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懐中電灯ライターのHATTAです。
本日ご紹介するライトは、ACEBEAM TK17のチタンモデル TK17 Tiです。数量限定のリミテッド。アルミ合金のモデルとスペック的な面は同じでございますが、何といってもそのルックスがぶっ飛んでおります。フラッシュライトとしての性能や機能の前にどうしても触れたい部分であります。

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このデザイン!
チタンモデルというと素材の加工の難しさから比較的シンプルなモデルが多いです。TK17 Tiも、ボディの切削自体はそこまで手の込んだものではありません。しかし、驚くべきはクリップ部のデザインでしょう。
まるで北斗の拳に出てくる悪役の肩パッドのようなトゲトゲが3個、そして骨をモチーフにしたようなクロスボーン、、、。世は世紀末!と声に出して叫びたくなるデザインです。恐らく、北米向けのデザインなのかなぁ〜と思います。あっちの人こういうの好きだから。
この細工部はチタンではなく、「シルバー」つまり銀合金です。妙にハンドメイド感ある仕上がりなので切削ではなく鍛造か鋳造か?実際、どのような工程で製作されているかは分かりませんが、手の込んだクリップであることは間違いありません。
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テールスイッチカバーもチタン製なのですが、こちらは到ってメカニカルな風貌。いくつかある凹みにはトリチューム管でも入れて欲しいのでしょうか?日本では叶わぬ願いでございます。
こちらのスイッチはリターン式。半推しでのモメンタリー点灯は出来ません。点灯させた後、スイッチを軽く押し込む毎にモードが切替が可能です。モードはサクサクと切り替えることが出来ます。消灯時の明るさを記憶するメモリー機能もあり、使い勝手に不便を感じることはありません。

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三眼仕様の特徴的なフェイスデザイン
ベゼルリングはカッパー(銅)カラーに仕上げられ、近年多く採用されるACEBEAMらしいものです。小型のコリメータレンズに収まるLEDは計3種類。それぞれ特徴の異なるLEDが採用されており、好みに応じて選択することが出来ます。今回ここで紹介したのは、SAMUSUNG LH351D 高演色モデルです。
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オレンジの蓄光
消灯時に拝むことが出来るオレンジの蓄光素材。これが結構明るくて、ターボモードで数秒点灯させた後に消して5分くらい経っても薄ぼんやり光ってます。一番暗いモードで放置したかと思うくらい。実に優秀な蓄光素材です。是非、実際の様子を見てほしいものです。

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実際に手で握りますと、やっぱりトゲトゲが気になる(笑)。もう半分ネタだよなぁ〜と思うくらい。ですが、チタンという素材がフラッシュライトの世界では「半分ネタ」であることはご存じ方が多いかと思います。つまり、実用性よりはコレクション性の高いものであります。一般的にチタンと聞くと「丈夫」「腐食しない」等、鉄と対比した強靭さや軽さが注目されますが、懐中電灯の素材として限りますと、アルミと比べて大きなメリットはありません。

チタンモデルの価値は「チタンであること」、それに尽きます。
このモデルが面白いのはウルトラ丈夫な素材のアクセントに腐食しやすい銀細工をあしらっている点でしょう。カッパー(銅)のようなエイジングがクリップ部で楽しめます。

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実際の照射では三眼の効果がうまく出ております。
三つのLEDから照射される光は均等かつワイドに広がります。Lowモードであっても100ルーメンあり室内では全く不便を感じません。屋外であればMidモードの300ルーメンが良い感じ。まったくボディが熱くなりませんし、充分に地面や前方を照らすことが出来ます。3灯あるので一つのLEDの仕事量が減り、LEDの発熱を抑え効率的に電力を光に変換しているように見えます。

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ターボモードは2300ルーメン!
高演色モデルなのですが、演色性に関してはそんなに「すごいな」とは思いませんでした。普通ですかねぇ?明るさに関してはスペック通りの明るさが出ていたと思います。特に広い面を照らすことに長けており、死角の無い配光は評価されるべきと思います。

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専用充電池18350は付属します。
充電機能をビルトインしたリチウムイオン充電池が付属します。付属のケーブルを直接充電池に差し込んで充電を行うタイプです。残念ながら汎用の18350充電池では全長が短く接点に触れないと思います。付属の充電池をお使いください。

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メカメカしいチタンボディとパンクなハンドメイドシルバークリップ。この異色の組み合わせは実に面白いと思います。初見は面食らいましたけど、見ていると味のある組み合わせに思えます。好みは分かれるところですが、ただチタンの削りだしを自慢するようなライトではなく、遊び心を入れてくるあたりがACEBEAMらしいのかな?とも思いました。

他人とは被らない個性的なコンパクトフラッシュライトが欲しい方にはお薦めの一本です。