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本日はBIGBLUE(ビッグブルー)の100m防水の水中ライト、AL450WM TailとAL450NM Tailをご紹介したいと思います。
BIG BLUE(ビッグブルー)AL450 WM Tail クリックスイッチ付き CREE XML-2搭載 単四電池×2使用100m防水LED水中ライト
BIG BLUE(ビッグブルー)AL450 NW Tail CREE XML-2搭載 単四電池×3使用100m防水LED水中ライト

フラッシュライト趣味の方は型番でわかるかとは思いますが、AL450NM TAILとAL450WM TAILは兄弟機のようなスペックになっています。外寸や重量などの要素を除き、電池やLED、明るさの設定などは全て同一です。ボディ・電池のカートリッジも互換性があります。

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バテTリーは単四電池×3本。最近は18650電池が流行しているので、どちらかというと非力なバッテリーということになります。しかしコンビニやスーパーなどでも安価に入荷できるため急場をしのぎやすいという面では依然有利です。軽さの割には電圧を稼ぎやすく(直列配列のため)、単三電池1本などのタイプよりもシンプルなのも良い点。入門用の水中ライトとしては悪くありません。

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カタログスペック上の両者の違いは配光のみ。AL450NM TAILは型番のNが示すようにナロービーム。AL450WM TAILはWを含みワイドビームを意味します。水中ライトは焦点調整を備えたものも多いのですが、水中では水圧のせいで焦点調整が困難になる場合があります。一見便利そうでも、焦点調整ができなければ結局複数本を使い分けることになります。であれば最初から分けておくのは理にかなっていますし、水中というシビアな世界ではどのみちバックアップが必要になります。

AL450NMTの方はコリメーターによるレンズ。レンズはLED中心付近の光を意図的に集光しない設計ですので、中心光だけでなく周辺に薄い光も光も発生します。陸上では比較的一般的な、使いやすい配光。

一方AL450WMTは凸レンズによる集光。こちらもかなり一般的ですね。LEDLENSERやGENTOSのワイドビームを想像していただければ、それに近い配光かと思います。

al450wmt-exposure1l

al450nmt-exposure1l

どちらもよく見かける光です。素直というべきか。最近の水中ライトのナロービームは以前ほどピンスポットではないように感じます。LEDの発光面積の大型化という事情もありますが、やはり一定の照射面積があった方が現実問題として使いやすいからではないかと思います。

ナロービームの水中ライトは、移動時の前照灯の他、方向を指し示す指示棒がわりに使われたりもします。一方ワイドビームは主に観察の照明や、場合によってはカメラのフラッシュがわりにしようすることもあるようです。

WM-AIR

レンズを眺めていて気になったので、実験することにしてみました。AL450WMTの照射角度は、40度となっています。これはカメラの画角で言えばほぼ50mm(35mmフィルム換算)相当なので、写真を撮る人からすれば「なるほどね」と思う数値です。

しかし、実際の水中では、水とレンズの屈折率が非常に近い、レンズの外面が露出しているAL450WMLでは凸レンズの機能が半ば失われ、より広い配光になるはずです。

WN-WATER

比較してみると、空気中ではボックスの角あたりまでを照射していた光が、より広くなっているのがわかるかと思います。明るく感じられるのは水面で反射した光が照り返すためで、設定を変えたわけではありません。

NM-AIR

一方450NMTの方はよりスポット傾向が強まるはずです。

NM-WATER

こちらはもう少しわかりにくいかと思ったのですが、意外にわかりやすいですね。やはりボックスの角あたりを照射していた周辺光が、より内側へと向かっています。

以前から気になっていた空気中と水中での照射の変化ですが、予想通りの結果となったため個人的には満足しました。水中では、凸レンズのワイドビームはよりワイドに、平面ガラスをもつナロービームはよりナローになります。空気中での照射画像を見比べる際は少し念頭に置いていただくとイメージしやすいかな。

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名称の最後につくTAILは、テールスイッチを意味します。これまではどうだったかというと、サイドスイッチでした。ダイビング用のような民生ライトでは、いわゆる順手持ちの方が好評かなと思っていましたので意外なリニューアルという感じもします。

従来のサイドスイッチとは異なり、細い軸を介してボディにつながっています。これはおそらくスイッチにかかる水圧を低減して、勝手に押し込まれないようにするための措置です。

スイッチのキレはよく、押し感も程よく、硬すぎず柔らかすぎず。これで100m防水が保てるのであれば、むしろ一般的なライトにも採用してほしいぐらいです。なんとなく光りそうな雰囲気のベース部分ですが、このモデルでは光りません。サイドスイッチからスポイルされている機能です。大きな問題はないかとは思いますが、あらかじめご了承ください。

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最近は操作が複雑なライト、スイッチがテールにはないライトが増えているため、カッキョンと押せば点灯してもう一度押せば消灯するシンプルなライトを称賛したくなります(笑)。
「ああ、これこれ!」みたいな。最近のユーザーにはわかってもらえないかもしれないのですが、シングルモードのライトは調光機能付きにはない安心感があります。

XM-L2で450ルーメンであれば陸上でも放熱が追いつきますし、これは「とんでもなく防水性が高い日常使いのライト」としてもイケますね。日常防水程度の一般品と比較すると、川や海などでのキャンプをご検討の方には絶対的な安心感があります。まだダイビングやキャンプのシーズンには少し早いですが、ぜひご検討のほどお願い申し上げます。


BIG BLUE(ビッグブルー)AL450 WM Tail クリックスイッチ付き CREE XML-2搭載 単四電池×2使用100m防水LED水中ライト
BIG BLUE(ビッグブルー)AL450 NW Tail CREE XML-2搭載 単四電池×3使用100m防水LED水中ライト