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bolle TACTICAL (ボレータクティカル) X500 タクティカルゴーグル

本日ご紹介するアイテムはフランス BOLLE(ボレー)のタクティカルゴーグル X500です。日本では保護メガネやサングラスよりもこちらの方が有名かも知れません。お手頃な価格で購入できる本物のタクティカルゴーグルと言えばこのX500はテッパンのアイテムです。SWAT等で採用されていることでも有名かと思います。映画やドラマではお馴染みですね。

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特徴的な大ぶりのレンズは眼鏡をかけた状態でも掛けられるほどたっぷりとした空間がレンズ内にあります。レンズ自体が大きいので視界の広さは非常に定評のあるゴーグルです。また、レンズは二重サーマル構造になっており、内側は曇り難い防曇コーティングが施されております。同社のプラチナコーティングほどではありませんが、非常に曇り難いかと思います。例えば、コスパに優れた保護ゴーグルとしてSTORM(ストーム)というプラチナコーティングが施されたモデルがあります。曇り難いのは確かです。しかし、時間が経つにつれ結露のようにレンズ内側が滲むことがあります。フレームがシリコンラバーの為、汗が吸収されませんので換気が間に合わず結露のようになることがあります。それに比べるとX500の顔にフィットする部分はスポンジ状のウレタンですのでスキーやMXゴーグル同様、汗を吸収して外へと逃がしてくれます。その為、激しい運動を伴う場合でも曇り難く、結露し難くなっております。

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アッパー、ロアー共に充分に広い通気孔が付いております。開閉は出来ず、スポンジウレタンで覆われております。余程細かなもので無い限りこのウレタンを異物が通過することはないかと思います。個人的な見解ですが、ベンチレーターの開け閉めが出来ることを謳ったゴーグルがありますが、さほど実性能に魅力を感じません。なぜならば、そこまで細かな粉塵が舞うなかで使用することはなく、基本的に換気を重視し、開けっ放しで使うからです。ゴーグルを使っていて一番困るのは「曇り」であり、それを重視してしまうからです。

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先ほど眼鏡の件に触れましたが、このようにガスケットとフレームがコの字に大きく切り取られており、フレームがゴーグルに干渉し難い工夫がされております。最近のタクティカルゴーグルは「ロープロファイル」を謳ったアイテムが多く、比較的薄型の物が主流です。それに比べるとX500は如何にも大きく、モッサリとした印象はぬぐえません。しかし、ここまで物理的に大きくないと眼鏡を掛けた状態ではなかなか使い勝手が良くないのも事実です。

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マネキンの頭が小さいのでゴーグルの大きさが誇張されてしまいますが、あながちオーバーではないほどこのゴーグルは大きいです。額から頬骨辺りまで覆うので装着している感覚ですと顔の半分以上を覆われている感じです。保護という意味では安心感はかなりあります。どの部分を重要視するかでこのゴーグルの価値は変ってくると思います。

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収納袋が付属します。デザイン等は異なるかもしれませんが、あると便利な収納袋です。

bolle X500はスタイルとしてはややオールドスクールな感じもしますが、各国の官公庁に採用されているようにその実績と性能は間違いございません。価格も控えめなのでレプリカや玩具を買うくらいならこちらのゴーグルをおススメ致します。

BOLEEのタクティカルラインは他にX800(T800)というモデルがあります。同じタクティカルゴーグルになりますが、全く構造が異なるアイテムです。こちらに関してはまた別の日にご紹介したいと思います。

bolle TACTICAL (ボレータクティカル) X500 タクティカルゴーグル