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SUREFIRE (シュアファイア) E2T-MV TACTICAN タクティシャン マックスビジョン LEDタクティカルライト

アカリセンターのHATTAです。本日ご紹介する商品はSUREFIRE社の新商品E2T-MV TACTICIANです。割と突然の入荷でした。EDCシリーズが先に予約案内があったにも関わらず、先にこちらが入ってきた次第です。予備知識なしで製品に触れることになったので驚きいっぱい、胸いっぱいのアイテムでございます。MV(マックスビジョン)モデルなので配光自体に目新しさはさほどありませんが、それ以外のデザイン、機能に関してはお伝えしたいことがたくさんあります。

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全長128 mm×ボディ径20mm ×ヘッド径25.4mm
ボディやヘッド径は旧型のエグゼクティブ・エリートモデルに準じます。全長は短くいかにもエリートモデル感が出ております。往年のL4とほぼ同じ程度のサイズです。ヘッドにアンチロールのデザインが無い分、さらに細く感じる姿をしております。アンチロール自体はクリップが充分にその機能を果たしてくれるので心配はありません。

さて、旧型のSUREFIREの規格を再現しつつも、新しい機能がてんこ盛りです。まず、ヘッドユニットについてご紹介致します。
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800ルーメンないしは5ルーメンの調光が可能です。従来のSUREFIREの調光ですとタップを繰り返して行ったり、二段階の加圧式でしたがE2T-MVは全く異なります。ヘッドを完全に締めるとHiモード、少しでも緩めるとLowモードになります。後述しますが、スイッチは押している時だけ点灯する間欠点灯メインの「モーメンタリースイッチ」です。ヘッドの締め具合で調光しますので、タップを何度繰り返しても調光しません。つまり、誤作動がなく「目的に応じた確実な点灯」が可能になります。

ヘッドを動かす手間はありますが、ヘッドには指が掛かり易いよう窪みがあり、比較的簡単に締緩が行えます。従来と調光方法が異なりますので最初は戸惑う方もいらっしゃるかと思いますが、「タクティカル」と「デイリー」をヘッドの締め込みだけで使い分けられるのは実に便利なことだと思います。

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スイッチは加圧式のモーメンタリースイッチ。押している時だけ作動し、指を放すと消灯します。常時点灯させるには点灯するまでスイッチを締めこみます。また、スイッチを押しながら緩めていくとある部分から消灯します、その状態がロックアウトです。スイッチカバーやや盛りあがっおり、押し感は良いです。また、押し込んで戻るときのリバウンド感はヘッド側の接点がバネの為、非常に良好です。

これまでのE2Dシリーズにあったような尖ったデザインではなく、一様に丸みを帯び、指もかかりやすくなったデザインをしております。また、これまで無かったサイズの鋼製のランヤードリングを備えており、付属するランヤードなどを通すことが出来ます。リングはフリーな状態でクルクルと周ります。

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MVを搭載。レンズのサイズなどは先行して発売されたMVのシリーズと全く同じなので配光もほぼ同じ。照らす側からは死角のない、照らされる側からすると非常に眩しい配光です。ベゼルにはさほど高くありませんが凹凸があり落下時の衝撃からレンズを守る機能を果たします。凹凸部は角は立っておりませんので指などがあたっても痛くありません。

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見逃して欲しくないのがクリップです。
これまでのエグゼクティブエリートシリーズに付いていたクリップとはかなり異なります。まず第一に広くて、分厚くなりました。「クリップが折れた」という修理依頼は時々ございます。また、「邪魔だから取った」というご意見も聞きます。何れにせよクリップはあれば使う方と、そうでない方がいらっしゃいます。しかし、このクリップに関しては使い勝手を損ねるようなことはありませんし、丈夫さも増しております。

まず、指の掛け具合が絶妙です。普通に逆手持ちで持つ場合、中指がクリップの窪み部分にちょうどかかります。さらにテールキャップの返しに人差指がかかり、確りと握ることが出来ます。また、注射器を持つように構えると人差指がクリップの窪みにかかり、比較的荒目に立った把持部のローレットと相まってこれまでに無いグリップ感を得ることが出来ます。

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ボディのヘッドとテールのネジ部の規格は旧型のエグゼクティブエリートと互換します。ヘッドの調光も可能です。同じようにヘッドを締めこむとHi、少し緩めるとLowとなります。ただ、スイッチ部ですが、E2T-MVにZ68等のクリッキースイッチを付けることは可能ですが、L4などクリッキーが付いていたライトにE2T-MVのテールを付けると「押し感」はかなり曖昧というか「硬く」感じます。
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理由はヘッド側の仕様の違いです。通常のE系ヘッドの内側は凸状の固定の接点があるだけですが、E2T-MVはバネ式になっております。その為、E2T-MVの方が「押した感」が確実にあります。昔のZ52/Z53モーメンタリースイッチなどを使い慣れた方には「こんなもの」と承知していただけるかと思いますが、近年はこのようなスイッチが無かったのでE2T-MV以外のエリートモデルにこのスイッチを付ける場合は注意が必要です。

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Lowモード5ルーメン
MVの配光でのLowモードは至近距離用です。中心光がほとんど感じられませんので照射距離は短いです。ただ、LED LENSERなどのフォーカスタイプのワイドモードよりも光りは飛びます。手元、足元を照らした時もそれなりに見えるのが特徴です。

続いてHiモード 消灯状態からの光りの広がりをご覧下さい。

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消灯状態 右手に見えます赤い非常ベルの位置をご確認下さい。

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Hiモード 800ルーメン
このようにワイドな配光が得られるのがMVの特徴です。点灯した瞬間に読み取れる情報量が多く左右にライトを振り回さなくても的確に目的を捉えることが出来ます。

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ダークホース的に発売となりましたE2T-MV。「またMVかぁ」と型番を見たときに思いましたが、ライトそのものの出来栄えは好感触です。G2X-MV、G2Z-MVももちろん良いですし、単セルのE1B-MVも良いですが、ボディの外形規格、ジョイント部の規格が旧型に近かったり、互換がある点などもSUREFIREらしさがあり、ファンの心をくすぐるものがあります。ヘッドの締緩で調光する機能もタクティカルライトとしては理にかなっております。新しいE系SUREFIREの一つとしておススメの1本です。

SUREFIRE (シュアファイア) E2T-MV TACTICAN タクティシャン マックスビジョン LEDタクティカルライト