main_sd33xx


ドットサイトは使用経験がありませんでしたが、いじくりまわしてみるとなかなか面白いですね。



一般的には、スナイパーが使う「スコープ」は理解しやすいでしょうか。望遠鏡のような構造になっており、相手を拡大して照準することで、精密な射撃を可能にしています。

一方、ドットサイトは倍率がありません。またスコープでイメージされるような十字線がなく、内部で照射されている、赤く発光する点「ドット」で狙いをつけます。

scope

こんな感じ。倍率が違わないのに何に使うか?というと、通常のライフルやハンドガンについているアイアンサイトよりも素早く照準でき、また訓練の浅い兵士でも照準しやすいという特徴がございます。

ダットサイトの見え方について調べて見た所、

「アイアンサイトと違って、ダットサイトは目線がずれていても正確に狙える」
「ホロサイトはドットサイトと違い、常にドットがターゲットに重なる(=ダットサイトでは重ならない)」

とネット上の情報が矛盾しているように感じましたので、理論を考察してみました。

dotsight_sighting_theory

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なるほどね。わかりました。まず、ダットサイト自体は、向こう側の景色をそのまま写しますので、ただの筒として機能します。

一方、光点はレンズで曲げられてハーフミラー上に投影され、擬似的に無限遠に存在するように見えます。そのためダットサイトのこちら側で顔を動かすと、ダットサイトは「見えている景色を追い越して」顔を追いかけてくるように動きます。別の言い方をすれば、銃身の軸と「目と光点を結ぶ軸」が、常に平行になるような設計になっています。

結論としては、ダットサイトは「正確にターゲットに重なる訳ではありません」。しかし、その誤差は距離に関わらず(←重要)、「最大でチューブの直径(またはハーフミラーの直径=対物レンズの直径)の2分の1」です。

これを30cm先でも5m先でも100m先でも、ダットサイトの「ダットの位置」と実際の着弾点のずれは「レンズ直径の2分の1」ということです。

です。すごいですね。SD-33XXはチューブ直径33mm、レンズは25mm程度でしょうから、5m先で1cm強ほどの論理誤差しかないことになります。実際の射撃では手ブレや反動や銃弾の誤差でより大きな着弾の乱れが出ると思いますので、5m先で1センチ強の論理誤差なら、そこまで気にするものではないでしょう。もちろん、100m先でも1cm強です。もちろんこの誤差は、距離が長いほどダットサイトの精度に依存しますけどね。





はーー。誰も読まなさそうな考察ですが、個人的にはスッキリしました笑。精密射撃の競技会などでない限り、少なくとも対人戦では無視して良い誤差かとは思います。赤い輝点とターゲットが重なってさえいれば、多少顔がずれていてもOK。高い精度で命中が期待されますので、確かに銃本体のアイアンサイトよりも早そうですね。

これはカメラを使っても検証できます。

sighting

こうやって、ダットサイト先端から30cmほど先を狙い、左寄り、ドンピシャ、右寄りとカメラを動かします。するとダットサイトのドットは背景に対して動いているように感じられます。

sighting_5m

しかし、5m先を狙いつつ同じように撮影しても、ドットは背景に対してほとんど動きません。これは30cm先でも5m先でもドットの動きが左右合計で3cm程度なので、遠距離の目標を狙うほど視認できなくなるからです。





お堅い話は置いておいて、各部を見ましょう。

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まずは上と右側面にある調整ダイヤル。上下と左右で独立しており、回すことで微調整を行います。映画でもよくスナイパーがまわしているものと機能は同じなので、存在はなんとなくご存知の方が多いかもしれませんね。チキチキと小気味好くクリックされます。かなり硬質な感触で、プロのツールだなと感じます。キャップもアルミなのがこちらの業界との大きな違い・・?

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こちら側はドットの明るさの調整レバー。当然ながらやはり回転は重めですね。ぐいっぐいっと回す感じになります。明るさは11段階。LEVEL 11はかなり明るくて真昼でも目立ちます。逆にLEVEL1であれば、ほぼ完全な暗闇でも眩しさを感じないレベルかと思います。0位置がスイッチオフ、1へも11へも移動可能。撮影では2〜3で十分でした。

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使用電池はCR2032コイン電池×2個。小さな低光量LEDを1個動かすだけですから、これで十分。

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サイトロンさんによると、対物レンズはBB弾の着弾に耐えるそうです。ネットには実際に撃っている動画も存在します。よく撃ち抜かれているハンドライトを拝見しておりますので、実に感心しきりです。この発想は日本で製造しているメーカーさんならではだなと思います。

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専用マウントに取り付けたところ。アルミの削り出し感満載ですね。フラッシュライトが軽量化が進んでいますので、この塊感は久々な感じがします。

全体的に、高品質でかっちりしている印象を受けました。さすがにガチなミリタリーアイテムですね。ダイヤル類の感触の重さと確かさ、クリアで歪みが感じられないレンズなど、品質の高さは感じました。私はサブマシンガンやカービンを持っておりませんので、HATTAに実用レビューをお願いしてみました。請うご期待!

また、現在、サイトロンジャパン社では購入者にSUREFIRE SIDE KICKをプレゼントする企画を実施中!ご検討中の方は今月中にお決めください。