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株式会社TJMデザイン

本日はコンベックス(スケール)やレーザー墨出し器、ヘッドライト等でお馴染みの国内メーカー 「TAJIMA」の工場見学の様子をレポートいたします。東京から約2時間、関越自動車道を通って花園インターまで来ると緑豊かな景色が広がります。タジマの工場群はこの長閑な秩父の山奥に存在します。今回お邪魔しました工場は秩父に数箇所ある工場の一つ太田工場。ここでは主にレーザー墨出し器の点検、調整及び修理、安全帯の製造及び新商品の開発等を行う工場になります。また、製品開発部門の試験場もあり、弊社でも扱うLEDヘッドライトもこちらで開発、試験等が日々繰り返し行われております。

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この太田工場はタジマの品質管理、製品開発の最前線となりますので内部の様子は殆どNGでございますが、製品試験の部分に関しては非常に興味深い機器の様子を見ることが出来ました。まず、案内されたのが自社の開発部門が作成したオリジナルの試験機の数々。テスト用のマシンも市販であるものは少なく、他社に依頼するのではなく、自社にて製作、カスタマイズして製品試験を行っているそうです。

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上記はプッシュ式スイッチのライトの耐久試験機。ひたすらスイッチのON/OFFを繰り返してその耐久性を調べます。試験機はPETA LE-M071 単三形電池1本 LEDヘッドライトですね。

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続いてビームディスタンス(照射距離)を計測する装置。長い箱状の暗室を造り中に試験機と計測器を置いてその明るさから照射距離を計算します。ご存知の方も多いかもしれませんが、海外、特に北米にはANSIという工業規格協会があり、そこの試験規格が多くのメーカーでスペックとして公表されております。ただ、規格にはいくつかの試験方法があり、メーカーによって試験方法に若干の差異があるようです。タジマではANSI規格による計測はもちろん、自社の設定するランタイム推移をTRTと呼んで公表しております。ヘッドライトのように常時点灯が基本の灯具では初期照度よりもその明るさがどの程度「維持できるか」が重要であり、それを計測することでユーザーの信頼を得ようと努力しております。

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そしてお待ちかねの積分球!ラブスフェアのルーメン計測器。これだけ大きいのは以前展示会で見た巨大なもの以来かな?より正確なデータの採取にと購入されたものだそうです。とっても高価なものになります。

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実際に同社のLEDヘッドライトと他社のモデルのランタイムの推移を計測するテストも拝見できました。

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タジマではランタイムの基準を70%に独自設定し、より明確に初期の明るさがどのくらい続くかを表記しております。今回の結果ではちょうど70%の明るさを二時間以上維持することが出来ておりました。一昔前は初期のルーメン値からして「どうなん?これ」というモデルが他社では散見されていたようですが、最近はかなり良くなっているとのこと。やはりこれらの信頼のおける計測器を多くのメーカーで採用してきているのか、業界としては全体的に少しずつですが公表スペックは正確なものになってきているそうです。ただ、タジマのように自社ですべて用意して試験しているメーカーは決して多くはないと思います。

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屋外での落下衝撃実験(ショックアブソーバ)も拝見しました。

LEDライトの試験見学の他にも工場内をご案内頂きました。詳しくは書けませんがズラーっと並んだ光学機器によるレーザーの誤差を測る装置群は圧巻!門外漢なのでよく分かりませんが、とにかくお金と人員が掛かっているのは間違いないようで、、、修理品に関しても個々のお客様別のカルテがあり、すべて手作業でそれらの修理、調整をされておりました。手厚いカスタマーサービスは懐中電灯の業界ではちょっと考えられないものでした。もちろん、製品価格が違いますけどね。

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最後に新商品についてもご説明頂きました。近日弊社でも販売予定でございますが、タジマのヘッドライトUシリーズのバッテリーを利用した清涼ファン「風雅ヘッド」。後頭部付近より風をヘルメット内に送り込み、炎天下での作業での脱水症状を防ぐものになります。かなりゴツくてメカニカルなルックスがカッコいいアイテムですが、最大の特徴は新しく発売されるの二箇所のUSB-Cポートを有したリチウムイオン充電池に接続することで、ファンとヘッドライトを同時に使うことができます。ヘッドライトと送風ファンを装着すると、もはやSF的なルックスになります。また、風雅のボディ版もあります。どちらも体験しましたが、一番強いターボモードでは寒いくらい。汗をかくことでより効果を得られる仕組みになっております。近日ご紹介しますのでこちらはお楽しみに!

と言うことで、レポートは以上でございます。なかなかメーカーさんのこういった製造現場を見学させていただくことは無いので良い経験になりました。何より、TAJIMAの製品がいかに信頼性の高い機器で検査され、製造されているか分かっただけでも大変勉強になりました。海外で製造されたものに自社のロゴをペッと入れただけの物ではないのは間違いないかと思います。

当日ご案内頂きましたスタッフの皆様に感謝申し上げます。貴重なお時間を割いて頂き誠にありがとうございました。

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