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SILVA (シルバ) TRAIL RUN トレイルラン コンパス

本日ご紹介するアイテムはスウェーデンのコンパスメーカー SILVA社の新しいコンパスです。まず、目を引くのはあるべきはずのものが付いていないそのスタイルです。ベースプレート型のコンパスにはほぼ漏れなく地図の当てて使用する縮尺ゲージが付いているハズです。しかし、このコンパス「トレイルラン」にはそれがありません。プレートの先端にはセンチメートルの縮尺があるだっけです。なぜ?このような仕様になっているのか、本製品の特徴を交えてご紹介します。

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一応縮尺ゲージは無いわけではなく、別体式になっております。別体式にしたその理由ですが、単純にプレートを小さくしたかったようです。しかし、コンパスそのものは他のベースプレートモデル同様、直径53mmと充分に大きいものが付いております。大きいと見やすいですし、回しやすいですね。つまり、ボディは小さいが視認性や操作性を損ないたくない、そんな意図が見えます。

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実際に握りますとその理由がよく分かります。エンド部分は三角形に絞られ、手の平にスッポリと収まるサイズ感です。太く、伸縮性のあるランヤードは手首に巻きつけることが出来ます。ライムグリーンのそれはとても目立ち、暗がかりでもその存在を主張します。コンパスのリムはゴム製で滑りにくく合せ易いのが特徴です。

トレイルを駆け抜けるランナー、ライダーにとって目標までの距離は「重要であるが、さほど重要ではない」ものかもしれません。優先事項として方位が第一となります。第一ではありますが、精密である必要はありません。コンパスと一口にいってもその仕様で様々な使われ方をします。これまでのコンパスは方向、距離、現在地等が一つのコンパスで分かるように作られているの物が殆どでした。一つのアイテムでより多くの仕事が出来るように工夫されていたわけです。しかし、競技やレジャーの内容が変われば、「不必要」な部分が出てきます。それらを削いで特化したものがこの「トレイルラン」コンパスです。

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同社の安価なコンパスに比べ針の静止は早く、安定しております。走りながら方向を確認するランナーにとってそれは重要な性能の一つです。また、必要箇所に蓄光効果があり、ライト等で照らすことで淡く緑色に光ります。24時間を越える超長距離レースでは夜間も走り続けることがあるかと思うので蓄光は充分な効果が得られると思います。アスリートの要求から生まれたこのコンパスは、シンプルなデザインながらユーザーの要求を的確に応える性能を持っております。

SILVA (シルバ) TRAIL RUN トレイルラン コンパス