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WALTHER (ワルサー) TGS10 タクティカルガード UMA37106 CR123A/18350 1本使用 LEDフラッシュライト

アカリセンターのHATTAです。本日ご紹介する製品は、ドイツ ワルサーブランドのフラッシュライト TGS10です。こちらのTGS10以外にも電池種や操作性の違いでラインナップが揃うTACTICAL GUARD(タクティカルガード)シリーズは、防水性を高めたよりタクティカルなシーンで使うことを想定したモデルです。

面白いのは、単に電池種や本数で「明るさが違います」ではなく、それぞれ個性的な操作性と特徴を有しております。一括りに「タクティカルシリーズです」と言えない販売店泣かせ(笑)の製品達です。本日はその中からシリーズ最小のTGS10をご紹介します。

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掌に隠れるコンシールドなサイズとデザイン性
全長99mm × ボディ径25.4mm × ヘッド径30mm

100mmを切ったサイズ感はコンパクトなライトでは定番のものですが、ボディ径は敢えて1インチにしております。これは、1インチのリングマウントを意識したもので、レイルシステムを有するハンドガード等に取り付けることを前提としたものです。さすが、銃器メーカーのワルサーといった感じです。

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ヘッドはスムース、要所に滑り止めのナーリング加工が施されております。
後述しますが、TGS10は、鏡面加工されたスムースリフレクターを使用しております。搭載LEDのサイズに対して、サイズの割には深く、ヘッド径も30mmを確保することで優れた集光性を狙っているように思えます。ボディ径と同一にしなかったのは、そんな理由が考えられます。

ボディ素材は、アルミ合金製。表面は耐傷性に優れたアノダイズド処理が施されております。気になるのは、ボディとテールが接する付近にある黒いリング。上の写真の「WALTHER」のロゴの右側、どうやらアルミでは無く、表面処理も異なるようです。詳細が説明書に書かれていないので分かりませんが、TGSシリーズに共通するものです。

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把持部のブランドロゴは、ボディよりも一段低くなった部分にレーザー刻印されております。くっきりと入ったワルサーのロゴが、とってもクール!

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TGS10には、ゴム製のタクティカルリングが付属します。装着は、テール側よりねじ込む形で取り付けます。リング内側に凸部があるので、ライト本体の凹部に嵌めて使用します。まぁ、どこに付けて使っても良いのですが、恐らくココが正解かな?
ライトを注射器を持つように構えるスタイルの時に役立ちます。TGS10はボディが短いので、これを付けなくてしやすいんですけどね。卓上での転がり防止という意味でも役立つかと思います。

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こんな感じで構えられます。私の手のサイズでは、リングは必要無さそうです(笑)
スイッチは、リバース式。クリック音がするまで1回押すとHiモードで常に点灯、続けて2回クリックするとLowモード点灯、3回めで消灯します。何れのモードの状態でも点灯中にスイッチを半押しすると、一時的に消灯します。シリーズ中、唯一ストロボ点滅機能がありません。

この操作性から推測できるのは「主に常時点灯で使うライト」ということです。ライトの操作に慣れている方にとっては、消灯するまでに3回押さなければならないのは、不便に思うかも知れませんが、ライトの操作に慣れていない人にとって「押してら点く」は重要なこと。また、半押ししてもモードが切り替わらないのも、ビギナーにとっては誤操作防止という観点からもフレンドリーな設定かと思います。

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やたらと広いバッテリースペース。

テスト用にCR123A乾電池が付属します。輸入元の案内でもCR123A乾電池が公式の推奨電池です。しかし、どう考えてもバッテリースペースが広すぎる。ガバガバです。ただ、乾電池を入れて左右上下に振ってもカラカラ音がするほどではありません。内部の接点バネは、正極負極ともに長くて確りとした弾性を持ちます。そのため、内部で電池が暴れるのを防止することが出来ているようです。

バッテリースペースを見る限り、18350充電池が充分に入るサイズ感です。

IMR16340充電池を入れてみたところ、乾電池を使用した時明るさに違いはなく、オーバードライブの可能性は少ないかと思います。

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約24mmのレンズ径は、このサイズのクラスではやや珍しいです。
搭載LEDは、恐らくCREE社のXP-G2のクールホワイト。見慣れた感もありますが、安定のLEDです。使用するスムースリフとの相性は非常によく、また計算された配光パターンです。
中心光はクッキリとした光軸を放ち、薄い周辺光が発生するタイプ。ルーメン値は、控え目とも言えるHiモード230ルーメンですが、ボディが異常に熱くなることもなく、ボディサイズを鑑みた優秀な出力設定だと思います。さらに、集光されていることで、ルーメン値以上に明るく感じることが出来る方もいると思います。

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スモーク下での配光の可視化
鋭く照射される中心光軸が魅力。集光されていることがタクティカルライトの定義ではありませんが、「らしさ」はとてもあります。

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10m Hiモード照射
メーカー公称のANSI FL1 STANDARDに基づくビームディスタンスは最大で160m。もちろん、裸眼で見てそんなに飛んでいる姿を確認することは出来ませんが、それだけ集光されているということです。タクティカルガードの名に恥じないアグレッシブな閃光は、そのような使い方も出来るという意味だと思います。


ワルサーTGS10を「主に常時点灯で使うライト」とご紹介しましたが、この明るさ設定からしても常時点灯使用を主眼にしたライトだと思います。操作方法に関しては、好みは人それぞれですが、EDC(EveryDayCarry)ライトとして気軽に使うのであれば、こういった常時点灯で使いやすいライトはお勧めだと思います。

日頃からワルサーを携帯出来るなんて、、、なんだかスパイになった気分に浸れます(笑)
玩具ではなく、フラッシュライトとして充分な性能と質感を有していることが、ユーザーの気分を高めてくれるスパイスとなります。手の平に収まるものほど、「雰囲気」ってのは大事だと思いますね。
TGS10は、それを満たしてくれるライトの一つだと思います。

WALTHER (ワルサー) TGS10 タクティカルガード UMA37106 CR123A/18350 1本使用 LEDフラッシュライト