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SUREFIRE E2E / E1E用キセノンバルブ ルーメンズファクトリー

他に色々なメーカーを挟んだため間が空いてしまいましたが、ルーメンズファクトリーのキセノンバルブをご紹介いたしましょう。

実はルーメンズファクトリーの親会社は、香港で3代続く電球工場。もともと電球の技術力はある血筋です。日本の鹿児島の工場を買収し技術指導も行なっている・・・と聞くと、不思議な感じがしますね。我々のもつイメージとは異なる感じですが、もともと香港がイギリスの租借地だった関係で、イギリス資本による良質な工場が多く残っているそうです。

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こうしてSUREFIRE 純正のMN01、MN03と並べてみても、素人ではどちらが純正かわからないほどの仕上がり。性能が同じであれば、構成はシンプルな方がいい、という見方もありますけどね。プロダクトが綺麗に作られていれば、なんとなく信頼できる感じはします。


私もライトマニアの端くれですので、あちこちのレビューを読ませていただくことは多くありますが、LUMENSFACTORYのキセノンバルブを複数扱ったものはそれほど見かけなかったように思います。本邦初公開・・・ということはないと思いますが、ご存知ない方のほうが多いのでは。

まずはSUREFIRE E1E、純正のMN01、公称15ルーメンから。
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この写真は実際の目視よりも暗く感じます。カメラにはどうしても「苦手な明るさの範囲」が発生します。懐中電灯の照射画像の場合、中心付近が白とびしやすい(明るく写りすぎる)反面、周辺光の方は暗くしか映らないことがあります。人間の目ではどちらも捉えることができるので、写真の印象とは変わる場合もあることを念頭に置いてください。

MN01の明るさは程よく、狭く暗い倉庫内をかつかつと歩き回るのには十分。よくできた配光だなと感心します。

LUMENSFACTORY HO-E1A (E1E用)
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LUMENSFACTORYで単純に置き換えたのがこちら。明るさがアップしますが、そのぶん電池寿命を削っているんですけどね。好みはあるかと思いますが、今時キセノンを選ぶ方にとっては問題のない範囲かと思います。

LUMENSFACTORY HO-E1R (E1E+3.7Vリチウムイオンバッテリー用)
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LUMENSFACTORYオリジナルの、RCR充電池用バルブ。さらに明るさがアップ。それでも、E2E+MN03ほどではないようです。明るさアップも嬉しい部分ですが、どちらかというとリチウムイオンバッテリーを使うことができ流ようになり、ランコストをぐっと軽減できるのがそれ以上に魅力です。

現代でもキセノンバルブの光を求める職業の人たちは少なくないそうで、鑑定や傷の確認、宝石の展示などには現役で使用されているとのこと。もし皆様の中にそのようなご職業の方がいらっしゃれば、充電池タイプのバルブをご使用いただくとランコストを抑えることができます。


続いてE2E。まずは純正のMN03から。
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さすがに200ルーメンクラスのLEDと比較しても絶対値としては暗いのですが、実用上では明るすぎるくらい。2000年前後にマニアをワクワクさせていた光。中心部が明るく、周辺に広く周辺光が発生する配光は使いやすく、一つのスタンダードだと感じます。SUREFIREのベースモデル、6Pと比較するとやや緩めの集光も程よい感じ。

LUMENSFACTORY HO-E2A (E2E用)
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公称110ルーメンですが、並べて比較すると純正MN03よりもわずかに明るい感じ。ほとんど違和感なく使用できるかと思います。純粋にMN03の置き換えとして使用しやすいバルブです。

LUMENSFACTORY HO-E2R (E2E+3.7Vリチウムイオンバッテリー2本用)
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公称150ルーメン。HO-E2Aに対して、確かに数値分程度明るくなっています。しかし、それゆえに使途が変わる、というようなものでもありません。誤差みたいなものです。どちらかと言えばHO-E1Rと同様、リチウムイオンバッテリーを使用できるのが特徴でしょう。


キセノンバルブは、定格よりも高い電圧をかけると一瞬で切れてしまいますが(実はこの記事を執筆中に、電池選択をミスして貴重品・MN01を切れさせてしまいました)、逆に低い電圧でアンダードライブするぶんには問題がありません。むしろ電球の寿命が伸びるため、暗くなることを許容できるのであれば積極的に使っていくことができます。

E1E用 HO-E1Rを3.0Vで使用。
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MN01よりも多少暗いかな?という感じ。まだまだ使える明るさです。ただ、もともと充電池仕様のHO-E1Rを乾電池CR123Aで使う意味は薄いかもしれません。いざという時には点灯できるよ、という意味合いが強いかと思います。

E1E用 HO-E2Aをリチウムイオン電池1本(3.7V)で使用。
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もっとも実用性が高いのはこれでしょうか。MN01やHO-E1Aよりも若干明るいかと思います。HO-E1Rを定格通り3.7Vで使った明るさに近いです。ただ、電圧を下げた代償として、色温度が低めでやや赤みが増しますが、それで問題がなければ普通に使えます。
ランコストを下げつつ、キセノンバルブを長く使いたい・・・という場合にはオススメの取り合わせとなります。


今の目で見れば、やはりLEDの方が明るいです。例えば、同じLUMENSFACTORYから出ているLEDバルブ、E2-LEDではこのような感じ。
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中心部の明るさでも負けておらず、周辺光では圧倒的に勝っていています。
しかし、CRIの高さに起因する豊かな色調、独特の配光など、個性として失われていない部分も多くあります。SUREFIRE E1E / E2Eをお持ちであれば、気軽に使えるキセノンライトを一つ残しておくのも一興かと思います。


SUREFIRE E2E / E1E用キセノンバルブ ルーメンズファクトリー