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NITECORE (ナイトコア) P30 コンパクト ロングレンジ ハンティング LEDライト

アカリセンターのHATTAです。本日ご紹介するライトはNITECOREの新商品 P30でございます。コンセプトはコンパクト&遠方照射。ボディの全長は141.5mm、ボディ径は25.4mmとCR123電池2本タイプのライトでは標準的ですが、ヘッド径は50mmとかなり頭でっかちなスタイルです。このボディサイズには似合わぬヘッドが強力な光軸を生み出します。

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搭載LEDはCREE XP-L Hi 1灯。MAX1000ルーメン。ここまでは同社の他製品と比べてもありがちな仕様です。しかし、P30の最大の特徴であるヘッドの深さは並ではありません。低反射加工された風防レンズはガラス製で優れた透過性を持ちます。鏡面加工されたスムースリフレクターはLEDから発する光を効率的に中央へと集め、遠方へと光を飛ばします。これまでにもこのようなコンセプトのライトはたくさんありましたが、照射距離を稼ぐ為によりワイドで大型のリフやレンズを使用されるため、携帯に適していないモデルが殆どでした。

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携帯性に優れたものにしたのがこのP30です。もちろん、ヘッドは大きいですが、割と現実的。このサイズでメーカー公称の照射距離が618m稼げるのであれば、それは凄いことかと思います。

コンパクトであることは良いことではありますが、やや握り難いと感じることもあるかと思います。ヘッドが大きくボディが細いので指がかかり難い感じがしました。付属するタクティカルグリップを装着された方がハンドリングは楽かと思います。特にこのP30は付けて使うことをおススメします。
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タクティカルリングはアンチロール機能もあり、卓上でコロコロ転がらずに済みます。レンズのデカいライトは落としたときのレンズの破損が怖いですからね。

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テールスイッチはスイッチカバーがテールから凸ったものです。半押しで押しやすくタクティカルな押し感。タクティカルグリップを付けた時などはこのようなスイッチが特に押しやすく感じると思います。
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操作は簡単。テールスイッチを押し込んで常時点灯させた後、ヘッドのサイドスイッチを押すと押す度に明るさが変ります。任意の明るさで消灯させると次回点灯時にその明るさを記憶するメモリー機能を搭載。 ストロボモードは点灯後に任意の明るさでヘッドのサイドスイッチを長押しするとオートストロボが作動します。オートストロボ作動後、消灯させるとストロボモードに移行し、半押しまたはクリックするとストロボ点灯のみします。オートストロボモードをキャンセルするにはヘッドのサイドスイッチを押して常時点灯に戻します。

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使用電池は18650充電池1本またはCR123乾電池2本を使用。CR123乾電池用のマガジンも付属します。バッテリーケース内でのカタツキを防止します。バッテリーケース内はやや広いので16340だけでなくそれよりも少し太い18350も使用可能です。メーカーのリコメンドアイテムは18650となります。

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室内での照射。周辺光は広くはありませんがパターンは美しいです。中心光はかなりスポットで照射面も小さいです。

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屋外の照射では特にその特性が活かされます。P30の周辺光は集光系のライトとしてはかなり綺麗なものなので、木々で覆われた道などでは光が「吸われる」こと無く周囲を照らしてくれます。強力なスポット光は道の端までしっかりと照らすことが出来ます。中心光は照射距離が伸びるにしたがって広くなり拡散しますが、この程度の距離であれば中心光の存在を確認することが出来ました。

もう少し小さなヘッドを持ったモデルでMH20GTがあります。携帯性ならばこちらが上。明るさも同じ1000ルーメンクラスのモデルです。しかし、より遠くを照らし、携帯性もある程度欲しい言うならばP30は選択肢の一つとして有望です。

NITECORE (ナイトコア) P30 コンパクト ロングレンジ ハンティング LEDライト