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GENTOS(ジェントス) EX-V777D EXPLORER LEDランタン

アカリセンターのHATTAです。本日ご紹介するライトは、GENTOS EX-V777D LEDランタンです。同社のEX-777XPの後継となる製品です。

弊社の記録では、前身となるEX-777XPは、2008年から発売を開始したGENTOSの傑作LEDランタンです。当時は、LEDランタンで「暖色系」のLEDを搭載するモデルは少なく、また、明るさもさやランタイムに不満の残る製品が多い中、温かみのある暖色系のLEDを搭載し、実用に充分耐えうる明るさ、ランタイム、そして耐久性という3つの要素をクリアーした製品としてEX-777XPは長きに渡り、作られ続けました。特に、ライトやキャンプに興味の無い方々でも、その存在を認知するに至った出来事といえば、東日本大震災です。首都圏を中心に計画停電があり、防災用具としてお求めになられた方も多いかと思います。今では、安全に使える灯具として幅広分野で活躍するLEDランタンになったと言えます。

そんな、GENTOS EX-777XPがついにモデルチャンジ致しました。

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EX-V777Dの外観は、ほぼ777XPと同じです。安定感に優れた四角いボディに、四角いストライプトップカバー。底面には滑り止めのゴムがあり、卓上で抜群の安定感を誇ります。ボディは、軽量で丈夫な樹脂製で、電池を入れませんと思いの外軽く感じます。電池を含んだ重量も802gと軽量なのが特徴です。

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使用電池は、単一乾電池3本。底面を外して電池の交換を行います。基本的な構造は、従来品と同じ。特に実用上不満のある造りではないので良いかと思いますが、何か新しい工夫が合っても良かったかな?と思います。

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ストライプトップカバーを外すと、LEDが収まるドーム型のカバーが露出します。この状態でも使うことが出来ます。ドームはややフロスト加工されており、発光するLEDの光りを散らす効果があります。搭載LEDは、全部で3個。二段階調光が可能で、HIGH : 360ルーメン、ECO:150ルーメン。Hiモードより点灯を開始します。インスタントオフスイッチ機能があり、しばらく点灯させた後、スイッチを1回押すと消灯します。調光する場合は、2回連続でプッシュ。この辺の操作方法も変わりはありません。

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底面には、可倒式のフックがあり、木の枝やアングル等に引っ掛けて使うことが出来ます。こうすることにより、裸電球を吊るしたような自然な配光を得ることが出来ます。ランタンを逆さまに吊る事自体、ホワイトガソリンランタンでは、あり得ないことで、LEDランタンならではの使い方が出来ます。

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キャリアハンドルとS字フックが付属します。
ハンドルは、畳んだ状態ではカバーの凹みの部分に収まり、全く邪魔になりません。また、付属するS字フックも折りたたみ式で嵩張りません。私もEX-777XPは、何台か使ってきましたが、このS字フックは、いつもどこかへ行ってしまいます(笑)。できれば、収納出来る部位や留めておけるものであれば尚良かったです。

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目線になければ、さほど眩しくはありません。
足元を充分に照らし、暗い場所の移動も可能です。LEDランタンでございますから、遠くを照らすことを目的としておりません。エリアライトとして、周囲を照らすのが目的です。発光するカバー部分は、ほとんど熱を持たず安全。お子様に持たせてもヤケドなどの心配はありません。

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LEDの色温度やCRI(演色性)を調べてみました。
色温度K(ケルビン)は、3200ほど。ほとんど電球色かと思います。演色性CRIは、85となかなか優秀。ほぼ高演色といって差し支えないものだと思います。気のせいかも知れませんが、私の持っている10年近く前のモデルと比べると、少し赤味が減っているように感じました。

スペクトルを見ると、3000Kクラスの白色らしいものですが、青が比較的多めに出ているので、そのように感じたのかも知れません。ただ、色温度に関しては前後200K位は、誤差の範囲で個体差がありますので、たまたまかも知れません。あくまで、参考値と御了承ください。

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ECOモード 150ルーメン ランタイム78時間
このモデルは、カバーを外してこのように吊るすのが一番効率的に光りを照射出来ます。ECOでも充分に周囲を見渡すことが出来ます。まぁ、もちろん、一般住宅でこのように吊るすことは、無いと思いますが、テント内であれば、これ以上に明るく感じると思います。

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Hiモード 360ルーメン ランタイム27時間
もはや、生活できそうな位の明るさ。やなり、この配光は偉大ですね。

ランタイムのスペックが従来品に比べて短いように見えますが、これは計測基準の違いにあります。EX-V777Dは、アメリカの工業規格 ANSI FL1 STANDARDに準じた計測方法を採用して計測されております。従来機のEX-777XP発売当時は、 ANSI FL1 STANDARD自体存在しておりませんでしたので、GENTOSは、独自の計測方法を採用していたものと思われます。ANSI FL1 STANDARDを採用し始めたは、さほど昔の話ではありません。

「明るくなったからランタイムが短くなった」という訳ではございません。
ただ、計測基準が異なるだけです。

そうだとしても、このシリーズのランタンは、明るさがいい感じダラ落ちします。急に消灯せず、わずかでも点灯し続けます。正直、完全に点かなくなるまで使ったことはありません。その前に電池を変えますが、ランタンという灯具であれば、このようにダラ落ちした方が実用的だと感じました。

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防塵、防水性のはIP64。泥に塗れても、雨の中でも余裕で使えます。耐落下衝撃性能は2m、かなりの丈夫さです。

GENTOSはEX-777XPのヒット以後、数多のLEDランタンを世にリリースしてきましたが、果たして「LEDランタンらしさ」という点で、越えた製品があったでしょうか?否!ありません!!

GENTOSらしいLEDランタンとは、このEX-V777Dのことです。
既にアウトドア、キャンプシーンにおいてLEDランタンはすっかり定着しました。おしゃれな色合いや、レトロなデザインのモデルもたくさんあります。それらとGENTOSが渡り合う必要があるのか?無いですね、必要ないです。GENTOSは、そういったブランドではありません。もっと、無骨で泥臭いのがGENTOSです。

EX-V777Dは、そんなGENTOSの原点が垣間見える製品の一つだと思います。

GENTOS(ジェントス) EX-V777D EXPLORER LEDランタン