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NITECOREのP12シリーズに最新型が登場しました。その名もNEW P12!

えぇ・・・(困惑)。なんて今更なネーミングなんでしょう笑




P12シリーズの歴史を紐解きますと、

P12:XML2 / 1000lm
P12GT:XP-L HI / 1000lm (遠距離モデル)
P12GTS:XHP35 HD / 1800lm
NEW P12:XP-L HD / 1200lm

という流れになります。GT、GTSの次はGTRかと勝手に思っていましたが(笑、そういうことではなかったようです。


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NEW P12の最大の変更点は、電池サイズの拡大です。一般的な18650ではなく、21700へと変更になりました。18650の現在の最大容量は3500mAh程度ですが、21700電池なら5000mA前後となっており、

・長時間照射
・大光量照射

どちらにも貢献します。単純な容量だけではなく、大光量を引っ張る時のパワーにも影響するのがポイントです。18650電池も使用可能なように、スリーブが付属します。


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その結果、特にボディの接合に変更点が見られます。まず、ヘッド部分は従来の「ヘッド側がボディにかぶさる構造」から、逆にボディ側がヘッドにかぶさる構造に切り替えられています(接着されていて分解はできません)。このほうが肉厚を残したまま内径を拡大できる特徴があります。


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一方、テールの方はテールキャップの直径を拡大して対応しています。そのため少しグラマラスな印象。ヘッド側のように被さり方を逆転すれば直径は抑えられた可能性が高いのですが、テールキャップの露出が小さくなり操作性に影響するため、このような処理になったかな?


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ただしスイッチガードのない形状や、後部に向かっての絞り込みは操作性向上に寄与しています。スイッチガードに親指がかすめると痛い目に遭いますので、個人的にはこのスイッチ形状は嬉しい変更。ただ、スイッチガードを重要だと考えるユーザーも多いので、好みが分かれる部分かもしれません。


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ヘッド直径やボディ直径、最大直径は変わらないものの、全長が1cm程度でしょうか、わずかに伸びました。元々が非常にコンパクトなので影響があるようなサイズではありません。


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そのうち3mmくらいは、ヘッドのクラウン形状のせい。ナイトコアの三つ刃のベゼルデザインはブランドを象徴する形状ですね。なぜかP12GTSだけフラットなんですが? 理由は謎です。こういう迷走の仕方はNITECOREっぽくないですね。NITECOREが迷走するときはもっとはるか上空を飛んでいくイメージ。


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搭載LEDはXP-L。NEW P12という割には保守的な印象を受けますね。ただP12系統は法人や公的機関への納入も多いはずなので、型番を変えないネーミングや保守的なセッティングについては納得できる部分もあります。


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公称1200lm、やはり明るいですね。一般的な1000ルーメンクラスと比較するとわずかながら確実な差が感じられます。小口径リフレクタ+XP-L系なので、濃い周辺光と緩めの集光性。10mほど離れると、中心光をあまり感じなくなります。そのため都市部での屋外など、中距離で使用しやすい配光です。汎用ライトとしてはおすすめですし、タクティカルとしても特別なこだわりがないのなら十分と思います。ある種バランスの良い配光と言って良いですね。


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モード切り替えは4モード。NITECOREは頑なに1lmモードを採用しますね。LOWモードが50〜100ルーメン、MEDモード300〜400ルーメンというのも多くのライトに共通するセッテイング。このように意図的にモードの明るさを固定している場合、ライトのHIGHやTURBOの数値が上がるほどセッティングがアンバランスになっていきます。あえて2000ルーメンクラスではなく1000ルーメンクラスに抑えて4モードというのは、「アリ」な設定に見えます。


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最初からハードホルスターが付属します。従来のナイロンホルスターよりもお得感があるかな…?
私が書くと汎用推しな感じのレビューになっていますが、ナイトコアはタクティカル推しですので、こういうガチ寄りの付属品なようです。過去のP12も装着可能でした。MH12やP10 / MH10、EC23などの「似たようなシリーズ」であれば一通り使用可能なようです。


NEW P12というネーミング通り新しい部分と、保守的に抑えた部分を両方感じられるライトとなりました。タクティカルを意識したEDCライトで、21700仕様。そのカテゴリでどれだけサイズを抑えられるか。そんな設計の葛藤を感じるライトです。