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SUREFIRE(シュアファイア)EDCL2-T-BK EDC フラッシュライト

いつも弊社のブログをご覧頂き、誠にありがとうございます。アカリセンターのHATTAです。本日ご紹介するアイテムは、SUREFIRE EDCL2-Tです。ようやく、在庫が置けるくらい入荷いたしました。初回入荷分はご予約分に足りず、こちらで現品を確認することが出来ませんでしたが、ようやくEDCL2-Tを拝見することが出来ましたので、詳細をご案内致します。

兄弟機のEDCL1-Tの詳細

SUREFIRE EDCL2-Tは2018年のショットショーで登場した新商品です。SF123A(CR123A)乾電池2本を使用するライトで、最大1200ルーメン! 加圧式の二段階調光スイッチを装備したモデルです。軽く押すとLowモード 5ルーメンが点灯し、更に押し込むと1200ルーメンが点灯します。常時点灯する際は、ツイスト式のテールスイッチをヘッド方向に向かって締めこむとLowモードから点灯し、更に締めこむとHiモードが点灯します。Lowモードを常時点灯させながら、必要なときだけHiモードを間欠点灯させることが出来ます。

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ボディの全長は148mm、ヘッドのベゼル径が1.125インチ(28.5 mm )、把持部は0.8インチのエグゼクティブ・エリートモデルの一種。ヘッド径は前作のEBシリーズとほぼ同じサイズ感となります。同じ2セルモデルのパーソナルシリーズと比べても、若干長いボディサイズ。細長いシルエットは、前作のEB2のそれに近いです。

大きな違いは、レーザーで刻印されたレター部分を除いて、ボディとテールに確りと滑り止めのローレットが施されている点です。ソリッドなイメージのEB2とは、その点が大きく異なります。より握り易く、確実なグリップ感が得られます。

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上記の写真のように握ると、ヘッドがちょうど手から飛び出るサイズ感です。多少、手の大きさで感じ方が変るかと思います。クリップの形状のためか、同じボディ径でもE2Tほどは、握りが細くは感じません。グッと握ると長いクリップがしなる感じるです。

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テールスイッチは、単セルのEDCL1-Tと同じ仕様。テールの締め具合で、スイッチのレスポンスを調整できるのが秀逸。前述しましたが、Lowモードが点灯するまで締め込み、Lowモードを常時点灯させた状態で使いながら、必要に応じてHiモードをモーメンタリーで使用しますと、非常に軽いタッチでHiモードを作動させることが出来ます。

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レンズはお馴染みのTIRレンズ。TIRレンズと言うと、狭角で鋭い照射をイメージされるかと思いますが、EDCシリーズのそれは、比較的広めに感じると思います。近くを照らすと「スポット」に見えますが、照射距離が伸びるに従って、印象が変ります。製品コンセプトがEvery Day Carry(毎日持ち歩くこと)を想定している、という事もありますが、何よりも以前のTIR搭載モデルに比べ、大型のパワフルなLEDが搭載されていることが影響していると思われます。

TIRレンズが採用され始めた時期の名機といえば、LX2やE1B BACKUP、E2DLなどが挙げられますが、当時のLED素子は今の物に比べ、かなり小さかったですのです。同じくらいの径で、同じくらいの深さのレンズやリフレクターであれば、光源が小さい方が、より集光され、より鋭い光軸が得られます。ですので、前モデルのEB2に比べ、中心光をあまり感じない、、、というご意見は正しいと思います。ルーメン値から見ても、恐らく、より大きなLEDが搭載されておりますので、集光具合は以前のTIRモデルよりも、穏やかなものになっております。

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電池の出し入れは、ヘッドを外して行います。テールキャップは、外すことは出来ますが、こちらからは電池が入りません。必ず、ヘッド側から行います。ヘッドには計6箇所の楔型の凹みがあり、ヘッドに指が掛かり易くなっております。

テールスイッチは前モデルのEBシリーズのタクティカルモデルと互換がありますが、クリッキーではLowモードが作動せず、Hiモードのみ点灯します。また、Z68等の旧来のE系スイッチは装着できません。ちょっと残念な点ですね。ヘッドに関しては、互換があるのが救いです。

それでは、肝心の配光についてご紹介します。

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Lowモードは5ルーメン。スポットで手元、足元を照らすのに適した明るさ。5ルーメンなので、もちろん明るい訳ではありませんが、暗い環境であれば、充分に歩くことも出来る程度の明るさです。写真には写り難いのですが、周辺光の存在もあります。

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Hiモード 1200ルーメン。先にご紹介したとおり、完全にスポットな配光というわけではありません。手元から太く明るい光軸が放たれる感じです。明るいのは良いですが、やはり、熱もバンバン出ます。個人的な感想ですが、連続点灯は避けたくなる過熱ぶりです。明るさが落ちることによって熱は落ちますが、LEDを光源としたライトの良いところは、意図的で無い限り、瞬時に最も明るい状態に点灯させることができることです。つまり、常にハイルーメンで照射するには、それなりの電池サイズや、放熱に優れた巨大なヒートシンクが必要になります。これだけコンパクトでスリムなヘッドでは、Hiモードで点灯し続けることは、電力の無駄と言わざるを得ません。Hiモードの使用は、適時、短時間の使用が肝要かと存じます。

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携帯での撮影で申し訳ありませんが、屋外でも照射してみました。奥の山側の擁壁(ようへき)まで約30m前後。室内で照射した以上に周辺光の広がりが感じられました。擁壁を照らす広さも存外に広く、「スポットだなぁ〜」と感じるよりは「広いなぁ〜」と言うのが第一印象でした。

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スモークを焚いての配光パターンの確認でも、周辺光の存在が顕著です。もちろん、中心光軸は明るく、力強いですが、クッキリと中心光軸と周辺光が分離するような感じではありません。

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兄弟機EDCL1-Tとのサイズの比較。
ボディサイズや全体的なシルエットはEB2と良く似ております。しかし、EDC用途という点を含めても、従来のモデルとは違った印象を受けました。同じようなものを期待していた方には、少々残念な部分もあったかと思いますが、EDCモデルとしては、非常に優秀な配光と明るさであると感じました。業界的にというか、基本的にはルーメン値重視の傾向は、中華メーカーを中心に揺ぎ無いものがあり、SUREFIREもそれに乗ってきた感じが否めません。しかし、長い歴史をもつSUREFIREならではの、「資産」とも呼べる優れた加圧式スイッチは、他社との違いを顕著にしております。EDCシリーズは、エグゼクティブ・エリートのシリーズの中でも、また新しいスタイルを持ったモデルとして認識していただければ幸いです。

SUREFIRE(シュアファイア)EDCL2-T-BK EDC フラッシュライト