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KLARUS(クラルス)TITANIUM H1A チタン製&赤色LED搭載

本日はKlARUSのヘッドライト、TITANIUM H1Aをご紹介いたします。

ヘッドライトには、タスクライトを兼ねたL型のヘッドライトと、一般的な意味でのヘッドライトの2種類があるように思いますが、TITANIUM H1Aは後者です。
基本的にヘッドライトの用途だけのものとなっています。

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内蔵するのが単三電池1本ですので装着状態でもそれほどかさばらないサイズです。

名称からわかる通り、ボディはチタン製。軽量で耐腐食性に優れた素材です。酸やアルカリ、当然ながら油分にも強いのが特徴です。傷がついても耐食性に変わりはなく、傷つくことを前提にガンガン使い込むには良い素材かと思います。

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ザ・チタンという雰囲気のつや消しグレーがたまりません(笑)。チタンですのでアルミや樹脂などと比較すれば重いのでしょうが、全く気にならないように思います。このサイズだと外装の重量差よりも内部ユニットや電池の重量の方が支配的です。

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チタンといってもバッテリーボックスやヘッドバンドを通すベース部分は樹脂。軽量であるとともに、寒冷環境下では金属よりも優れている部分も多いです。

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単三アルカリ電池と14500型リチウムイオン電池が使用可能。初期付属するリチウムイオン充電池は充電器なしでも充電できる新しいタイプのものです。お手持ちのマイクロUSBケーブルを使用してお手軽に充電できます。

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本体はベースに対し、0〜90度、5段階に変更可能。真下に向ける機会はそれほど多くないとは思いますが、首振り機能は非常に便利です。Titanium H1Aの配光が広いこともあり、この5段階でほとんどのシチュエーションをカバーできます。

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チタン外装と並ぶ最大の特徴は3つのLEDと2つの操作ボタン。複数のLEDを搭載するのは高機能ヘッドランプの一つのトレンドですね。LEDはメインがクールホワイトのCREE XP-L、サブのニュートラルホワイトとレッドはXP-E2と、かなり本気なLEDを積んでおります。

メイン白色LEDは小型のTIRレンズ集光。普通TIRレンズは2柔構造になっているものが多いのですが、Titanium H1Aの場合は3重構造です。ちょっと珍しいですね。
中心から数えて3重目の上部はカットが入れられ、集光しないようにしています。おそらくヘッドライトを仕様中に、対向者を幻惑しないためのものかと思います。一方、サブのニュートラルホワイトとレッドには梨地風の半球状のドームで覆われていますが、これは集光性能はないただのカバーです。


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メイン昼白色LEDは、3段階の明るさ調整が可能。メインスイッチ「●」をクリックすると、まずはHIGHモード 550ルーメンで点灯。その後「●」をクリックするたびにHIGH→LOW→MED→HIGHの順で遷移します。点灯・消灯・モード変更の際には、ふわっと明るさが変わるタイプ。
最近多い仕様で、目の刺激が少なくて良いですね。消灯は「●」を長押しします。

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メインスイッチの横のサブスイッチ、「●●」をクリックするとまずはニュートラルホワイトのサブLEDが点灯します。こちらは最初が常にLOW、もう一度クリックするとHIGHになります。レンズを持たないため非常にフラッドば拡散光になります。色温度は4000Kくらいでしょうか。
一般的な電球色よりも色温度は高め。黄色さが目立たない自然なニュートラルホワイト。

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さらにもう一度「●●」をクリックするとレッドが点灯。XP-E2を搭載しているとのことで、目を刺すような赤を想定しておっかなびっくり点灯しましたが、大丈夫でした(笑)。基本的に配光が広いライトをレビューするときには、特に大光量ライトの場合はおっかなびっくり点灯になりがちです(笑)
赤の方も配光は非常に広い。常識的な照度ですので、星座観察などにも使用可能かと思います。星座を消し飛ばすような大光量の赤を備えたライトもございますが、Titanium H1Aであれば夜目を保護する目的に叶います。

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メイン白色の配光は非常に素直。OLIGHTなどの質の良い近距離向けTIRに似た特製です。ワイドに照らしつつも均一ではなく、中心部にやや集光された部分が発生します。
やや遠距離まで照らしたい場合や、サイドの光よりも中心部に明るさが欲しい場合などには良いものかと思います。

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Titanium H1Aをおでこに、カメラを目の高さで撮ってみました。結構悪くない配光かと思います。鋭すぎず、十分明るく、照射範囲が広くみやすい。撮影はMEDですが、肉眼ではLOWでも十分歩けます。

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一方サブLEDの方は色温度が低めで、集光せずにそのままLEDの光を使用しますので、非常にふわっと広がる光です。明るさもメインよりは控えめの設定ですね。
個人的には、このヘッドランプを使用するならサブの方を主に使用するかもしれません。


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レッドの方も集光されていませんので広くワイド。先述の通り、夜目を気にして点灯するには程よい明るさです。「●●」サブスイッチを、消灯状態から長押しするとショートカットでレッドモードに入ることができます。よく考えられていると感じました。

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明るさはメインのHI 550ルーメン、MED 100ルーメン、LOW 30ルーメン。HIGH 50ルーメン、LOW 10ルーメンの2モード。ただしこれは14500電池使用時。アルカリ電池での数値は記載されていませんので、写真に撮ってみました。
・・・思ったほど差がない感じですね。メインのHIGH以外が若干違うは同じかな。それでもほとんど差を感じない程度だと思います。実は、間違えて同じ電池で2回撮影したかと勘違いして、撮り直しをしています。これならアルカリ電池派も納得の明るさではないでしょうか。ただ、電池の放電能力の差で、アルカリ電池の場合は維持は難しいかと思います。

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さらにサブとメインのライトは同時に点灯が可能なので、必要に応じて両者を同時に点灯可能。それぞれの配光を補完でき、明るさの調整としても使用可能です。
また、複数の色温度のLEDを併用すると、視覚的に色鮮やかな印象を得られます。複数LED搭載のヘッドライトの隠されたメリットです。

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構造やカタログスペック自体は普通のヘッドライトという感じなんですけどね。割高感はありますが、チタン外装による安心感やプレミアム感、実際の耐腐食性は魅力です。また複数LEDと独立して操作する操作システムによってきめ細やかな設定が可能。
14500&単三併用のヘッドランプは多くないので、そこにこだわる方には数少ない選択肢でもあります。ちょっと個性的なヘッドランプを末長く愛用したい人が選ぶアイテムかな。


KLARUS(クラルス)TITANIUM H1A チタン製&赤色LED搭載