懐中電灯ライターのHATTAです。
GW突入ですね。土曜日は寒い日になりましたが、皆さん体調など崩しておりませんでしょうか?着るものを調整して風邪など引かないようにして連休をお楽しみください。さて、本日はGW企画第二弾!私の好きなライトをご紹介したいと思います。

a2-1
HATTAと言えば、これ!SUREFIREのA2 AVIATORです。既にだいぶ前に廃番となったモデルです。それでも、私にとっては手放せないライトの一つであり、傍に置いておきたいライトです。A2は、メイン光源にキセノンランプを使用し、その周りに3灯のサブLEDを搭載したモデルです。メインのキセノンランプは、50ルーメン、サブLEDは搭載するカラーによって多少明るさに違いはあるものの3ルーメン前後になります。サブLEDは各色あり、ホワイト、レッド、ブルー、グリーン、イエローグリーンの五色だったと思います。

a2-2
私の持っているモデルは、サブLEDがレッドのもの。他のカラーのモデルを勧められたこともありますが、当時は赤いLEDが好きでしたし、A2自体安価なモデルではありませんでしたのでホイホイ買うことが出来る様なものではありませんでした。ですので、持っているのはこれ一本です。元々、同じモデルや同じシリーズモノを買いそろえることはあまり致しません。いろんなライトを見てみたいですし、そもそもコレクション的な集め方が苦手な方だと思います。それでも、ライトに興味のない人から見れば「また、同じ様なもの買って、、、」と言われてしまうんですけどね(笑)。

a2-3
このライトの魅力はズバリ、「キセノンランプが使えること」です。キセノンランプが使えるだけであれば、6Pでもいいじゃないか?と思われるかも知れません。しかし、6Pは拡張性を持ったライトです。ドロップインバルブをLEDに変更することでアップブレードが簡単に出来る製品でもあります。それに比べA2には拡張性が全くありません。メインバルブのLED化を望む声は以前からありましたが、未だ実現に至っておりません。いや、ひょっとしたらそういうものがあるかも知れませんが、私は知りません。私もLED化を望んだことがありましたが、今はこれはこういうモノで存在し続けてもいいのかも。と思うようになりました。

a2-7
キセノンの光源をLEDに変えることはメリットとしてたくさんあります。ランタイムも長くなりますし、明るくなる可能性も高く、バルブ寿命自体も飛躍的に伸びます。しかし、どんなにLEDがキセノンに寄せた色温度を再現出来るようになったとしても、所詮は似せたものでキセノンの光ではありません。キセノンは通電した電気をフィラメントという抵抗で熱に変え、ガラス製のバルブの中に封緘したキセノンガスを反応させて光へと変換させる光源です。

「電球が切れる」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?そう文字通り切れるのです。壊れるのではなく、切れるのです。フィラメントが熱で消耗し切れるのです。フィラメントが切れると通電しなくなり点灯しなくなります。こういった電球を「白熱電球」と言います。現在はLED化が推奨され、その存在自体が消えつつあるもの。その理由は、上記で挙げた理由の通り。LEDの方がエコで長寿命だからです。所詮どこまで行っても使う側のメリットが最優先されるのが道具の宿命であります。逃れようのない技術の進歩に消えつつあるのが白熱電球なのです。平成も間もなく終わろうとしておりますが、令和世代に生まれてくる人は「電球が切れる」という言葉自体知らない世代になるかもしれませんね。


a2-4
使用電池はCR123リチウム乾電池のみ。6VでなければメインLEDは点灯しません。キセノンランプは、非常に電圧にシビアな光源です。定格電圧よりも高いと一発でフィラメントが切れますし、低くなると点灯しなくなります。A2の場合、昇圧回路がボディ側に内蔵されているのでダイレクトトライブのP60(6Pに標準装備されるキセノンバルブ)よりも一定した明るさを出力することが出来ます。しかし、この昇圧回路の存在がメインバルブのLED化を阻害する存在となってしまっております。当時持てる技術とアイディアの結集のはずだったものが、進化を阻害する存在になってしまったのは皮肉と言えるかも知れません。
しかし、これはあくまでもユーザー側の感想であって、メーカーは微塵もそんなことを考えていたとは思えません。当時の技術者が現在のLEDの進化を見越した設計をしているはずもありません。「今あるもの」で画期的ものを作ろうとしたに過ぎないのです。そうであるならば、それに敬意を払うならば、そのまま使うのがベストなのかな?と思うようになりました。

先に書いた通り、現在はキセノンに寄せた色温度のLEDがたくさん作られれております。高演色、3200Kなど「白熱電球らしい」色味、色温度を再現できているLEDは実在します。しかし、これらのLEDは懐中電灯用に作られたものでは無く、家庭や店舗、街灯などのパブリックライトなど我々の生活の一部として使われております。もう私たちの気が付ないところで様々な照明がLEDに変わっております。LED電球が黎明期のころには「LEDはダメだ、眩しい、目が疲れる」などのデメリットが目立ちましたが、今をそれを感じることがありますでしょうか?おそらく、白熱電球や蛍光灯と変わりないくらい「自然」と生活に取り入れられていると思います。

a2-8
LUMENS FACTORYのA2用バルブを使っての照射。

しかし、キセノンバルブを使っていたことを懐かしむ世代の人にとって、それらの「白熱電球っぽい」LEDをフラッシュライトに載せても「同じだ」と感じることは出来ないかも知れません。これはライトとのマッチングもありますが、主には使う側の主観に因ると思います。「色味がちょっと違う」とかそんなことを拘るのであれば、キセノンバルブを使い続けるべきです。

a2-9
違うのは当たり前、その差異が僅かになってきただけのことです。「そのもの」を楽しみたいなら無理に望むのはナンセンスと言うものです。明るく照らすことを目的としたライトであれば、LEDで他にいくらでもあります。キセノンを敢えて使うのはもはや実用とは別の趣向があると思います。そういうモノがあっても良いと思います。

LUMENS FACTORY(ルーメンズファクトリー) HO-A2 A2/MA02互換キセノンバルブ
すでにSUREFIREはA2用のバルブを廃番にしておりますが、幸いにもサードパーティーから代替品がリリースされております。実に頼もしい限りです。無理はしない、楽しめる範囲で楽しみましょうよ。あるものをあるがままに。私にとってA2とはそんなことを教えてくれるライトです。

a2-5
ライトが好きだ、その理由は人それぞれ。でも、その存在自体を好きになれるようなライトに巡り合えることは幸せなことであります。皆さんにもそのような一本がありますでしょうか?新しいとか性能が良いかとか、そういったものとは別の特別な存在を見つけていただきたいと思います。