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Lumens Factory(ルーメンズファクトリー) HO-6
Lumens Factory(ルーメンズファクトリー) ES-6
Lumens Factory(ルーメンズファクトリー) HO-4


以前から取り扱っておりましたが、紹介できておりませんでしたアイテムをご紹介申し上げます。Lumens Factoryのキセノンバルブ。本日は6P用のご紹介です。

今回は、HO-4、HO-6、ES-6の3種類。オリジナルのP60バルブを基準に比較したいと思います。

1_P60

まずはオリジナルP60。公称65ルーメンですが、実際はもう少し明るいようです。また、周辺光が少なく中心光がよく集光しているため、中心光をメインで使う中〜遠距離では使いやすく感じます。反面、近距離では集光しすぎてやや使いづらい部分もありますが、P60バルブの開発当時はこれでも比較的拡散している光でした。正円ではない中心光も懐かしい感じがします。

現代の目で見ても、バッテリーコストを考慮しなければ十分使い物になる明るさ。電球ゆえに、演色性が100(CRI=100)という極限的な強みがあります。実際、美術館や博物館、宝石店などの鑑定用途として、今でも現役で使用されています。タクティカルな6PやP60のイメージからすると意外ですね。




では、比較対象のキセノンバルブを見て行きましょう。

4_ES6

ますはLumens Factory ES-6。こちらはLumens Factory的には「エコタイプ」扱いになります。P60と比較すると、ぱっと見ではほとんど同じ、写真などで厳密に比較すると、ES-6の方がややくらいかな?実は、SUREFIREのキセノンバルブはかなり控えめの表記になっているという説がありまして、おそらくそれは正しいだろうと思われます。

IMG_9589

また、中心光はP60の方が鋭くなっています。これはリフレクターのシボの違いによるもの。Lumens Factoryの方が、Surefire P60よりも表面が荒いリフレクターを採用しています。リフレクターのテクスチャーの違いは、このように中心光に影響することがほとんどです。

そのほか、やや色温度が低く感じますね。しかし、色温度・配光ともに、並べて比較しなければわからない気がします。ES-6はP60とほとんど同じ明るさ、配光と言っていいでしょう。




次はHO-6。Lumens Factory的にはやや明るめのタイプです。こちらは目に見えて6Pよりも一回り明るくなっています。

2_HO6

中心光がやや太くなっていますが、これはフィラメントの電球は明るくなると発光部がより大きくなるため。LEDと同じですね。公称160ルーメン、確かにそれくらい出ていそうな感じはします。




さて、最後がHO-4です。こちらは「リチウムイオン充電池1本」で使用できるキセノンバルブ。定格3.7Vで使用できます。6Pで使用する場合は、IMR16650か、IMR16340+ダミーセルでの使用。LEDと違い、保護回路など全く入っていませんので、ご注意ください。

3_HO4

電圧が低いので公称よりも暗めかなと思ったのですが、結構明るいです。HO-6とほぼ同じ明るさに感じます。公称150ルーメンなのでその差でしょうか、写真で通した時だけ若干暗く感じますね。肉眼で並べて比較しても差は感じませんでした。




Lumens Factoryのキセノンバルブが、表記に対してどの程度の明るさなのかは以前から気になっていましたが、概ね表記通りに近いかと思います。むしろ、SUREFIREのキセノンバルブは明るめに表記しているという定説がありましたが、正しいように感じます。

IMG_9570

Lumens Factoryのバルブは、種類を問わず電圧や明るさを記載したラベルが貼られています。ごちゃごちゃに混ぜてしまっても表記を読めばわかりますので大変親切です。

今現在あえてキセノンバルブを選択する人は多くないでしょう。しかし、高い演色性を求められる業界では未だ現役です。ノスタルジックな気分を味わうにも程よいかと思います。

マニアックな話をすれば、LEDバルブと比較すると、EMP攻撃に対して高い耐久性を持っています。EMP攻撃を受ける機会はまずないとは思いますが(笑)、ライトマニアの酒の肴にはなるかと思いますよ。


Lumens Factory(ルーメンズファクトリー) HO-6
Lumens Factory(ルーメンズファクトリー) ES-6
Lumens Factory(ルーメンズファクトリー) HO-4