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ストリームライト(STREAMLIGHT)018 スコーピオンライト XEON

先日お客様よりストリームライトの電球モデル スコーピオンの修理依頼を頂きました。スコーピオンはゴムスリーブを付けた全長125mmの非常にコンパクトなタクティカルライトです。SUREFIRE社の6Pとよく対比された歴史を持つライトであります。

そんなスコーピオンの修理依頼は不思議なものでした。スコーピオンは電球モデルなので「不点灯」であるならば、以下の3つの原因が考えられます。
1つ、電球自体が寿命を全うしたか、衝撃でフィラメントが切れたか
2つ、電池切れ
3つ、スイッチの故障
スイッチの故障を除けば残り2つは簡単に解消が出来ます。ユーザー様の手でも充分に行える作業になるのですが、お電話でお伺いした内容では、どうにも要領がうまくつかむことが出来ませんでした。「あるはずのものが無い」的なお話。仕方ないので現品を送っていただくことになりました。

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で、到着してみると確かにあるはずのものが無い!それはランプホルダーでした。ランプが装着されているはずのホルダーが入ってなかったのです。お客様に再度確認のお電話をすると、「散歩中に使っていたらライトが消えたので、状態を確認しようとヘッドを開けたところ、ランプが無くなっていた」とのこと。

なるほど合点がいきました。ヘッドを開けた際に恐らくランプホルダーごと落としてしまったようです。ヘッドを開けるのは電池交換以外では初めてで、真っ暗な夜道だったので落としたことに気がつかなかったそうです。

ユニット化されたSUREFIREのP60電球と異なり、ストリームライトの電球モデルはパーツが細かく分かれております。電球、ランプホルダー、リフレクター、接点バネともに別々のパーツで構成されております。それゆえ、電池交換時に紛失または破損する可能性はユニット化したものよりも高く、初めて電球を交換される方が紛失してしまったという話を聞いたことはありました。反面、ユニット化されておりませんので一つ一つのパーツ価格は安く補修費用は最低限で済むのがメリットです。
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まぁ、どちらにしてもランプホルダーがありませんと点灯しませんので輸入元から取り寄せなければなりません。通常、アメリカンブランドにしろ、中華にしろ、輸入元は驚くほどパーツ在庫を持っておりません。がしかし、、、ストリームライトの凄いところは「持っているところ」です。この小さなランプホルダーですら在庫でもっておりました。年間どの程度このパーツが出ているか分かりませんがこれは結構凄いことです。

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無事届きましたランプホルダーに電球を挿入して完了です。ランプホルダーは600円程度と格安です。電球を差し込む際は必ず指の油脂がランプ付かないよう軍手やグローブをして付ける必要があります。ユニット化されたものに比べると確かにめんどくさいですが、そこまで大変なものではありません。

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ばっちり直りました。キセノンの温かみのある光はやっぱり良いものです。結局のところ、「突然消灯してしまった」原因は「電池切れ」でした。なので、ユーザー様としては余計な出費になってしまったわけですが、短期間で修理が出来てしかも出費も最低限に抑えられて良かったと喜んでいただきました。

見た目の派手さがあまりないストリームライトですが、長く付き合えるブランドであることは間違いございません。一つ一つ丁寧なアフターフォローが受けられるメーカーとしては最もおススメしたいところです。

30年以上の実績と信頼の米国ブランドSTREAMLIGHT