WMLXRE-1
INFORCE (インフォース) WML GEN2 マルチファンクション ウェポンライト
INFORCE (インフォース) WMLX GEN2 マルチファンクション ウェポンライト

本日ご紹介するアイテムは米国EMISSIVE ENERGY社のブランドINFORCEの新商品です。カービン、ライフル等の銃器に装着するウェポンライトシリーズ WML及びWMLXがフルモデルチェンジしました。従来品と比べ明るさがアップしております。また、ボディデザインにも大きな違いがあります。従来品と比較しながら新商品をご紹介して行きます。

どちらのモデルもCR123乾電池を使用し、1本使用、2本使用で明るさ、点灯時間が異なります。ボディカラーはブラック及び茶系のフラットダークアースの二色です。

WMLXRE-2
ボディデザインですが、従来品に比べかなりグラマラスになっております。従来品はボディの一部が少しくびれたようなものでしたが、それが無くなりやや丸みを帯びたようなものになりました。何だか次世代のステルス戦闘機のようなポッテリした感じに写りました。

また、明るさがアップしたせいか、1セルのWMLにもヘッドのヒートシンク部分に細かなフィンが設けられております。スリット部分から見えるフィンがカッコいいですね。

WMLXRE-3
基本的に操作性は従来品と一緒です。細かな違いとしてWMLシリーズの最大の特徴であるスイッチ部のカバーがフラットなものからセレーション状の滑り止めが付きました。親指で押し込む時により滑りにくくなっております。また、常時点灯&ストロボ点滅と間欠点灯を切り替えるサイドレバーのホワイトマーキングですが、従来型がドットだったのに対してライン状のものに変りました。より視覚的に認識し易くなったと思います。

ボディ側面に付いたモード切替レバーを倒すことで瞬時にモーメンタリーオンリーとコンスタント&ストロボ点滅の切替が出来ます。ディフォルトではコンスタント&ストロボです。1回押し込むと常時点灯し、続けて2回押すとオートストロボ点滅になります。レバーを手前に倒してホワイトマーキングが見えなくなると押したときだけ点灯するモーメンタリーになります。

ちなみに、従来品より引き継いだ機能としてストロボ点滅が作動させないようにする方法があります。
ヘッドを少し緩め、スイッチボタンを押しながらヘッドを締め込むとストロボ点滅をキャンセルすることが出来ます。ストロボ点滅を復活させたい場合は同じことを繰り返します。

さらに細かい違いですが、レバーなどの可動部のヒンジが露出しておりません。こういった細かな金属部は水気等で腐食して動きが渋くなる可能性があるので、その対策と思われます。多分、、、。

WMLXRE-4
電池は相変わらずテール方向に向かってプラス極から装填します。どうしてもプラスはヘッド側と認識されがちなのでご注意下さい。逆にしても点灯しないだけですので慌てずに点灯しなかったら電池の極性を逆さまにしてください。

WMLXRE-5
照射の特性に大きな違いを生むLEDの大きさとリフレクターの仕様の違い。従来品のLEDに比べ新型のGEN2はより大きなLEDが搭載されております。それに合せてリフレクターも鏡面加工されたスムースリフから細かな凹凸のあるテクチャーパターンのリフレクターに変更されております。ヘッドベゼルの径は同じでございます。同じ直径、同じ深さのリフレクターでLEDが大きくなるのにスムースリフのままだと配光が崩れるもしくは思うように前に光りが飛ばなくなります。ベゼル径が同じである場合、光源であるLEDが小さいほど光は集光されて遠くに飛びますので中心光は従来品方が明るいか、同じ程度に感じると思います。ですので、新型の第二世代はそれを諦めて周辺光から明るくなるテクチャーパターンのリフに変更したものと思われます。

ウェポンライトは「規格の縛り」が強く、また樹脂を多用したライトの場合「型物」なので簡単にサイズを変えることが出来ません。メーカーとしてもかなり悩んだ末のモデルチェンジかと思います。

WMLXRE-6
変更の無い部分としてはこのセーフティーバー。物理的にスイッチが押せない様にする世にも珍しい安全装置です。

WMLXRE-7
1セルと2セルモデルのサイズ感はこんな感じ。重さいはWMLが電池込みで約85g、WMLXが約113gとのことです。電池一本分ボディが長くなり、そして重くなります。それでも2セルモデルのウェポンライトで113gは軽い方かと思います。もちろん、防塵防水性能を有しております。ANSI FL1規格での表記がありませんが、防水性能は水深66フィート(約20m)に及ぶと表記があります。なので、ANSI FL1規格のIPX8は充分に満たしている可能性が高いです。

WMLXRE-8
WML 400ルーメン
弊社の倉庫の棚の配置がだいぶ変ってしまったので分かり難いかも知れませんが、手前と奥の明るさの違いがよく分かるかと思います。やはり手前が明るく奥がそうでもないかも。ただ、さすがに400ルーメンもありますので充分に照らせている感はあります。何より配光が美しく「これウェポンライト?」と小首を傾げたくなるくらいです。「とにかく眩しく照らして視界を奪ったるわ!!」という野蛮さがありません(笑)。リフレクターと搭載LEDの相性はかなりマッチングしております。

WMLXRE-9
WMLX 800ルーメン
配光の感じはWMLと全く同じ。それを2倍明るくしたと言えばその通りの物でした。800ルーメンもあるとパワーで押し切った感がありますね。溢れる大閃光は実に素敵です。

WMLXRE-10
ウェポンライトの配光ですが、メーカーによって、各モデルによって様々ございます。これは普通のハンディライトとなんら変りはございません。しかし、「目的」と「用途」で「向き、不向き」が出てくるようです。INFORCEのWMLシリーズの場合、広い屋外で遠くの標的を狙うような使われ方はあまり想定されていないのではないかと思います。どちらかと言えば閉鎖的な屋内での使用の可能性が高いです。可視光のウェポンライトはどのようなところで使われるかと言えば主に「制圧」です。大光量の光りで相手を照らし、単純に視界を奪って反撃の機会を逸しさせる他、心理的に「もうダメだ」と萎えさえることが出来るようです。

今回の照射範囲の広い拡散系のWMLシリーズはそういった意味では法執行官向けのウェポンライトのように思えます。

INFORCE (インフォース) WML GEN2 マルチファンクション ウェポンライト
INFORCE (インフォース) WMLX GEN2 マルチファンクション ウェポンライト