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NITECORE (ナイトコア) MT40GT マルチタスクシリーズ LEDライト

本日ご紹介するライトはNITECORE MT40GTです。[GT]という型番が付くとXP-L HI(High Intensity )を積んだモデルになります。先にご紹介したNITECORE P12GTもそうですがXP-L HIを搭載した完組みのライトが増え始めましたね。P12GTも1000ルーメンではありますが、MT40GTは深いリフレクターを持った18650形充電池2本または、CR123乾電池4本を使用したバトンサイズのライトになります。ポケットに入るP12GTほどは小さくありませんが、XP-L HIの真価を発揮しているのはリフレクターの深いこのMT40GTになるかと思います。

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風防レンズの直径は約42mm。ヘッドが1インチ(25.4mm)のP12GTよりははるかに広いのが分かるかと思います。ラッパかハンドベルのように開いたベゼルからは集光された鋭い光軸が照射されます。XP-L HIは封緘樹脂が平らなのが特徴。もっと幅広の例えばM3XS-UT JAVELOTほどの集光性はありませんが、あれに比べればヘッドは小さく携帯性という点ではMT40GTに分があります。とにかく遠くに飛ばそう、というだけであればリフレクターを物理的に大きく、深くするか、LED LENSERのように可動式のスライドレンズにするしかありません。MT40GTは携帯性も考慮に入れたサイジングになります。

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CR123乾電池4本または18650形充電池2本を1インチ径の細長いバレル状のボディに入れて使用します。電池はテールからもヘッドからも入れられます。テールスイッチが緩んでいるとロックアウトしてしまうのでご注意を。使用電池によってランタイムが異なります。18650の方が容量は多くなるので常用的な使用を検討の場合は18650使用をおススメします。

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マルチタスクシリーズになりますのでヘッドでモードの切替を行います。ヘッドを完全に締めた状態では常に最も明るいモードで点灯します。テールスイッチで半押しの間欠点灯も可能なのでタクティカルな使い方が可能。ヘッドを緩めると多彩なモードに切替が可能。ヘッドは少し緩めるだけで多段モードになるので緩め過ぎる必要はありません。

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実際に順手で持つとこんな感じ。マグライトの2Dに比べればはるかにコンパクトで細身。点灯後は順手持ちでの運用が楽です。そしてボディが長いことによってヘッドに触れることが無いので1000ルーメンのターボモードによる照射の熱に悩まされることも少ないかと思います。実際1000ルーメンと言うのは非常に明るい光りです。そして熱をかなり発します。ボディが小さなモデルでも900〜1000ルーメンが出せるライトはたくさんありますが、「常時点灯」で使えるライトはまだ殆どありません。それくらいLEDは熱を発します。コレばっかりはいくら説明しても実際に使っていただかないととそのニュアンスを伝えることが出来ません。「ボディが小さくて使う電池が少なくて1000でるならそっちがいいじゃないか?」とスペックリストから読み取ってしまわれ勝ちですが、実用的にこの明るさを出すには何らかの熱対策が施されたものでないといけません。現状、その対策となるのがボディの大きさという空冷効果しかないのが現実です。

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MT40GT ターボモードの照射。周辺光もありますが、リフレクター径がさほどないので広くはありません。遠方照射に特化した配光です。全く周辺光のないレンズ式のモデルに比べれば近くから遠くまでを一度に照らせるのでそういった配光が好みの方であればアリなものだと思います。

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付属品にはクリップやタクティカルリングも付きます。この長さのライトだとあまり出番の無さそうなアクセサリーですね。ホルスターは貫通式。テールダウンで入れます。ボディの長いライトになりますので完全被覆タイプのホルスターの利用は難しそうです。

MT40GTは正直な話、XP-L HIを搭載していなければさして取り上げるほどのアイテムではなかったかもしれません。XP-L HIとのマッチングに優れた配光と実用性あるボディサイズが魅力のライトだからこそ価値のあるモデルかと思います。

NITECORE (ナイトコア) MT40GT マルチタスクシリーズ LEDライト