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NITECORE (ナイトコア) MT06MD HI-CRI NICHIA 219B搭載 単四電池2本使用ペンライト

NITECORE MT06MDが新製品として登場しました。単四電池を2本使用するスタンダードなペンライト。そのぶん競合も多く、NITECOREの味付けが気になるところです。



MT06MDの前身にMT06がありますが、外観上の違いはマーキング以外はなさそう。NITECOREは振興のフラッシュライトメーカーとしては合理性が高く、共用部品が多かったり、外観を変えないままブラッシュアップしてくることが多いような印象を受けます。MT06MDもその例にもれず、単純なLEDの載せ替えとなったようです。

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採用されたのはこれまた定番のNICHIA 219B。NITECOREブランドの中だけを見ても、LA10 CRI、LR30 CRI、TIP CRIなど、高演色性のモデルには多く搭載されています。

大した違いはないのでは?と思う方も多いとは思いますが、慣れてくると逆に高演色のNICHIA 219を好んでしまう感覚はあります。特に大出力を必要としない小型のライトでは、無理に明るさを追求するよりは、光の質を求めてしまうのです。

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MT06(CREE XQ-E 165ルーメン)

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MT06MD(NICHIA 219B 180ルーメン)

高演色性の光で差がつきそうなものを撮ってみましたがいかがでしょうか。人の肌は人間の目にとっては差がつきやすい対象です。画像でも、MT06の方が青ざめたような雰囲気になっていますね。そのほか、紫〜青、オレンジ〜赤の区別は旧来のLEDではわからなくなりやすいと言われています。これはNICHIA 219Bがやや色温度が低いせいもあるのですが、紫の缶と黒の缶を比較すると、MT06MDの方が色味が離れて見える=区別しやすいことはわかっていただけるかもしれません。特に飲食店などでは、料理を美味しく見せる効果があるため、HI-CRIの照明が求められます。
この手の高演色を売りにしたライトに日本の日亜化学(NICHIA)のLEDが載っているのは、日本人としては嬉しい部分ですね。


演色性だけではなく、LEDの素子のサイズも大きくなったので、配光にも変化が出ています。というか、MT06のXQ-Eは非常にチップが小さいLED。これにより、他ブランドの類似機種と比較しても細く強いスポットになっていました。

_机上照射
_壁面照射

MT06MDでは発光面積が相対的に大きなNICHIA 219Bになったことで、スポットが緩やかになり、中心照度も下がっています。ペンライトの使途としてはこちらの方が適していると思います。ただ、他ブランドと比較してもよく似たものであり、真っ向から噛み合ってしまう設定です。後発のペンライトがこういった王道仕様で行くということは、NITECOREは自分のブランド力に自信があるということなのでしょうね。


もう一つ変わったこととして、モード数が3モードになりました。

旧MT06 : 32 / 165ルーメン
MT06MD : 4 / 45 / 180ルーメン

全体的に明るくなり、4ルーメンの暗いモードが追加された形です。業務に置いて違いが出るかはわかりませんが、個人の方がEDC(持ち歩き)ライトとして選択する場合には、点灯時間を伸ばすことができるため使い勝手は向上するのではと思います。特に震災などに備えて長時間の点灯を期待する場合には心強いですね。

パッケージやネーミングからは、MD=メディカル、つまり医療向けを意識した雰囲気が漂います。メーカーのサイトでもお医者さんの画像が使用されていたりします。
しかし、声高にこれをうたってしまうと、医療器具としての許認可を得る必要が出てくるので日本では難しいところですね。


_IMG_7184のコピー

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普通のボールペンに匹敵するほど細身のボディ。携帯性はとにかく抜群。カバンや胸ポケットに挿していても気にならないサイズです。


180ルーメンという明るさは普段使いには十分ですし、常にLOWから点灯する3モードもわかりやすい。色の再現性の高い光を汎用性の高い配光にまとめ、滑らかで上質なボディ。愛用者の多い単四電池を使用し、コンパクトでスリムで携帯性は抜群。万人ウケするライトがあるとすれば、こういった形になるのかな、と思わせるような、バランスの良いライトです。







NITECORE (ナイトコア) MT06MD HI-CRI NICHIA 219B搭載 単四電池2本使用ペンライト