちますが笑、見てはいけません。特にお子さんが好きそうな光ですが、「殺菌灯は危険な領域の紫外線を放ちますので」気をつけてください。
この青い光はわずかに漏れている可視光領域の光で、紫外線そのものではありません。この何倍も強力な紫外線が放出されているわけですね。


殺菌線はUV-Cに分類される紫外線で、DNAを含むタンパク質を変質させることで細菌やウィルスを破壊・不活性化します。
つまり人の肌にも影響がありますので紫外線に弱い自覚のある方は特にご注意くださいね。

また、木材やプラスチックなどを侵しますので、同じ場所で使用を続けるとバサバサ・パリパリになってきます。家具などにも注意が必要です。
紹介した蛍光灯器具も殺菌線に対応したものではないので、半年後か数年後か、使用頻度にもよりますが通常よりも早く劣化すると思います。


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なので、マスク等を殺菌する場合は、アルミホイルなどで上下をカバーしながら使うのが良いかもしれません。時間的には片面20秒も照射すれば十分でしょう。
殺菌線は、樹脂等は透過しない一方、アルミホイルや家具などで反射した光には含まれますので、漏れている光も直視してはいけませんよ。


世情を考慮して、安価にハンディ殺菌灯を作成する裏技をご紹介しました。「殺菌灯は危険な領域の紫外線を放ちますので」十分に気をつけてください。
また、当店は裏技的にご紹介しただけで、何の保証もするものではございませんので、分解時の破損や殺菌蛍光灯の取り扱いには十分ご注意くださいね。


HATTAは4月の時点で提案していたんですけどね。ちょっと踏み切れずにおりました。状況がこんな感じなのと、常連さんに質問されてご案内したところ好評のようなので、ご紹介いたします。

まぁ最近は類似のアイテムも増えているので、あえてカスタムして殺菌灯を作る意味は薄くなりましたね。そういうのも含めて、取り上げてみても良いかなと思いました。4W蛍光灯であれば色々付け替えできますので、キャンプなどにも持ち込めるのが強みかな。

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紫外線の一般的な性質に関するご質問には回答できません。ご了承くださいますようよろしくお願い申し上げます。