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LEDLENSER P3Rは、非常にコンパクトながら驚くべき明るさを発揮するライトです。LEDLENSERのアイデンティティである端正なデザインと優れたズーム機能を搭載するだけでも十分な魅力ですが、リチウムイオン充電池を使用することで通常の単四電池1本タイプでは及ばない照射力を実現しました。

また単四電池1本のクラスは、実用性を捨て切り詰めた設計が多いのに対し、十分なボディサイズがあり、スイッチ・ズーム機構共に操作しやすいものとなっています。小柄ながら実用に耐えるサイズということで、個人的にもオススメの1本です。

今回のお客様のご要望は、そんなP3Rをベースに4000Kに色温度を下げること。目的としては配線を見るために、ほどほどに明るい均一な照射と、目を痛め難い低色温度、配線の色の識別のためCRIは落としたくないとのことでした。

そのため当初XP-G3 4000K HICRIタイプを探したのですが、4000KでHI CRIが入手できず、演色性をとるか色温度をとるかという選択肢で、色温度を選ばれました。

ところが、施工の際にP3R自体のLEDがXPシリーズではなくなっていることが判明。従来よりもスペースが縮小し、XPシリーズが載せられなくなってしまいました。そこで搭載スペースが少なくて済むXD16を選択。こうしたトラブルにも可能な限り対応していただけるのがH2Tのカスタムの魅力でもあります。

まずはこちらがノーマルのP3R。
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LEDの判別は難しいのですが、SST-20かな?綺麗な白色で一般の方には納得できる色味かと思います。鮮やかに見えますがこれはある種の錯覚でもあり人間から見た場合は真実でもあるのですが、一部のXM-Lなどでも、良い白色が出ているものは、写真や肉眼で演色性が高く見えます。計器計測するのとそうでもないのですが、こうした特性を持つ光源はLED以外にも実在します。

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こちらはXD16 4000K。最新の大光量LEDらしくパワーはよく出ており、色温度が低くなったにも関わらず、肉眼でもノーマルより明るく感じます。こうしてみても十分なパワーが出ているように見受けられます。照射範囲は実際には同一で、撮影位置のずれにより違って見えるようです。

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一方、スポット端ではやや雰囲気が変わってきます。発光素子がより小さいノーマルの方が中心光が近く、またスポットが円形。XD16は面積の広さを反映してやや拡散気味なのと、ドームがない分くっきりと投射され、スポットが四角いのが特徴的です。やはりこのあたりはLEDの素性により照射のタイプも決まってくるようです。

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演色性は・・・ノーマル程度かな。計測機器が故障中で実測できませんが、80CRI台かと思います。通常のXP系CWは70台のことが多いので、それよりは良いかと思われます。

今回は、当初予定しておりましたLEDが搭載できないというアクシデントを乗り越えての制作になりました。現物あわせの世界ですので、そのような事態も稀に発生します。その場合はご相談させていただきながら進めてまいりますので、どうぞご遠慮なくご相談ください。


と、言いましても現在H2Tは非常に混み合っており、現在は整理券を取得いただいた方から順に対応させていただいております。
アイディアを温めつつもうしばらくお待ちくださいませ。次回募集は3月中旬を予定しております。
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