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KLARUS (クラルス) XT2C デュアルスイッチ LED タクティカルライト

本日ご紹介するライトは先日ご案内した新型KLARUS XT1Cの2セル版 XT2Cをご紹介します。先に紹介したXT1CよりもCR123電池1本分長いボディをもったこちらのモデルですが、基本的操作はXT1Cと変りません。より大容量の電池が使用できるのでその分明るくなります。

XT1Cがボディ外観がフルモデルチェンジになったのに対して、XT2Cは従来品と外観が変りません。表面処理の色合いが明るいグレーからかなり黒に近いグレーになったくらいです。ただ、明るさはMAX1100ルーメンになり従来品の500ルーメンクラスに比べるとかなり明るい設定になっております。

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XTシリーズの特徴であるテールにあるデュアルスイッチ。丸いスイッチがメインのON/OFFを司るもの。下の半月状のスイッチがモード切替及びモーメンタリーのストロボ点滅を可能にするものです。常時点灯後はこの半月状のスイッチを押す毎に調光します。消灯状態で押すと押している時だけストロボが作動する非常にタクティカルな設定のモデルです。

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ボディは三分割が可能。なので、緩みがないよう使用時は確りと閉まっているかご確認下さい。また、ヘッドとテールで装着部位が決まってます。分解時に逆様にしないようご注意下さい。デモ用として18650形充電池が1本付属します。汎用のリチウムイオン充電器で充電が可能です。1本用であればNITECORE F1辺りがおススメです。構造的には一昔前のオーソドックスなスタイル。

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搭載LEDはCREE XP-L Hi 1灯。集光系のライトに多く搭載されているLEDですが、使用リフレクターは細かな凹凸の付いたテクチャーパターン。故に配光は拡散光です。これはちょっと珍しい組み合わせかと。そういうモデルが他にも無いわけではありませんが、中心光がハッキリと出る集光ないしは集光気味のモデルに多く使われるLEDなのでちょっと意外に思っただけです。

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拡散系の配光は全体が明るくなるのでやはり集光系より明るく見えますね。しかし、このマッチングがなかなか絶妙に合っておりまして手前から奥まで隙の無い広い視野が得られます。もちろん、スムースリフレクターを使用したモデルに比べると照射距離は落ちますが、拡散系の配光が好きな方には是非おススメしたい一本です。

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ボディの全長は135mm 、ボディ径とヘッド径は共に1インチ(25.4mm)。素晴らしくシンプル。ボディとスイッチに施された滑り止めのナーリングはちょうどよく指にかかります。XT1Cに比べるともちろんボディは長くなりますが、不満を抱くようなサイズではありません。むしろ、1インチ径のボディでこれだけ飾り気の無いモデルは使い易さや様々なアクセサリーやクランプへの装着を考えるとメリットとなります。また、ボディがそれなりに無いだけに指がスイッチにかかりやすく操作しやすいです。XT2Cを逆手で握ると親指の第一関節がちょうどストロボスイッチにかかります。XT1Cでは少々窮屈に感じるフォームですが、XT2Cでは非常にナチュラルに構えられます。

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ボディが小さい!ということがキャッチコピーとして挙げられる懐中電灯の世界ですが、携帯性云々ではさほど単セルでも2セルサイズでも変らないように思えます。ただ、昨日のお客様とお電話で話して思ったのですが、「ただ小さくて明るいという事実」を愛する方もいらっしゃいます。なので、そういった方には選択肢に含まれないモデルですが、純粋に「タクティカルライト」として見ると決して悪いモデルでは無いと思います。

KLARUS (クラルス) XT2C デュアルスイッチ LED タクティカルライト