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いつもブログをご覧頂き誠にありがとうございます、アカリセンターのHATTAです。
本日は特定の商品ではなく、弊社で取り扱います様々なライトや機器を使用して「こんな事してみました」的なことをご紹介します。そもそもこの企画が持ち上がったのは水中ライトBIGBLUEの営業担当さんが営業に来社された時までさかのぼります。

今も昔も、ダイビングの楽しみと言えば水中撮影ですね。地上とはまた違った美しさと幻想的な世界が広がる海の中。カメラを防水ハウジングに入れる他、最近は防水性能が進化し、ハウジング無しでも充分に撮影に絶えられるカメラも出てきております。BIGBLUEが販売します多くのライトが、水中照明もしくは、撮影補助を目的としたアイテムが多いです。
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そして、特に流行っているのが「スヌート撮影」なんだそうです。スヌート撮影と言えば、被写体の一部のみに光を当て、周囲との明暗を強調することで、被写体を際立たせる撮影方法です。通常は、フラッシュに蛇腹状の筒を取り付け、明るさや照射面の広さに応じて蛇腹を調整して使います。

BIGBLUEが提案する方法は、常時点灯する明るめの水中ライトの先端に「レンズ」の付いたスヌートレンズを付けて撮影するというものでした。上記の写真のようにいくつかのアダプターを装着することで一人でもスヌート撮影が出来るよう工夫されております。
BIGBLUE(ビッグブルー)水中撮影用アクサセリー アダプター/クランプ

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レンズの筐体はアルミ製。ライトの先端Tのジョイント部は樹脂製です。樹脂のテンションで固定されます。従来の外部フラッシュに蛇腹を付けるのと大きく違うのは、レンズを付けた物であるということです。このスヌートレンズを付けて正常な照射ができるのが、同社のAL1200WPです。このモデルは、超ワイド配光の最大1200ルーメンのライトですが、スヌートレンズを取り付けることで超狭角なスポット照射に変わります。
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水中の微細な生物に光を当て、マクロレンズで撮影すると神秘的な光を帯びた世界を切り取ることが出来ます。

ここまでが、この製品の本来の使い方です。

HATTA:「確かにキレイですね!でもウチはダイビングショップじゃないんで上手く提案出来るかなぁ〜」
BIGBLUE営業Kさん:「そこで提案です。御社はステージライティングが得意ですよね?」
HATTA:「まぁ、他部署なんで詳しく分かりませんが、らしいですね」
BIGBLUE営業Kさん:「でしたら、三脚とかと組み合わせてスポットライトみたいに使えませんか?」
HATTA:「いや、無理っすよ。ステージ照らすにはあまりに明るさが足りないです」
BIGBLUE営業Kさん:「本物のステージではなく、フィギュアの撮影とかで使えませんか?」
HATTA:「フィギュアの撮影ですか?出来るかなぁ〜」

ということで、こんな組み合わせを作ってみました。
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スヌート撮影 モバイル照射器 BIGBLUE AL1200WP充電式ライト/LPL SS-55B コンパクト三脚
ある程度高さを確保出来て、卓上でも使えるくらいの三脚にBIGBLUEのホットシューアダプターを付けてキット化したもの。三脚なしの17mmダボ付きセットも用意しました。こちらは、もっと大型の三脚に取り付けるためのモノです。

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フィギュアはスタッフの私物をお借りました。
当初リクエストしていた「ステージに立って踊っているような躍動的なフィギュア」は残念ながら無く、肌色面積多めの娘達が揃ったので選抜に苦労しました。
多分、これがスヌート撮影らしいショットかと思います。暗幕などは使用せず、倉庫を暗くした状態で撮影したものです。

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「スヌートレンズって、フォーカスレンズで集光したライトのそれと何が違うの?」と思われる方も多いと思いますので、その違いを説明します。圧倒的に光軸は細くなります。ルーメン値の高いフォーカスレンズの付いたライト、例えば1000ルーメンの LED LENSER P7Rなどでは、レンズが大きい為、光軸も太くなります。また、明るさを求めるとLEDも大きくなりますので、必然レンズは大型化してしまいます。

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また、照射光軸の特性も変わります。フォーカスレンズでの照射の場合、光軸の周囲にも漏れ光が発生します。この漏れ光があるので、手前から奥まで「見やすい」効果が得られますが、ピンで光を当てたい時はそらがアダとなります。しかも、光の当たる照射面の「均一さ」にも大きな違いが生まれます。フォーカスレンズの場合、明るく照射することはできますが、照射距離が近づくほど輪状の光が発生しますし、あまり均一では無い光になります。物理的にレンズが動くフォーカスタイプのライトでは避けられない特性です。

しかし、このスヌートレンズを付けることで、明るさは落ちますが、非常に均一な配光を得ることが出来ます。それは10cm以内の超至近距離でも保たれます。そして、このレンズを使用して撮影する水中でのスヌート撮影は、その距離感で使われるので、多少の明るさの低下は問題になりません。

で、ここからはスヌート撮影から逸脱した「ステージっぽさ」を演出するライティングをご紹介します。スヌートレンズから照射される光軸をピンスポットのように使ってみました。

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実際、ライブステージやPVなどで演者を照らす「ピンスポット」だけでなく、その周囲を強い光軸が動き回るようなものを見たことはありませんでしょうか?あれは、ムービングヘッドと呼ばれる制御可能な照明機材を使用ております。幾本もの光軸が動き、ステージをダイナミックに彩ります。

しかし、どんなに強い光でも可視化するには媒介するものが必要です。それがスモークマシンや、フォグマシンと呼ばれる機材から射出される「無害な煙」です。

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NOVA CORP (ノヴァ コープ) AF-1.0 スモークマシン (フォグマシン)
弊社取り扱い品では、最も安価で低性能なもの。しかし、さほど広い空間でなければこれで充分です。もちろん、射出される煙の量や質はお値段次第ですが、6畳程度の広さであれば全然問題ありません。ポイントは煙を滞留させること。吹き出した直後のフォグは荒く煙っぽさがありますが、しばらく経つと均一になりキレイな光軸が作れます。フォグマシンの他に専用のリキッドが必要です。

これからの季節はちょっと厳しいですが、エアコンと換気扇は切ることをオススメします。

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逆光や光軸を活かしながら撮影する際、被写体を照らす照明が必要です。そこでオススメなのが高演色のLEDケルビンBARです。弊社の計測器でCRI96に及ぶ非常に優れた演色性を発揮します。3段階の調光に加え、3200Kの電球色、5500Kのタングステン色の二色が使用可能。雰囲気に合わせて色温度を変えることが出来ます。プロも愛用するケルビンポケットのLIGHTRONがプロデュースする新商品です。
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強烈な逆光でも被写体を柔らかく照らすことが出来ます。

当初の水中スヌート撮影からはかけ離れたものになりましたが、お楽しみいただけたでしょうか?アイディア次第という感じもしますが、工夫することが苦労であり、楽しみだと思っております。

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分解も簡単で折りたたんでの持ち運びも簡単です。室内での使用はもちろん、屋外での撮影でも効果を発揮してくれると思います。スヌートレンズを外せばワンド光にもなります。一粒で二度美味しいアイテムとしてご検討頂きたいと存じます。

ご紹介した撮影に使用した機材
スヌート撮影 モバイル照射器 BIGBLUE AL1200WP充電式ライト/LPL SS-55B コンパクト三脚
BIGBLUE(ビッグブルー)水中撮影用アクサセリー アダプター/クランプ
NOVA CORP (ノヴァ コープ) AF-1.0 スモークマシン (フォグマシン)
LIGHTRON LEDケルビンBAR