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H2T MOD 大口径ズームライト

本日ご紹介するライトはH2Tのモディファイ(MOD)ライト 「大口径ズームライト」です。改造ライトなのでアレですが、ド直球なネーミングのライトです。正にその名の通りレンズが前後することにより配光をワイドにもスポットにも出来るライトです。その特徴は巨大なレンズとH2Tが施したLEDと高出力なコンバータになります。まずは、ライト本体についてご説明しましょう。

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全長は160mm ベゼル径70mmという非常に頭でっかちなライトです。しかも重量は電池込みで500gを越えます。ボディはアルミ合金なのでさほど重くないのでしょうが、恐らく重量の殆どを占めるのがガラス製の凸レンズかと思います。拡大鏡然としたそのレンズは光りを絞り遠方へと飛ばす要となります。

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これガラス製です(笑)。超フロントヘビーなライトです。実用面を考えると「ないな」と言い切れます。しかし、このライトはそもそもマスプロが作るような「便利なライト」ではなく、完全なホビーライトの類かと思います。元々はXM-Lが付いていたようですが、より光源が小さく明るいXP-L High Intensityに換装され、コンバータは3000mAのシングルアウトプットに変っております。明るさ1000ルーメン、とにかくドン!と明るく飛ばして見よう〜という仕様です。ただでさえネタ的な雰囲気の漂うライトをより変態化させたライトです。

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スイッチはテールスイッチ。クリックタイプでON/OFFのみ。常時点灯後に半押しするとその時だけ消えます。スイッチ自体は大きく押しやすいものです。クリック感も良好です。

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特徴の一つであるズーム機能ですが、スライド式ではありません。ツイスト式です。しかもヘッド部分、、、というかボディの真ん中よりもやや後ろ側から動き出します。ボディの中央辺りにある「アンチロール」的な凸凹はあまり意味のないものなのですが、そこからぐりぐり回して前へと伸ばします。調べたところ、ちょうど4回転くらい回すと最スポットになります。つまり、たくさん回す必要があるということです。スライド式のライトのように素早いフォーカスは望めません。しかし、ズーム域は広いのでワイド、スポットのそれぞれの特徴が出やすいのは確かです。

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室内ではあまり感じにくいワイド側の広さですが、屋外に持っていくとかなり広い面を照らしていることがわかります。なかなか配光も綺麗でよさ気です。

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「薙ぎ払え〜!!!」と
スポットに絞る力強く細い光軸が放たれます。周囲の環境にもよりますが、輪光状の光りが発生します。ソニックブームみたいでかっこいいのかどうなのか。光りは細く絞られて遠方を照射することが出来ます。ぶっちゃけると同じ位のベゼル径のリフレクタータイプ、例えばOLIGHT M3XS-UT JAVELOTでも見た目では同じ位飛んでいるように見えます。しかし、リフタイプだと周辺光が広く生じるので「飛んでる感」はこうしたレンズ式の方が体感できるわけです。また、光軸の明るさも顕著なので雨や霧の夜であれば空気中の水分が媒介となり、より強調された光軸を目にすることが出来ます。

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ただですね、デカイのです。そして重いのです。それだけは理解してください。また、スポット方向にヘッドを回していくとたぶん一度消灯します。なぜならばスポット側に回す方向とテールスイッチが緩む方法が同じだからです。ライトの構造上テール付近を握って回すことになるのでどうしてもそうなりガチです。それくらいのことは許せるこのヘッドの可動領域と同じ位広いこころで受け止めてあげてください。

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注意事項としては使用電池について。使用電池は18650またはそれよりも大きな26650というリチウムイオン充電池。付属するスペーサーはCR123用ではなく18650用になります。動作電圧は3.7-4.2Vとタイト。CR123乾電池は使えません。ご注意下さい。

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どうしても私としてはLED LENSER などと比較してしまうので「ユースフルなライト」とは思えません。ただ、「特別なライト」であることは間違いありません。たまにはそんなライトも如何でしょうか?