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懐中電灯ライターのHATTAです。
本日ご紹介するライトはACEBEAM TK18です。LEDを3灯搭載した三眼仕様。16340充電池仕様のTK16の18650充電池仕様バージョンでございます。より容量の多い充電池が使用できることでパワフルでスタミナのある仕様となっております。

ボディの仕様は2タイプ。軽量なアルミ合金と銅(カッパー)の二種類。搭載LEDは配光や演色性の違いで3タイプ。計6アイテムをラインナップします。実用性の高いアルミボディ、エイジングを楽しむカッパー。違いを楽しみ、よりユーザーのニーズに近づけようとするACEBEAMらしい展開です。

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サイズ感はどんな感じか?
日常に身に着けそうなものとの比較。全長105mmということでコンパクトなサイズ。ポケッタブルなTK16よりは長いですが、携帯するのに不便を感じるほど長くはありませんし、重くもありません。ただ、カッパーモデルに関しては重量感というか、手の中での存在感は抜群です。アルミモデルが電池抜きで58gなのに対して、カッパーモデルは125gになりますので、数値上は倍以上あります。といっても電池込みで200gに収まることが多いと思いますので携帯性が苦痛になるほど重くはありません。エイジングについては後程ご紹介しますが、自身のライフスタイルや気分で選んで頂ければ良いと思います。性能とはまた別の趣味の違いですね。

クリップはダブルクリップでベゼルアップでもダウンでも使い勝手は良いです。これもユーザーのニーズにフレキシブルに対応したものです。クリップの素材は鋼製で美しいブラウンのコーティングが施されております。ブラックHAにもカッパーにも似合う渋いカラーリングです。

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ヘッド径は25.5 mm。ほぼ1インチ。クリップと同じコーティングの施されたステンレスベゼルには凹凸があり、誤点灯防止を兼ねたレンズを保護するデザインです。レンズはガラス製で透過性に優れたものが採用されております。
搭載LEDは各小型のレンズの内側に収まっております。LEDが多灯されていることで、1灯あたりの負荷が減り熱の発生を抑えて高効率な点灯が可能になります。反対に各レンズが小さく深くはないので照射距離という点では弱い面もあります。主にこのようなライトは遠方照射よりも近場を広く明るく照らす目的のものが多く、TK18もEDC(EVERY DAY CARRY)を狙ったモデルでありますので、日常使用で使い勝手の良い配光になるよう工夫されております。

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TK18が優れているのは近距離に耐えられる配光の良さ。
多灯のフラッシュライトの場合、至近距離では配光にムラが発生する可能性が高いですが、TK18は近距離でも比較的きれいなものです。Lowモードを多用する機会が多いであろうこのライトでは重要なポイントかもしれません。

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搭載LEDの違いについて。
3タイプ用意された搭載LEDはそれぞれ特徴があります。まず、配光の違いで言うと明るさ重視のSAMSUNGと、高演色のNICHIAはほぼ同じ。OSRAMのみ搭載LEDが小型でフラットなものになるので照射範囲が他の二点に比べて細くなります。

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最も暗いウルトラローモードでもその差はしっかりと分かります。
次に高演色とノーマルのものの違いは、本来の色を正確にみることが出来るか否かです。ライトを使う人にとって何が重要であるかは人それぞれ。こだわりも人それぞれでしょう。高演色のLEDのデメリットはルーメン数が低いこと。それを多灯することで明るさをカバーする方向で照明器具は作られます。
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高演色LEDが最も得意とするのが鮮やかな色を見るとき。これは大きな違いです。明るさよりも色の正確さを重視するような作業に適したものです。暗所であっても太陽光に近い光を提供することで塗装や配線の見分けなど、細かく繊細な作業の際に役立つものだと思います。

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3000ルーメンのSAMSUNGと1900ルーメンのOSRAM
照射範囲の広いSAMSUNGとそれに比べて狭いOSRAM。ルーメン値では1000ルーメンの違いがあっても、中心光の明るさにはこれだけの違いがあります。「どちらが明るいか?」数値だけを読み取っては真にニーズに適したものが選べないかもしれません。自分の好みはどちらか?参考にしてもらえると嬉しいです。

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充分に携帯可能なサイズ感。
EDCを目的としたライトにとって非常に重要なのがサイズ感。手のひらに収まり、余計な凹凸のないシンプルで握りやすいものであることが望まれます。スイッチはテールプッシュタイプなので逆手に持って操作することになると思いますが、順手でも持ちやすく違和感のないデザイン。
スイッチはプッシュ式なのでモメンタリー点灯は出来ません。点灯後に長押しすると三段階のオート調光になり、任意の明るさで指を離すとその明るさが記憶され、次回点灯時もその明るさで再点灯します。消灯時に長押しするとウルトラロー、どのモードからもダブルタップで最も明るいターボモードに入ります。ユーザーが積極的に操作しようとすれば、シンプルかつ素早く反応するレスポンスが気持ちよいです。

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エイジング(経年変化)について
前述しいたとおりTK18にはブラックHAの施されたアルミモデルと銅製のカッパーの二種類があります。それぞれに魅力はありますが、やはりカッパーモデルの輝きはひとしおです。美しく光るその姿が思わず見とれしまうものです。しかし、この輝きは永遠ではありません。手で握ることで、大気にその身をさらすことで銅は化学変化し、その色を変えていきます。その変わりゆく姿を楽しめるのがカッパーモデルの魅力です。そして時に磨けばまた美しい姿を取り戻します。このようにシルバーの宝飾品を扱うがごとく、オーナーは性能と同じかそれ以上にこのエイジングを楽しむことが出来ます。

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アルミモデルとカッパーモデルで各三種類のLED、計6種類がラインナップします。
明るさ重視のSAMSUNG、演色性重視のNICHIA、集光性重視のOSRAMか、自身の好みとスタイルで選んで頂きたいと思います。