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懐中電灯ライターのHATTAです。
本日ご紹介するライトは、ACEBEAM K75です。超弩級の大口径レンズを有した遠方照射ライトです。LEDから発する光を巨大な鏡面リフレクターで集光し、遠くに飛ばす、ある意味オーソドックスなスタイルのハンドヘルドサーチライト(手持ちのサーチライト)です。その巨大なヘッドとガラスレンズに驚きますが、実はこの手の遠方照射系の弩級モデルとしては極めて軽量でコンパクトであります。あくまでも、このジャンルにおいての話ですよ。

それでは、早速詳細を見ていきましょう。

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ヘッドの直径は126 mm。同社の弩級モデルのフラッグシップであるK70の116 mmを上回るレンズの広さ。知っている方であれば、「ありえない」と思えるレンズ径です。しかも、LEDを多灯したK70に比べ、K75はたった1灯のみ搭載しております。つまり、光の集光具合が半端ない!という訳です。
レンズはガラス製。取り扱いには細心の注意を払いたくなる透過性に優れたレンズを使用しております。コレだけ大きなガラスレンズになりますと、破損防止の為にポリカーボネートを採用するメーカーも多いですが、そうしないのがACEBEAMなのかな(笑)。実用よりもスペック重視みたいな、、、ところがありますね。マイクロファイバータオルみたいなもので拭いていつもピカピカにしておきたくなります。

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搭載LEDは、LUMINUS SBT-90 GEN II 。小さそうに見えますが、レンズがデカ過ぎてそのように見えるだけで比較的大きなLEDです。なにせ、最大6300ルーメンを照射可能なものですから、小さいわけがありません。逆に言えば、これだけ集光させて光を飛ばすには、これだけ大きく、深いリフレクターが必要、とも言えます。皆さんが望む「明るくて、飛ぶやつ!」を具現化させた一つの答えがこのK75です。

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ボディは軽量で丈夫なアルミ合金製。Kシリーズに共通するデザインが多く見られます。精緻で無駄のない合理的なデザイン。把持部のチェッカリングはしっかりと立っていて滑り止めはバッチリです。順手で握った際に自然と親指がボタンにかかるのもこのシリーズの特徴の一つ。スイッチボタンはステンレスカバーで覆われております。押した時の感触は電子式スイッチらしいもの。クリック感はありませんが、ON/OFFや調光はスムーズに行えます。特に不満もなくいい感じ。何より、太めのボディは確りと握れるのが良いですね。前述したとおり、絶対に屋外では落としたくないのでガッチリ握れるボディの方が安心感があると思います。
最大6300ルーメンですが、ボディへの熱の伝わりは穏やかです。ヘッドが広いということはそれだけ放熱にも優れます。感覚は個人差がありますが、Hiモードの2500ルーメンであれば、普通に握っていられる程度の温かさだと思います。ヘッドが大きいことは放熱性という点では非常に有利です。

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実際に握って見ますとこんな感じ。
デカイはデカイけど、全長は218 mmしかないので馬鹿デカイとは思いませんでした。かなり頭でっかちではありますが、ボディが太いので意外とバランスは悪くありません。ただ、重さに関しては電池を抜いた状態でも約 845 gあります。軽くはないですね(笑)。全長が短い為、ショルダーベルトのようなものは付けられません。ですから、長時間にわたって握って行動しなければならない、と言うような用途には不向きかも知れません。

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その為、K75にはキャリングハンドルが付属します。これを付けることで手持ちはだいぶ楽なります。ただし、取り付けの際はしっかりとねじで閉めてくださいね。キャリングハンドルを付けない場合は、脱落防止用のランヤードを手首に付けるなどの対策を行ってください。
電源となる充電池はLi-Ion18650充電池が4本必要。別売です。放電性能に優れたIMR18650などをお選びください。

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マグカップとのサイズの比較。
ね?意外と大きくはないでしょ?こうして置くと安定感も抜群。知らない人が見たら新型のホームAIのような、、、ってことはないか(笑)。意外と場所は取らないかも知れません。ただ、注意点としては、この状態で置いてスイッチを押してしまうとLEDが熱で破損する恐れがあります。また、絨毯など可燃性の敷物の上ですと集光された光で絨毯が焦げたりする恐れがあります。使わない時は、ロックアウトするか、バッテリーカートリッジを抜いて保管したほうが安全です。K75ではありませんが、過去にそうした事例を受けたことは何度かあるので皆様もご注意ください。

それでは、お待ちかねの屋外照射!

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まず言えるのは、このライトは懐中電灯であるということ。レーザーのように鋭い光ではなく、ビーム状の太い集光であり、離れた対象物をしっかりと広く照らすことができるライトであります。集光性のライトは、光源が小さく、リフレクターが広くて深いほど光軸は細く鋭い照射になりますが、其の分、照射面は小さくなります。用途としてそれで良ければ問題ありませんが、実用ある範囲で広く照らすには、そのようなライトを選ばなければなりません。

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闇夜に浮かぶ展望台。距離は地上から50mくらい。これだけ離れてもスポットに、そしてこれだけ明るく広く照らせるライトは少ないです。スモークなしでも屋外でナチュラルな光軸が見えるのもこのライトならでは。凄く飛ぶし、何より楽しかったです。

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メーカー公称では、最大2500mの照射距離。実際に照射してもその性能の凄さは実感できますが、さすがに200mも離れると何を照らしているのか肉眼で確認するのは困難です。とりあえず、反対側の山の稜線付近を照らしてみましたが、ちゃんと照らせていることは確認出来ました。ぼんやりとではなく、確りとです。写真ではなかなか伝えられないのがもどかしいですが、この距離で照射面が拡散することなく照らせる能力は弩級集光ライトならではだと思いました。

どうしても過去の製品と比べてしまいますが、感覚的にはストリームライト社のライトボックスHIDを初めて見たときのものに近かったです。あれはレンズ径がさらいに大きな196mmでしたが、重量は5倍近い4,600g。電池に鉛蓄電池を使っていましたからね、K75が「コンパクト」で「軽量」に感じてしまうわけです。

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このライトを安全に携帯するにはどうしたら良いだろう?
アカリセンターの中の人が提案してくれました。カメラバックに入れてみてはどうでしょう?鞄を開けてビックリ巨大なレンズ。確かにカメラのレンズと同じくらい丁寧に扱いたいものです。

ACEBEAM K75は如何でしたでしょか?馬鹿が付くほどデカイレンズというのは、あながち間違っておりません(笑)。ですが、照射距離とその照射範囲に関しては、「サーチライト」として考えるとかなり実用的であり、非常にコンパクトです。山間部など、重たい機材を搬入できない場所での捜索や設備の点検など、これまでありえないほど巨大な灯具を苦労して持ち込まなければならなかった場所で活躍が期待できます。一般的に実用あるライトであるとは言い難いですが、必要とされるべき状況はあるのではないかと思います。