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JETBEAM Pシリーズ(Performance)

本日はJETBEAMのPシリーズについてご紹介していきたいと思います。
型番の先頭にPがくるパフォーマンスシリーズは先に発売されたBシリーズの上位モデルとなります。全体的なデザインやサイズは似ておりますが、モード変更の仕方や仕様に細かな違いがございます。主にBシリーズと比較しながら各製品の詳細を見ていきたいと思います。

Pシリーズのこちらの4点ですが、外観的にはグレーHAで統一されたルックスをしております。真っ黒のBシリーズと比較するとなんとなくカッコよくは見えます。造形的にも回転防止のアンチロールリングが付くなど、ほぼ円筒形のBシリーズと比べると凝ったデザインをしております。この辺りは好みの問題なので何とも言えませんが、二つ並べてみると好みの違いは出てくると思いますよ。

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なので、今回はPC20BC20を比較してみました。どちらもCR123A x 2本使用のライトになります。
ボディ素材は同じエアログレードアルミ合金。風防レンズも低反射コートレンズ。使用素材はほぼ同じものと言っていいでしょう。

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全長はPC20が若干長い程度。その差5mm。把持部の太さ、ヘッドの太さとも同じなのでホルスターやアクセサリー類の共用は問題なさそうです。

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搭載LEDについて。PC20はCREE XM-L T6 , BC20がCREE XP-G R5 。最近のJETBEAMが得意とする段階鏡面リフレクターのPC20に対して、やや凹凸の浅いリフレクターがBC20となります。搭載LEDの違いもありこれは照射に違いが表れてきそうです。ちなみに単純にルーメン値で比較しますとPC20がMAX410ルーメン , BC20がMAX305ルーメンとなります。明るさではやはり上位モデルが明るいようです。

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最大の違いは設定モード。BC20がヘッドを締めるとHiモード305ルーメン、少し緩めるとLowモード20ルーメンとなります。ヘッドの裏側を見ていただくと分るかも知れませんが、電池の+極があたる中央の接点とは別にその周りに2か所、バネ板状の接点があります。ヘッドを締めこむことでこのバネ板が押されて接点と触れてモードが切り替わるアナログ的なモード切り替。

対してPC20は電子式。こちらはヘッドを締めこむと常にHiモードのみが点灯するタクティカルモードになり、少し緩めるとユーザーディファインドモード(一般使用)に切り替わります。完全にヘッドを締めきった状態ではボディのねじ切り部の先端がヘッドの外縁接点に触れておりますが、緩めることでモード切り替えのスイッチが入るようです。ユーザーディファインドモード移行後はテールスイッチを半押しすることで調光、点滅、SOS点滅に切り替わり、任意のモードでスイッチを押しこむとそのモードで常時点灯します。

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スイッチは同じようです。表面のHAとOリングの色の違いだけ。スイッチはねじ切りも一緒のようです。パーツを共有させることでコストダウンを図っていると思われます。

ということで、照射の違いですがこんな感じです。
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BC20 MAX305ルーメン

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PC20 MAX410ルーメン
中心部の明るさは同じ程度だが周辺光の明るさに違いが生じております。PC20の方が周辺光が明るく中心光との差が薄いのが分ります。XM-Lの特性が上手く活かされております。まぁ、価格なりの性能の差はあるのかなぁ?とは感じましたね。

明るさはもちろん、モードの切り替えの性能差は確認することが出来ました。後はコスト重視か、スペック重視かの違いになると思います。どちらも通常使用において決定的な違いがあるとは思えません。価格とスペックを天秤にかけた時にどちらに傾くかはかなり微妙なところだと思います。なかなか悩ましい選択になるのではないでしょうか?それが楽しみとも言えますけどね!

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上:JETBEAM(ジェットビーム) BC20 LEDライト
下:JETBEAM(ジェットビーム) PC20 CR123A2本使用 タクティカルLEDライト