
アウトレット1:SUREFIRE E2DLU-A (HIGH LOW 2モード) 1000lm 旧パッケージ
アウトレット2:SUREFIRE E2DLU-T(シングルモード) 1000lm 旧パッケージ
SUREFIREは、商品の信頼性としては一流のメーカーです。皆さんご存知ですね。しかし、パッケージ等の表示についてはうーーんと頭をひねらされることもしばしば。
といいますのも、このたびE2DLUのパッケージ表示が一新され、HIGH:1000ルーメンは変わらないものの、持続時間が
HIGH 1.25時間→2.75時間
LOW 36時間→63時間
と、大幅に延伸されました。正直この数字は無視できないものがございます、よね?というわけで、今回はランタイムチェックを行いましょう。
当店は最新のデバイスに恵まれておりませんので笑、私物のiPhoneでアラームを鳴らし、カメラで定点撮影するというアナログ方式で戦います。電池は同じロットから抜き出したSUREFIRE純正電池。初期照度の10%まで低下しましたら計測終了ということにいたします。
電波時計を借りてきましたので、スタートはヒトハチマルマルに合わせましょうか。左が旧型、右が新型です。
それではREADY STEADY GO!

▲0:00
一般的に、1000ルーメンクラスのモデルは数分でかなり光量が低下します。また、ランタイムのANSI‐FL1表記が一般化してから、早めに初期照度から離脱して、4割程度の明るさで推移するモデルも増えています。ランタイム表記、ほんとあてにならないなーというこの頃。
ですので、明るい光を長時間必要とする場合は、最低でも倍程度のMAX明るさをもつライトを選び、LOWやMEDで運用する必要があります。
などと話すうちに5分経過。

▲0:05
現時点では光量のちがいは出ていません。というか、若干ですが左の旧型が明るいかな? しかし位置取りの問題や個体差も関係するテストですので、あっても誤差範囲かと思います。この時点で、初期照度の40%ほどに低下しています。SUREFIREも時流に乗っている感じはしますね。残念な気もしますが、やむを得ない気もします。1000ルーメン、約3Aの電流量はCR123A の持続放電能力を確実に超えています。

▲1:15
旧型E2DLUのランタイム表記、1.25時間(1時間15分)が経過。現時点では5分時点での明るさと変わらないですね。正確に書きますと、5分時点から5%ほどの低下。1時間以上、350〜400ルーメン以上をキープしていることになりますので、まず不満のない性能だと思います。
この商売をしている上で、CR123Aを2本使って1時間維持できるのは500〜600ルーメン、という感覚があります。その比率からみて大幅にずれているスペックはなんらかの形でいわくつき、という感じです。今回のE2DLUの場合、現時点で350〜400ルーメンで推移していますので、1.5〜2時間維持することを予想します。

▲1:50

▲1:55
先ほどの文章を書いてすぐ、1時間55分での計測ではがくっと光量がおちました。5分時点の照度からみて60%ほど。パソコンに向かっていると全く気づかなかったですけどね、、
ここまでの2段階の変化は、意図的なものを感じます。5分程度で初期照度の低下がとまり、およそ2時間弱維持してまた低下しました。メーカー表記ではなく、ユーザーから見た「実用ランタイム」は2時間とみていいかな?

▲2:00
2時間経過!今回も一気に光量が低下し、初期照度の15%ほどとなりました。ANSI FL1規格は10%までの低下という規定ですので、もうしばらく様子を見ましょう。

▲2:03
2時間2分経過時点で、光量が最初の10%未満になりました。この時点での計測照度は105lux(画像は2時間3分時点)、ところが、NEWのほうを計測してみると131luxありましたので計測続行!
したのですが、2時間7分の時点で100luxを切りましたのでやはり終了します。冒頭で書きましたように、旧のほうがわずかに明るく感じられましたので、その分、消費電力が多かったと考えられます。しかしこれはスペックの差ではなく個体差でしょう。
SUREFIRE、スペックの過小申告で有名でしたが、ランタイムを大幅に過少申告していましたね(笑。新E2DLUではやや過剰表記になっていますが、ランタイムは気温などさまざまな条件に左右されますので、条件が変わればそれくらいに伸びるのかもしれません。
極端な発熱もなく、実用レベルで2時間のランタイムを計算できるのであれば、なかなか実用的と言ってよいでしょう。人気モデルE2DLU、悲惨な結果が出なくてほっとしました笑
いやいや、最初から信じていましたけどね!!!
その後2.75時間で見に行ったところ、完全に消灯していました。
余談ですが、ネットで見られる「超フラットなランタイムグラフ」は、仮に有名なブロガーなどが書いていても、「再現できない」ことが多々あります。嘘ではないのかもしれませんが、今回のように普通に放置するような場合、「再現できない」のです。ネット情報は便利ですが正しくない場合も多々ありますので、ご参考までに。