L1XPE2-1

いつもブログをご覧頂き誠にありがとうございます。アカリセンターのHATTAです。本日はH2Tのカスタム施工例をご紹介します。今回のカスタムベースとなるのがSUREFIRE L1 LUMAMAXの後期型、恐らく最終モデルと思われるアイテムです。初期型に比べ、全長が短く、ちょっとずんぐりむっくりした可愛らしいモデルです。最終モデルのスペックはLow:10ルーメン、Hi:65ルーメン 最終モデルの搭載LEDはCREE XR-Eだったと思います。

お客様のご希望はLEDの換装のみ。カラーもCW(クールホワイト)。極力、オリジナルの配光を崩さず、今よりも明るくすることでした。ルーメン値だけを考えるとXP-L2ですとか、XP-G3などが候補になりますが、オリジナルの狭角なスポット光を保ちたい、とのご依頼でしたので、今回はXP-E2をおススメしました。

L1XPE2-2
理由としては、出力調整に手を出さない、つまり明るさの大幅な変化を期待されない場合ですが、単セルボディで使用するようなライトでは、高効率のLEDを入れてもさほど、ビックリするような明るさの変化はありません。出力を司るコンバータが同じであれば、高効率になった分だけ明るくなるわけです。

しかし、ルーメンの上限が高いLEDは、LEDの素子自体が大きくなる傾向にあります。そうすると、当時搭載されていたLEDよりも、はるかに大きくなってしまいます。よって、オリジナルのレンズやリフに合わない、もしくは、配光が変ってしまう可能性があります。もちろん、それが狙いの方もたくさんいらっしゃいます。狭角な配光から、ワイドな拡散光にシフトさせることを依頼されるお客様も多いです。しかし、オリジナルの配光を気に入っているのであれば、可能な限り、オリジナルのLEDに近いサイズ、もしくは同じ系統のLEDを選ぶのがベストです。



オリジナルとカスタム後の配光と明るさを比較してみましょう。
L1 は加圧式の二段階調光スイッチです。現在のEDCL1-Tもこの方式です。

L1XPE2-6
オリジナル Lowモード 
少しLEDが弱っていたせいか?少し暗く感じました。しかし、リフレクタータイプに比べれば、光りは纏まり、ルーメン値以上の働きをしてくれるものです。

L1XPE2-7
カスタム後のLowモード
確実に明るくなっておりました。どれくらいかは、難しいですが2倍くらいですかね?配光はオリジナルに近いものだと思います。この加圧式のスイッチのライトの場合、Lowで常時点灯させて行動し、必要に応じて、強くスイッチを押している時だけHiモードを発動させることが出来ます。つまり、プライマリーはLowモードという訳です。そのLowモードがほど良く明るく、ほど良く暗いことは暗所での行動では、大変有利なことです。

L1XPE2-4
オリジナル Hi モード
かなりピンスポットな照射。65ルーメンとは思えない明るさです。これがL1(後期)の真骨頂。固定式のレンズで、これだけ上手く光りを纏める技術を持ったメーカーは少なかったと思います。当時人気があったのも頷けます。この頃は、今ほど「ルーメン」に関する認識も一般的ではなく、「結果として明るく見える」ライトが評価されていたことが思い出されます。

L1XPE2-5
カスタム後のHiモード
照射範囲は若干広くなったように思えますが、殆ど変らないと思いました。明るさも充分に明るくなっております。概ねお客様のご要望をかなえることが出来ました。L1のTIRレンズと小ぶりのLEDとの相性が非常に良い、と言うのも明るく見える要因の一つだと思います。

L1XPE2-8
L1 LUMAMAXはボディの形も搭載LEDもバリエーション豊富でした。私見ですが、EDCL1-TはEB1の後継と言うよりは、やっぱりL1の後継のように感じます。配光は広めですけどね。日常使いに適したサイズと明るさの設定に、似たものを感じます。

これまでにご紹介してきた経緯から言って、新鋭のLEDを載せたい!というお気持ちは重々承知しております。しかし、配光に拘ると、考えなければならないことも多く、必ずしも新しいハイルーメンなLEDに換装すればOK!とは、行かないみたいです。もちろん、配光の好みは千差万別ですから、オリジナルに近いことが正解ではありません。皆様の考えるベストな状態に近づけるよう協力させていただきます。

なお、XP-E2のクールホワイト限定ですが、直近のモデルには最大1.5Aまで対応するものがございます。これまで1.0Aまででしたから、より明るいモデルへの搭載が期待できます。

H2Tによるカスタムオーダーをご検討の方は、弊社のお問い合わせフォームよりご連絡お願い致します。