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NITECORE (ナイトコア) TM03 CREE XHP70 LED搭載 タクティカルフラッシュライト

本日ご紹介するNITECORE TM03はCREE社のXHP70を搭載したMAX2800ルーメンの「小さな化け物」シリーズの一つです。ライトの全長は159mm CR123x2本使用のタクティカルライトでは最も標準的なサイズのボディに最新のモバイル投光器等で使用されるようなXHP70を搭載してしまったモデルです。そう、載せてしまったと表現した方がいいくらい無理のある組み合わせです。しかし、故に面白いのです。例えになるかわかりませんが、コンパクセダンにアメ車のマッスルカーのV8エンジンを載せてしまったようなライトです。

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目玉となるXHP70ですが、本当にデカイです。それを補うように深いリフレクターが使われております。リフレクターのパターンは細かな凹凸の付いたOP仕様。拡散系になりますが、深いリフレクターのおかげでビームディスタンスは最大289mに及びます。決して超遠方照射とは言えませんが、XHP70を積んでこのサイズのヘッドならば十二分なものでしょう。基本的に光源が小さく明るく、リフレクターの口径が広くて深ければ光りは飛びます。しかし、それでは携帯性が著しく悪くなりますし、中心光は狭くなるので照らせる範囲は狭くなります。TM03は目標をピンで捕らえて狙うのが目的ではありません。圧倒的な光りの洪水で目標を征するのが目的のライトになります。

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リングベゼルはステンレス製のタクティカル仕様。ヘッドにでかでかとCAUTIONマークが付いております。他のモデルではヘッドのサイズの都合もありますが、もう少し控えめなマークなものが殆どですが、このライトは大きく表記する必要があります。つまり、本当に熱くなるライトです。TURBOモードも含めると4段階の調光が可能ですが、Medモード550ルーメン以上では連続点灯が出来ません。ストロボ点滅でも熱くなる代物です。ボディの熱くなる具合は個人差があるのであまり触れませんが、このライトに関しては別です。明るいモードでは極短い時間のみ点灯させる間欠点灯をおススメします。

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スイッチはデュアルタイプ。丸いのがメインスイッチで半円状のスイッチがモード選択、ストロボスイッチとなります。同社のP10と同じようスイッチですが、こちらの方が一回り大きく、ややゴツいものになります。しかし、テールキャップのショルダー部分は斜めのベベル状の加工が施され、より押しやすくなっております。片手で全てのオペレーションが可能なのが特徴。また、メインスイッチをONにしなくてもモードスイッチを押すとオートストロボ点滅(間欠で作動)します。2800ルーメンのストロボ点滅はエグいです。

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売り文句の一つの分厚いボディ。バッテリースペースの厚みはなんと4.5mm!なんでこんなに分厚いのか、逆に心配になります。15cmちょっとのライトながら電池を抜きで約213gも重量があります。213gという重さ自体は軽いものですが、同じサイズのMH27が170gですからこのボディの厚みが重量にかなり影響を与えていると思います。激しい水圧と戦う水中ライトでもこんなに分厚いライトは少ないです。丈夫なことは間違いないと思いますが、箱書きにあるANSIのインパクトレジスタンスは1.5mと並な数値。一体何と戦っているのか謎な部分です。

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充電池はインストール済み。専用の18650充電池を使用します。FOR TM03以外の汎用18650や乾電池では点灯しないか、本来の明るさを発揮することが出来ません。ライト自体が発売されたばかりなので弊社では専用充電池の予備がまだございませんが、いずれ入荷の予定でございます。汎用品が使えないというのはちょっと残念ですね。

また、高い防水性を保つ為か、テールのOリングはダブル仕様。なので、締め込みが結構硬いです。確りと最後まで締め切らないと通電しないので注意が必要です。グッと最後まできっちり締めこんでください。

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Low:40ルーメン 
拡散リフというせいもあるが、10m先でさえあまり照らせていない。40ルーメンにしてはちょっと暗いかな。

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Mid:550ルーメン
連続点灯ができる明るさ。周辺光も広く充分に明るいです。

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Hi:1350ルーメン
手前から奥まで明るくムラの無い配光。このサイズのライトであればこれでも充分にターボな明るさです。

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TURBO:2800ルーメン
Hiモードを上回るこの明るさ。至近距離で素肌に当てるとその熱さに驚きました。真似しませんように。単純にルーメン値の話で言えばこのライトよりも上のライトはたくさんあると思います。しかし、このサイズでそれを実現したライトは少ないです。

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ワンハンドオペレーションのタクティカル過ぎるタクティカルライト、TM03はそんな印象です。明るければ明るいほどランタイムは短いですし、何より連続点灯できません。ストロボ点滅でさえすぐにヘッドは熱を帯び始めます。本当に短時間にパッとつけてパッと消すモデルになります。タクティカルライトはそういった使い方をするライトなので問題ないのですが、単純に小さくて、明るくて、カッコいいから、、、という理由だけで手にするとその過激な味付けに持て余してしまう可能性があるライトでもあります。

道具は使いこなしてなんぼです。製品の特性や用途を充分に理解していただきました上で使っていただきたいライトですね。今回のNITECORE、かなり攻めております!

NITECORE (ナイトコア) TM03 CREE XHP70 LED搭載 タクティカルフラッシュライト