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TAJIMA(タジマ) SENTA! LE-A201 単三電池2本使用 LEDハンディライト

本日ご紹介するライトはTAJIMAのSENTA! A201です。単三電池2本使用の建築現場での使用に適したLEDライトです。タジマと言えばW151やE301など各種ヘッドライトをリリースする他、スケールや安全帯などを製造するメーカーです。こちらのA201も建築現場での使用に最適なスペックと各所にタジマならではの工夫が施された仕様となっております。

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まず、目に付くのがテールの大きなランヤードホール。通常1箇所でも開いていれば事足りるものですが、A201には大きなものと小さなもの、二箇所にそれがあります。この部分には脱落防止の為のストラップやカラビナなどを通す為のものです。穴の小さな方にはストラップやランヤードのような径の細いひも状のもの、大きな方にはカラビナ等がかけられるようになっております。先にご紹介したとおり、タジマ製品は「現場での使用」を前提にデザインされておりますので足場などを組んだ工事現場では装備品の脱落はあってはならない事故の一つです。どんなに小さく軽いものでも落ちる高さによっては「凶器」となります。それを防ぐ為にもセイフティーストップとの併用は重要なスペックの一つとなります。

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搭載LEDはCREE XP-G2。リフは鏡面加工されたもの。ベゼル径はさほど広くはありません。あまり広くしすぎると携帯性が悪くなるのでそれを避けたものと思われます。配光はスポットなもので遠方を充分に照らすことが出来ます。建設現場では何百メートルも照らすことはありませんので必要充分な照射距離は得られていると思います。明るさはMAX200ルーメン、3段階調光が可能。Hiモードを連続で10分を超えるとMidモード70ルーメンに落ちます。これは電力の熱変換を抑えるための省エネ的な機能と思われます。

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使用電池は単三電池2本。乾電池もエボルタ、エネループ等のニッケル水素充電池も使用可能。タジマが単三に拘るのには理由があります。一つは単三電池自体は入手が容易で比較的安価であること。もう一つは現場によっては単三電池は支給品である可能性があること、この二点です。最近の建築現場は予算の都合などにより投光器などの仮設照明の設置数が減っているらしいです。個人携帯の灯具、つまりヘッドライトやハンディライトの使用が推奨されております。なので、現場の職人さんたちは単三電池の使用に結構拘るそうです。そういった方々に手にとってもらう為にも電池の仕様は単三乾電池が使えることが重視されます。

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カラビナやフックを通して使うとこのライトの良さが良く分かります。A201のスイッチはヘッド付近にあるプッシュ式のスイッチ。カラビナなどをベルトループにつけて使うと必要最小限の動きでライトを点灯させることが出来ます。パッとつけてすぐに消す時など大変便利。建設現場では手元の作業であれば必ずヘッドライトを使用しますので、ハンディライトの登場シーンは「ちょっと先」を照らすときだけです。ハンディライトをもって作業することは殆どないそうなのでこのランヤードホールは非常に役立つ重要なパーツであることが分かるかと思います。

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順手で持ったときにちょうど親指が掛かる位置にスイッチボタンがあります。結構絶妙な感じでよいです。スイッチのクリック感は充分にあり、グローブをしていても感触で分かり易いのも特徴です。この感触で分かるって言うのはプロツールとしては大切な部分ですよね。

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室内照射距離10m Hiモード。集光照射ですが、周辺光も充分にあるので広い空間であればそれなりの恩恵が得られます。手元モードの70ルーメンでも結構先を照らせるのでこのくらいの距離であれば不満は感じられません。タジマのハンディライトは基本的に「ヘッドライトの照射距離を補うもの」といった考えがあるように思えます。使用頻度はヘッドライトに比べれば少ないものの、それなりの距離を照らすときに活用してください、って感じですね。

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テールキャップとクリップの造形が素敵です。なお、タジマのハンディライトはとても素性の良い工場で造られております。産業系のライトの好きな方であればピンと来るかも知れません。タジマの関係者の方からお話を聞いた時はビックリしましたが、言われてみればなんとなく同じ雰囲気がありますね。デザイン自体に派手さはありませんが、各所に「現場第一」の精神を詰め込んだタジマイズムを感じさせてくれるアイテムです。

TAJIMA(タジマ) SENTA! LE-A201 単三電池2本使用 LEDハンディライト