名称未設定 1


OLIGHT(オーライト)M2T WARRIOR ウォーリア CREE XHP35 HD搭載1200ルーメンライト

m2t_m2r

本日ご紹介するのはOLIGHT M2T。どっかで見たような型番だなあと思われるかもしれませんが、M2Rと兄弟機のような関係になっています。
全体のプロポーションはほぼ同一。M2T・M2R共に他社同クラスと比較すると独特のシルエットをしています。

_ec20_m2t

デザイン上マッシブに見えますが、実際にはコンパクトです。張り出し部分が1mmほど大きいだけで、カタログスペック上のサイズ的にはNITECORE EC20と同じ。EC20はテールスイッチがないタイプなので、テールスイッチを搭載して同じサイズというのはなかなか驚きです。

_tail switch

M2Tのテールスイッチは、構造は樹脂、表面にゴムをインサートしたもの。正直なところ、一般的なゴムのスイッチカバーは磨耗が早いため、それが軽減されるのであれば歓迎できます。
ぱっと見は機械式スイッチにも見えますが、中身は電子スイッチ。カッチン!という音がしないので、静粛性を気にする方には良いかもしれません。

_reverse

こおテールスイッチの操作性は、明確にM2Rよりも良好です。面積が広く、出っ張っているので、押しミスしにくくなっています。スイッチは繊細な部品なので、スイッチガードなどがついている商品も多いのですが、操作性という部分にフォーカスすれば、こうした出っ張ったスイッチが最良かと思います。

メーカーの説明ではスイッチの深さは3段階あり、

・軽いプッシュ モメンタリ点灯(ターボ)
・中程度のプッシュ 常時点灯(ターボ)
・深いプッシュ ストロボ

と説明されています。が、中程度と深いプッシュの差はほとんどなく、中程度のプッシュでホールドするとそのままストロボに移行します。この動作はM2Rのエンハンストモードと同じですが、M2Rと違い解除はできないようです。

_junte

ターボ・ストロボ以外には、4段階ないし5段階の明るさが設定されていて、これらは全てサイドスイッチからのみのアクセス。段階が2種類になっているのは電池の種類により違いがあるため。

【18650×1】
Moon:1、LOW:15、MED2:60、MED1:250、HIGH:600、TURBO:1200->600

【CR123A×2】
Moon:1、LOW:15、MED:60、HIGH:400、TURBO:900->600

このところ、CR123A電池の能力を超えた大光量機種の中には電流値を制限するものが出てきていますが、モード数まで変わるのは珍しいかな。

操作方法自体は旧来のOLIGHT通りで、クリックで点灯、長押しで調光。サイドスイッチで操作を始めた場合、テールスイッチで割り込むとターボ・ストロボを使用できますが、逆はできません。ACEBEAM L16 / L30と似た操作性になっています。ターボモードを使用していて、LOWやMEDを使用したくなった場合は、一旦OFFにしてからサイドスイッチにアクセスする必要があります。

IMG_9274

初期応対ではテスト用のCR123Aが付属しています。OLIGHT伝統のスペーサーに装填されており、バラバラにならないので使い勝手は良好。スペーサーはなしでも点灯できますが、人によっては中の電池のカタつきがきになるかもしれません。

写真の通り、ボディは2層構造になっており、片方が信号線となっているようです。フラッシュライトも複雑化が著しいですね。そのうちボディ内部に基盤を通しているようなライトが出てくるかもしれません。テールキャップはバネがむき出しになったものではなく、金属パーツを介しています。おかげでというべきでしょうか、フラットトップのIMRでも使用可能。残念ながら、当店のNCR18650はサイズが太すぎ装填できませんでした。大人しくOLIGHT純正ないしはIMR電池を使うのが良いかと思われます。

テールキャップは互換性があるようなないような・・・。M2TのテールキャップはM2Rで使用可能ですが、逆はできません。また、テールキャップの外寸、長さや直径は若干異なっており、M2Tの方が肉厚になっています。結構こだわって作られたシリーズのようです。

_bezel

搭載しているLEDはCREE XHP35。XHP35を搭載している割には1200ルーメンと抑えたスペックですが、M2Rと比較してもほとんどわからない程度の違いしかない上、OLIGHTは比較的正確に数値を出してくるメーカーなのであまり気にならないのではないかと思います。リフレクターはテクスチャードタイプ。中心光をややぼかし、シームレスな見やすい照射になります。スイッチとヘッドのリングはOLIGHTブルーのPVDカラーは特徴的で、OLIGHTぽさを感じます。ベゼルリングの形状が従来とは違う雰囲気。あんまりお洒落とは思いませんが・・・一時期のSUREFIREみたいですね(笑。

_m2t-exposure1l

それなりに深いリフレクターを持っていますので、周辺光は狭角。中心光はやや拡散気味。1インチクラスのXM-L系ライトとよく似た配光になっています。近距離〜中距離で使いやすく、遠距離もパワーで押せますので使い勝手は悪くありません。従来の同サイズの1000ルーメンクラスと比較すると明るさ・中心照度共に上。さすがに世代の違いを感じます。と言ってもびっくりするような差でもありません。そうした違いを着実に重ねていくと、10年後にはびっくりするような差ができているんですが・・・。

moonmode

OLIGHTは比較LOW側を重視しているブランドで、必ずと言っていいほど非常に暗いMOONモードを搭載しています。完全な暗闇でもMOONモードでなんとか歩けますし、数十日間という長いランタイムを確保できるのは安心感があります。次のLOW 15ルーメン、MED2 60ルーメンなども手元足元に程よい明るさです。日常的にライトを使用する方には嬉しい設定かと思います。

_edc

個人的にEDCライトを探し続けていますが、M2Tはなかなか良い候補になりそうです。タフで18650電池を使用でき、きめ細かなモードを持っています。今回のM2Tの場合、タクティカル性能も高度に備えていますので、お守りがわりにライトを持ちたい方には向くかもしれません。非常に高度にまとまったタクティカルライト。さすがのOLIGHTという感じですね。M2Rの方がセット品も多くお得感はありますが、操作性に優れ、手持ちの電池資産を活用できるのはM2Tということになりそうです。


OLIGHT(オーライト)M2T WARRIOR ウォーリア CREE XHP35 HD搭載1200ルーメンライト

↓↓↓充電機能付き↓↓↓
OLIGHT(オーライト)M2R WARRIOR ウォーリア CREE XHP35搭載1500lm LEDタクティカルライト