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姉妹機、といって良いでしょう。カタログスペックは同一、外観もほぼ同じ。充電機能がついているかついていないかの違いです。NITECOREのタクティカルシリーズの中でも、根強い人気を誇るP12シリーズの最新モデルP12GTS。そしてその充電機能付きのバージョンと言えるMH12GTS。気になっていた方も多いのではないでしょうか。

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まずシンプルなP12GTSをベースにご説明しましょう。P12系はメインとなるテールスイッチと、モード変更に使用するサイドスイッチを備えたモデルです。テールスイッチで点灯させ、サイドスイッチで調光という操作はわかりやすく、充電モデルのMH12系は工場や設備系の法人に人気のあるモデルです。

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サイドスイッチで変更したモードをそのまま覚えているので、テールスイッチだけを使用すればシングルモードのライトとして運用できます。そのためターボオンリー、ストロボオンリーといったタクティカルなセッティングも可能。

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その一方で、最小1ルーメンから5段階の明るさモードを持っていて、デイリーユースでも対応範囲が広いという特徴もあります。1、70、240、900というモードは程よいバランスで配分されていて、手元から100m内外までフィールドを選ばず使用できます。

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ターボ1800ルーメン。流石に見慣れましたが(笑、明るいですよ。たまに1000ルーメンをつけると最近は暗く感じます。慣れとは恐ろしいものです・・・

搭載しているCREE XHP35 HDは、最先端の大光量・高効率LED。LEDの外観がXM-Lに似ており、そのためXM-Lとよく似た濃密な周辺光と程よい中心光を発生させます。P12GTS、MH12GTS共に1インチの小型ヘッドですが、よくマッチしてつかやすい配光かと思います。

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P12GTS、MH12GTS、どちらも18650電池またはCR123A(2本)が使用可能。ですが、MH12GTSの方は充電機能を備えています。

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従来のMH12系はサイドスイッチの裏に充電ポートがありますが、MH12GTSではテールキャップに移設されました。推測ですが、従来のMHシリーズでは充電する際にスイッチをクリックしてONにしなければ通電しませんでした。そうした手間を嫌った措置かなという感じはします。

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ただ、その措置の結果、ちょっとテールスイッチ周りが窮屈な感じになりました。個人的には旧の配置でよかったかな・・・。MH12GTSが搭載するXHP35は電圧も電流も従来とは異なりますので、電気的な意味がある変更なのかもしれませんが。

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そうそう、P12系は以前は特徴的な3本タイプのストライクベゼルでしたが、今回からはMH12GTSと同様のフラットベゼルになりました。嬉しいユーザーも、寂しく感じるユーザーもいそうな感じですね笑。

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両機種とも、サイドスイッチがインジケーターを兼ねていて、消灯時のクリックで確認できるほか、使用中も電池残量が減ってくると点滅して教えてくれます。サイドスイッチが以前のゴムから金属に変わり、高級感もアップしましたが、それ以上にインジケーターの光がはっきり見えるようになったのは良い改善ポイントだと思います。


どちらもとてもマルチタスクな良いライトですね。携帯性に優れタクティカルに対応できるほか、5段階もの調光が可能。普段のEDCや、旅行に出る際に「これ一本で済まそう」と思う場合、選択肢になり得るライトです。

レビューでいろんなライトを触っても、個人所有できるのはそのうちの一部なのですが、NITECOREのMH12系、P12系は私物で持っています。操作がわかりやすいことから、人に貸しやすいライトの一つですしね。基本操作に長押しやダブルクリックが入ると途端に人に貸しづらくなります。テールスイッチをクリックで点灯、サイドスイッチをクリックで調光。シンプルな操作は魅力です。法人系の需要が多いのも納得だと感じます。