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面白いライトが入荷しましたのでご紹介致しましょう。NITECORE UT32です。

今は廃盤ですが、お気に入りだったモデルにHC30があります。コンパクトで軽量で、1000ルーメンとそれなりに明るかったので、私物としても活用していました。なのでUT32を見たときはその後継機かと思ったのですが・・・。

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実際にはちょっと思ったの違いました。左が表側、右が裏側。要するに、両面にLEDを搭載していらっしゃる・・・!


表側がクールホワイト5700K、裏側がウォームホワイト3000K。いえ、どっちが表かはわかりかねますが・・・点灯操作をしますと、5700Kからのスタートになりますので、5700Kが表っぽい感じがします。


そして面白いことに、それぞれに対応するスイッチがそれぞれ存在します。ぼっちがついている方が5700K。フラットな普通の方が3000K。残念ながら、同時に点灯はできません。





ボタン同時長押しで5700K点灯、その後はクリックした方のスイッチに連動して5700K・3000Kを選択できます。5700Kが点灯中に、ぼっちがある方のスイッチをクリックすると調光できます。3000Kも同様。消灯はまた同時長押し。TWITTERに操作の一部を動画で掲載しましたので、ブログでも掲載しておきますね。

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謎の操作性に感じますが、トレイルランを意識したものではないかと思います。自分の頭の右側にリフレクターが来る向きでセットすると、5000Kを調光できるぼっち付きのボタンが上側にきます。3000Kを使用するときは、やはり上側に操作スイッチが位置します。晴天の時と雨天・濃霧の時で色温度を使い分け、その場合でも操作性を統一する・・・というコンセプトが伺い知れます。


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最大の明るさはクールホワイトが1100ルーメン、ウォームホワイトが920ルーメン。目視ではどちらが明るいかわからない程度には拮抗しています。LOW〜HIGHも歩行に適した明るめの設定で、コンセプトに沿ったセッティングになっているかと。

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色温度が高い(クールホワイト寄り)場合、タクティカルなイメージから鋭い配光にする事が多いのですが、UT32のリフレクタは逆になっています。霧や雨の中での視認距離を稼ぐため、ウォームホワイトは鏡面リフレクタで強めの集光。一方、クールホワイトの方はテクスチャードリフレクタにより中心光の鋭さは緩められ、拡散性の高い配光になっています。当初違和感を覚えましたが、トレイルランや登山といったアウトドアスポーツを考慮する場合、こちらの方が理にかなっているように思います。

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この手のヘッドライトのお約束ですが、バンドから外すことでL型のライトとしても機能します。UT32に関しては、おまけ要素の感覚が強いですけどね。L型ライトとしてEDCに使っていたHC30の代替品に使うには・・・うーん、3000Kは魅力的ですが・・・。あくまでもヘッドライトが主目的な気もします。


面白ヘッドライト・・・と思わせて、実は明白なコンセプトを持つUT32。シーンを選ぶライトは、ハマれば高い実用性を発揮します。これは良さそうだとピンときた方はぜひお試しください。