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NITECORE(ナイトコア)EC23 XHP35仕様 ハンディーライト
KLARUS (クラルス) XT11GT XHP35 充電機能付き LEDタクティカルライト

先月よりスタートしました対決企画。今週はNITECORE EC23 VS KLARUS XT11GTです。共通点がわかりにくいのですが、どちらも18650電池とXHP35を使用して2000ルーメンクラスのパワーを誇るライトです。

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上段:NITECORE(ナイトコア)EC23 XHP35仕様 ハンディーライト
・直径25.4mm × 全長136mm
・最大1800ルーメン、5モード
・サイドスイッチ
・電池残量警告、電圧表示
・当店価格 6,264円 (2017/10現在の価格になります)

下段: KLARUS (クラルス) XT11GT XHP35 充電機能付き LEDタクティカルライト
・ヘッド直径34.9mm × 全長143mm
・最大2000ルーメン、4モード
・サイドスイッチ、メインスイッチ(テール部)、モードスイッチ(テール部)
・充電機能、電池残量表示、電池残量警告
・当店価格 11,448円 (2017/10現在の価格になります)

いずれも高出力ながら、サイズ、重量、価格で上回るXT11GTが多機能&高性能というカタログスペックになっています。

【外観について】
NITECORE、KLARUSはいずれも質感や仕上げに定評があるメーカーです。全体としては中国メーカーの品質としては非常に良いクラスに入るかと思います。イメージカラーのブルーをアクセントカラーに使うOLIGHTと異なり、オーソドックスなイメージを保っているメーカーでもあります。

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そのため仕上げや造形に関しては大きな差異を感じません。どちらのブランドもどれを買っても質的な不満はないかと思います。そういうレベルにあるメーカーです。強いて言えばNITECOREの方が造形が繊細かな。その程度の違いです。

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NITECORE EC23とKLARUS XT11GTを直接比較する場合、外観上の違いとして大きいのはサイズの違い。XT11GTがミドルクラスの中型ライトであるのに対し、EC23はコンパクトクラスになるかと思います。XT11GTも一般的な「いわゆる懐中電灯」と比較すれば十分に軽量コンパクトですが、これを毎日常時携帯しろと言われるとかなり辛いものがあります。その反面、業務用として数時間内のオペレーションで使用するのであるば程よいサイズ。一方EC23は、常時携帯できるギリギリのサイズかと思います。好みによりますけどね。いつも懐中電灯を持っていたい、けれども照射能力や点灯時間で妥協したくない・・・という方が選択するモデルかと思います。

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直径の差はそのままリフレクターのサイズにも影響します。EC23、XT11GT共にかなり深いリフレクターを備えています。最近は浅めのリフレクターが増えていることもあり、保守的な印象を受けます。スムースタイプのリフレクタで相変わらずよくできています。ARコートされた風防ガラスも含め両者そつのない仕上がり。

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よほど手が大きい、小さいという方を除いて、どちらもハンドリングには十分なサイズ。ただ、XT11GTはサイドスイッチ1個とテールスイッチ2個を備えておりどちらからでも点灯できますが、EC23はサイドスイッチオンリーのため、アクセシビリティの点ではXT11GTが優っています。持ち直す必要なく点灯できる可能性が高いということです。特にXT11GTは、どちらで点灯させても違和感の少ない仕様になっていて、ユーティリティという点では優れています。

【電子回路系について】
ただ・・・XT11GTの操作系は複雑です。
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例えばテールスイッチからのアクセスではTURBO、HIGH、LOWの3段階ですが、サイドスイッチからのアクセスではMEDも使用でき4段階です。この相違は必要な相違なのか。あるいは不要に混乱させるだけか、と言われると悩むところです。
おそらくタクティカル性を重視したセッティングA、LOWスタートを重視したユーティリティよりのセッティングB、完全にタクティカル、TURBO&ストロボオンリーのセッティングCと切り替えて使用できます。
ある程度慣れれば自分好みの1本になる可能性はあるものの、若干行き過ぎている印象です。覚えてしまえば大丈夫だと思いますけどね。何気なく使っていると操作の袋小路に陥ります。例えばON-OFFに関してはテールスイッチがサイドスイッチよりも優先されます。サイドスイッチで点灯させた後、間違いも含めテールスイッチをクリックしてしまうと、以降サイドスイッチで消灯させることができない・・・などです。

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一方のEC23もやや複雑化しましたが、そこまでではありません。サイドスイッチの長押しでLOW、クリックなら前回使用時の明るさで点灯。点灯後1秒以内に再度長押しをした場合のみ調光可能。1秒経過以降の長押しはTURBOのモメンタリ点灯になります。前作EC20が常時調光できたことに比べれば変則的な操作になりましたが、その分いつでもターボを楽しめるものにはなっています。

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モード設定以外でもXT11GTの電子機能がEC23を圧倒しています。電池残量については、EC23は残量低下時のみスイッチの青色点滅で警告するに対し、XT11GTのスイッチは点灯後数秒間、グリーン(50%以上)・オレンジ(10〜50%)・レッド(10%未満)ので残量を表示します。
また、電池を取り出すことなく充電できる機能もXT11GTのみが備えています。マイクロUSBケーブルさえあれば職場や車内で充電できてしまうのは、常用するに方にとっては非常に便利です。

XT11GTの電子制御は懐中電灯の域を超えそうなレベルに達しています。EC23もSUREFIREなどに比べればはるかに複雑ですが、中国メーカー同士で比べれば、まだ平均的な範囲に収まっているかと思います。

【配光とモードについて】
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両者に搭載されているCREE XHP35は、全体のサイズ感はXP-Lに似ています。XP-Gなどと同様のサイズの基盤に、XM-LやXP-Lに近いサイズの発光部分を備えています。その結果、配光もXM-L系やXP-Lに似たものに感じられます。それほど鋭いスポットにはなりにくいのです。
厳密にはXT11GTの方がよく集光していますが、肉眼では大きな差を感じません。どちらも10m先では程よく拡散し、視認しやすい配光かと思います。

ただ・・・、正直なところ、数値が低いはずのEC23の方が肉眼では明るく感じられます。と言っても感覚的なものではありますが・・・。「明るさ感」は不思議な感覚で、どスポットのライトよりも拡散気味の方が明るく感じられたり、逆に似たような配光の場合はスポットがより強い方が明るく感じられたりします。が、この比較であれば・・・多分EC23の方が明るいのではないか・・・という気がします。

と言っても、どちらのライトもTURBOで常用することはできません。そうなるとフラッシュライトの使い勝手は、TURBOよりも他のモードが好みに合うかどうかが重要です。

機種名TURBOHIGHMEDLOWFIREFLY
XT11GT(サイドスイッチ)200040010010 -
XT11GT(モードスイッチ)2000400 - 10 -
EC231800980300551


例えばHIGHだけを見ても味付けの違いを感じます。「TURBOよりは常用できる、可能な限り明るいモード=HIGH」という位置付けのEC23と、TURBOでの自動減光を数に入れて、「選択肢を増やすために抑えたHIGH」のXT11GT。


LOWの方も好みが分かれ、「作業に十分な明るさのLOW」であるEC23と、「なんとか作業できる最低限のLOW」のXT11GTという感じがします。
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明るいEC23にはLOWER 1ルーメンが用意され、防災目的等で長時間点灯したいユーザーへ配慮しています。XT11GTにはそれがなく、LOWは必要最低限に絞ってランタイムとの両立を図っています。

これらの差異は、タクティカルをどれくらい意識するかで違ってきているのではないかと思います。明らかにXT11GTの方がタクティカル寄りの位置付けです。真夜中に目が覚めても、目への刺激が少ないFIREFLYモードですが、タクティカルライトであれば不要な機能ですからね。あまりマニアックになってもいけませんが、こうしてモード配分を意識してみるのも面白いかとは思います。

【まとめ】
どちらもモダンな、中国系メーカーのフラッシュライトということで、多機能・ハイパワー路線の味付けは共通です。LEDも同じ、リフレクターによる差も僅少ですから、必然的にライトとしては似ているかと思います。
大きな違いはサイズと操作性。EDCギリギリサイズを狙ったEC23と、ミドルサイズで業務的な連続使用に備えたXT11GT。そして、マニアックな操作性を捨ててわかりやすさを重視したEC23と、使いこなせば素早いアプローチが可能なXT11GT。そう言ったところが分かれ目になるでしょうか。

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あくまでも私見ですが、XT11GTはやや詰め込みすぎです。現代のフラッシュライトに求められる機能を可能な限り詰め込んだライト、に近い印象を受けます。コンセプトモデルに近い位置付け、と言われれば納得する部分もあります。これほど多機能で、なおかつタクティカルにも対応しようとしたモデルは今後も出ないかもしれません。そういう意味では一つあっても面白いモデルかなという気もします。

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一方、EC23はNITECOREらしい割り切りと執着の両方を感じるモデルです。サイドスイッチにもかかわらず、モメンタリなTURBOモードを追求したり、賛否分かれるFIREFLYを頑固に搭載するところなど、安定のNITECOREといった感じ。デザインも気合が入ったものではなく、淡々といつものNITECORE。ある意味では安心感を感じるモデルではあります。

今回はXHP35つながりで性格の違う2本を選んでみました。毛色の違うもの同士、単独レビューではさらっと流してしまうところが浮き彫りになったようには思います。今回も恒例の10%OFFセールとさせていただきたいと思います。


NITECORE(ナイトコア)EC23 XHP35仕様 ハンディーライト
KLARUS (クラルス) XT11GT XHP35 充電機能付き LEDタクティカルライト