TK16XPG3-1
ACEBEAM(エースビーム)TK16-AL XP-G3 アルミ・大光量モデル

ACEBEAM TK16-ALモデルシリーズの最後を飾るのが最も明るいモデルXP-G3になります。
MAX1800ルーメン。3タイプあるモデルの中で最も明るいモデルです。ボディの造形及びオペレーションはその他のモデルと同じです。コンパクトで軽量なアルミボディに3灯のLEDをギュッと詰め込んだホットハッチのようなクレイジーフラッシュライト。マニア心をくすぐる懐中電灯です。

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XPG3-3
直径23mmの小口径ヘッドに収まるLEDは3個。CREE社のXP-G3が載っております。一灯当たり最大で600ルーメン。数値としては妥当なものですが、このサイズでその明るさを出すということは相当な熱を発します。テールスイッチをダブルタップすると瞬時にターボモードへと移行し、暴力的な光をその小さなボディから照射します。

XPG3-4
あまりにボディが小さなので、ターボモードでの稼働時間は極短時間。理論上のランタイムはあっても、ボディの過熱はすさまじく、素手で持っていられないほどです。あくまでも緊急時や目的をもって短時間にその光を必要とする状況のみで使用するものです。常時点灯させて使うような場合は、Hiモードの600ルーメンが限界です。しかし600ルーメンを3灯で分割するので、1灯当たりの仕事量は200ルーメンとなりボディの過熱は抑えられたものになります。これが多灯タイプのライトの最大のメリットかと思います。

XPG3-5
Lowモードによる足元照射。
18ルーメンとしては割と明るく、普通に足元を照らして歩ける程度のものです。レンズを使った照射になりますので、照射範囲は決して広くはありません。実際に街灯などが全くない環境では少々心もとないかも知れません。

XPG3-6
ターボモードでの照射。
昨今の大型多灯モデルでは1万を越えるルーメン数を誇るライトがひしめき合います。しかし、前述のライトのサイズを思い出して欲しいのです。親指ほどの大きさのライトでこの明るさが出せることは驚異であり異常なことにさえ思えます。もちろん、常時点灯などは出来ませんが正に懐に入る程度のサイズである「懐中電灯」としては異常なほど明るいライトになります。

照射システムに小型のレンズを使っておりますので、照射距離に関してはさほど特筆するものはありません。スペック上のビームディスタンス(照射距離)は158mですが、実際に使った感じでは30m以内が美味しく使える距離だと思います。繰り返しますが、このサイズでそれだけの照射が可能であれば、充分だと思います。

XPG3-7
照射距離が延びるほどワイドになります。
配光はレンズを使用しておりますが、かなり均一でムラの無いきれいなものです。照射距離が伸びるに従って配光も広くなり、手前から奥まで死角なく照らすことが出来ます。
突き抜けるような光軸の絞りはありませんが、非常に信頼性の高いLEDを使用しているので実用上の不満は少ないと思います。
XP-G3というと他社のライトにも多く採用されているLEDになります。XP-Gから数えて三世代目。実に堅実で安定性の高いLEDであり、コストパフォーマンスに優れたモデルでもあります。無駄にマニアックなLEDに拘っても「実用」が伴わないのであれば宝の持ち腐れにはなりませんでしょうか?まぁ、こんなライトでございますので実用と言っても今一つ説得力がないのは分かっていますけどね(笑)。
XPG3-2
TK16シリーズにおいて共通して言えることは「カスタムライトを如何にリーズナブルに提供できるか」という点です。オーダーメイドで作れるライトがあるのだとすれば、皆さんいくら払えますか?そして納期はどれほど待てますか?答えは人それぞれでしょう。しかし、一般的にその金額も納期も想像を遥かに超えるものであることは間違いございません。少なくとも、このTK16の価格で提供することは不可能でございます。手軽に、リーズナブルに「小型で明るくて面白い」ライトを手にするならば、このTK16シリーズは外せない候補の一つであると思います。

ACEBEAM(エースビーム)TK16-AL XP-G3 アルミ・大光量モデル