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懐中電灯ライターのHATTAです。
本日ご紹介するライトは、SUREFIRE社の充電式モデル スティレットと専用の社外アクセサリー SKM工房のフックです。スティレットが発売されてから間もなく一年経ちますが、使い込むほどに奥の深いライトであることが分かります。初見では、「このデザインはユーザーに受け入れられるだろうか?」と心配しておりました。デザインの好き嫌いは致し方ありませんが、コンセプトは非常にしっかりしているモデルだと思います。その使い勝手も実際手にしていただければ納得いただけるものだと思います。



スティレットのポテンシャルを如何なく発揮させる為に開発されたのが、SKM工房のSKM-HOOK-PLR-A SKMフックです。スティレットは一見するとデイリーユースの充電式ライトのように思えますが、その実はかなりタクティカルなモデルであります。携帯性の良さ、アグレッシブな配光、どれをとってもモダンタクティカルの要素を備えたモデルであり、そのように使うことを想定するならば、このアクセサリーはなくてはならないアイテムです。

今回は、このアクセサリーを付けることで得られるメリットと、おさらいにはなりますが、スティレットの魅力を改めてご紹介致します。

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まず、スティレットと言えばこの特徴的なヘッドとスイッチ周り。
このライトはヘッドがアルミ合金製でボディが樹脂製です。コンパクトで軽量、且つ薄型のボディは携帯性、秘匿性に優れたものです。従来の薄い箱型タイプのライトでも、ここまで斬新なスタイルのライトは無かったかもしれません。ちなみに、スティレットとは「細身の短剣」の意。先端に向けて鋭くなるヘッドは正に短剣をモチーフにしたスタイルと言えます。

スティレットはEDCを意識したモデルでもあります。日常で携帯し、日々の生活に寄り添った使い方が出来るライトでもあります。その上で重要なのが充電。充電し難いライトはどんなに高性能であっても、あなたのポケットやバックの仲間になることはありません。ケーブルが挿し易く、抜きやすい位置にポートがあることはとても重要です。

スイッチボタンは凸状で大きく押し易い。暗所であっても指先の感覚だけで操作出来ます。ボタンはシッカリとクリック感があり誤操作し難い仕様。こういった指先の感覚はハンドツールではとても大切だと私は信じております。

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もはやコンパクトモデルでは定番になりつつあるMV(マックスビジョン)
小型で浅めのリフレクター。特殊なパターンが施されており、手前から奥までをフラットに照らすことが出来る非常に優秀な光学システムです。搭載LEDとの相性も良く、屋内屋外を問わず視認性に優れた配光を描き出します。

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そして、こちらがSKMフック。ねじ止めで固定するため、テンションのみで固定されるモデルに比べより強固にライトに取り付けることが出来ます。素材はカイダックと呼ばれる樹脂で、銃やナイフを収めるホルスターなどによく使われている素材です。この素材を主にライト用アクセサリーとして使っているのがSKM工房です。フラッシュライトをより使い易くするイノベーションを追求し、どんなマイナーモデルでも取り組んでくれる日本の数少ないアトリエの一つです。

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実際に装着して使ってみますと、フックの有効性を実感できました。スティレットはコンパクトなボディの為、成人男性が握ればほぼ手のひらに隠れるくらいのものですが、このフックを付けることで、先端部はほぼ完全に手のひらに隠れます。
テールスイッチは元々押しやすい硬さですが、このフックを付けることでさらに力を入れずに押すことが出来ます。また、注射器を持つように構えるシリンジグリップが可能。タクティカルなシーンでもスムーズに持ちかえることが出来ます。


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続いて屋外照射もしてきましたのでご紹介しますが、、、
先週末、台風15号が関東地方を直撃しました。その影響で私の住む地域でも被害が生じました。幸い自宅は難を逃れましたが、職場は海に近かったこともあり、高波によって床上浸水に遭いました。今週は清掃や廃棄する資材の撤去に追われる毎日でした。特に被害の酷かった沿岸部の様子を屋外照射も兼ねて撮影してきました。

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Hiモード 650ルーメン
MV照射らしいフラットで見やすい配光。完全な拡散光に比べると照射範囲は狭いですが、実用上なんら問題ないものです。このくらいの距離ですと、手前から先まで明るさに強弱の無い見え方が出来ます。これがマックスビジョンの特徴。「実用的距離」において使いやすいものです。

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もっと広いところも照らしてみました。
広場の端まで50m程度でしょうか。さすがにその先を明るく照らすことは難しいようです。ただ、光は十分に広がりリフレクターとLEDとの相性はかなり良い様です。650ルーメンという明るさが無駄なく照射されているように感じました。

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三段階調光の具合
Lowモードはさすがに先を照らすには厳しく、Midモードの200ルーメンからが実用的。この200ルーメンという明るさがこのライトの肝です。650ルーメンのHiモードでは、連続点灯時にヘッドがやや熱を持ちますが、200ルーメンでは熱を持つこともなく実用性ある明るさを長時間にわたって照射可能です。EDC(Every Day Carry)※毎日持ち歩くもの をメインとしたこのモデルに相応しい明るさです。

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Lowモードの照射
胸の高さから足元をLowモードで照らすとこんな感じ。照射範囲はさほど広くはありません。照射距離が近くても中心光が発生せず、フラットな円形のパターンを描くのが特徴です。書類やIDを確認するのに適しており、日常でも使い勝手の良いモードだと思います。

岸壁へと続く遊歩道には漂着物と思われるゴミが散乱し、周囲の木々もなぎ倒されておりました。台風の風の強さと高波の威力が伺えました。護岸のコンクリートはめくれ上がり、防波堤も一部損壊している様子を見ると「被災」という言葉が頭に浮かびました。すでに夜でしたので、周囲の工場や倉庫は闇に沈んでおりましたが、岸壁に一番近い建屋の窓ガラスは一様に割れ、無残な姿をさらしておりました。

今回は非常に稀な状況での屋外照射撮影でしたが、MVの性能を改めて実感することができました。タクティカルでもデイリーユースでも場所や状況を選ばずに素早く、感覚的に使えるスイッチ配置の仕様や携帯性は同社の充電式モデルのSIDEKICKGUARDIANの間を埋める優秀なモデルです。カテゴリー的にはパーソナルライトに属するかと思います。
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標準装備するクリップが優秀。箱型のボディなので円筒形に比べると把持力に優れています。肩章などにも挿しやすく制服でお仕事する方にもオススメです。

従来の円筒型のフラッシュライトと比較すると、その特異なルックスから「どうなんだろう?」と二の足を踏んでいる方も多いかと思います。しかし、スティレットに関して言えば「よく考えられている」と断言できます。最初こそ見た目の違いに戸惑うかも知れませんが、EDCライトとして機能的にも性能的にも実はかなり優秀なライトであると思いました。

「いつ何時」私たちに災いは降り注ぎます。その身を、家族を大切な人を守るアイテムの一つがフラッシュライトです。日頃からライトを持ち歩くことが重要であると思います。その一つの候補にSUREFIRE スティレットを是非、ご検討ください。