KLARUS (クラルス) XT2CR 充電式 デュアルスイッチ LED タクティカルライト

アカリセンターのHATTAです。本日ご紹介するライトは、KLARUSのXTシリーズの一つ、XT2CRです。既存のXT2Cに、充電機能を付加したものです。外観やデザインも良く似ており、遠目では、区別がつかないと思います。しかし、搭載LEDやスペック等は異なります。今日は、その点についてご紹介致します。


全長は約139mm ボディは1インチで、一番太い部分でも25.6mm程度になります。頭からお尻まで、ほぼ同じ太さのデザイン。各所に放熱フィンや、滑り止めのナーリングが施されておりますが、極めて合理的で、華美な装飾の無い無骨なスタイルです。ボディはエアログレードのアルミ合金を使用し、ブラックの陽極処理が施されております。いかにもKLARUSのタクティカルライト、といった感じです。


XTシリーズの代名詞であるDual Switch (デュアルスイッチ)システム。ゴムカバーで覆われた丸いスイッチがメインで、半月状の物がストロボ兼モード切替となります。ただ、オペレーションのセッティンが2パターンあり、ユーザーセッティングも出来出来ます。
基本的には、「即ストロボ点滅」出来る点が「売り」です。通常は、点灯モードの後にストロボ点滅が入ったり、事前にセレクターで選ぶ必要がありますが、XTシリーズは、煩わしい操作をしなくても、「煩わしい光り」を放つことが出来ます。


ボディは1インチの寸胴などので、握り具合はとても良いと思います。細身なボディが好きな方には、少し太く感じるかも知れませんが、私には丁度良いサイズ感でした。


搭載LEDはCREE社のXHP35 HD E4 LED。リフレクターはスムースリフ。昨今よく見かけるあのLEDです。XT2CがXP-L Hiでしたので、よりハイルーメンを目指したモデルと言えます。スムースリフとの相性は結構よいです。小さめのリフなので、さほど飛びません。メーカー公称でも240m。ターボモードで1600ルーメンと、かなりのハイルーメンですが、光源の大きさとリフレクターの口径の狭さが影響しているものと思われます。


近距離では、多少集光された中心光の存在が確認出来ますが、少し距離が離れると、全体的に明るい感じの配光に変ります。レンズ径が小さく、さほど深くは無いので、このような配光になります。XT2Cもそうですが、どちらも遠方照射性を重視していないように思えます。ほどほどの距離で、「照射面を出来るだけ明るくしよう」という意図が感じられます。


充電ポートはヘッドにあり、反対側にはKLARUSの[K]の形のインジケータが付いております。
インジケータはバッエリーの残量等を色で知らせてくれます。緑ならば70-100%、オレンジなら30-70%、赤なら30%以下、バッテリーの残量が10%を切ると点滅し始めます。インジケータの点灯は、点灯後の数秒間のみです。


18650形のリチウムイオン充電池が付属します。先にご紹介したインジケータによりお知らせがありますが、くれぐれも過放電にはご注意下さい。インジケータが赤くなったら即充電！リチウムイオンバッテリーの特性を「ニッカドバッテリー」と勘違いされている方がいます。リチウムイオン充電池は継ぎ足し充電しても、性能は低下しません。完全放電させなければならないと、お思いの方もいらっしゃいます。どうか、お間違い無きようお願い致します。

逆手に握って構えてみますと、うーん、なかなかアグレッシブなヘッドですね。バトンを握るようにライトを持つタイプのライトでは1インチの寸胴ボディは時々見かけますが、逆手で1インチは、新商品では、あまり見かけません。ボディ径が1インチあると、18650形充電池が入るだけのキャパシティがあることを意味します。それが結構このクラスのライトでは、重要だったりします。握り易さを優先してボディを細くすることは可能ですが、明るさや運用上のランコストを考えると、やはり18650形充電池の使用は、マストといっても過言ではありません。

ちなみに、XT2CRはデュアル・フューエルでもあります。懐中電灯でデュアル・フューエルとは、2種類の異なる電池が使えることを意味します。XT2CRは、CR123Aリチウム乾電池も使えます。充電池が付属しますので、あまり乾電池は使う機会も無いかも知れませんが、イザと言う時の備蓄用電池としてリチウム乾電池はとても優秀です。10年間は自然放電することはありません。サイズ的にもそんなに大きなモデルではありませんので、日々携帯するEDCライトとしてもおススメできると思います。

KLARUS (クラルス) XT2CR 充電式 デュアルスイッチ LED タクティカルライト