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懐中電灯にしてはちょっと変わったコンセプトのモデルをご紹介します。

ZEBRALIGHTより入荷した「高演色」のフラッシュライトです。「高演色」なんて、、、なかなかマニアックな響きのモデルですね。市販されております多くの懐中電灯では高演色のLEDを積んだものなどほとんどありません。乱暴に言えば、「懐中電灯ごときに」高演色のLEDを搭載する必要など皆無だからです。懐中電灯はあくまで何かを一時的に照らす為のツールであり、蛍光灯やHIDのように「照明」として用いるものではないからです。家庭や店舗、施設などでLED照明器具が出始めた頃はあまり演色性について拘るメーカーは少なかったのですが、現状の照明器具にとって替われるほど性能が良くなってきた現在では、演色性にも拘ったモデルが増えております。しかし、懐中電灯にまで高演色のLEDを付け始めるなんてちょっと驚きです。

そもそも演色性とはなにか?自然光を評価数値100として光源が発する光がどれくらい自然光に近いか、を表すものです。数値が100に近いほど「高演色」となるわけです。一般的に高演色と呼ばれるような光源は数値が80以上、市販されているLED電球では平均演色評価数(Ra)70〜80のモノが多いようです。それ以下のものは表示されていないので結構低いかも知れません。蛍光灯や白熱灯に比べるとLEDはまだまだ演色性は途上段階なんですよね。ですからご家庭でも節電でLEDに替えてみたものの、なんかちょっと暗いっていうか、ボンヤリとした感じの光だなぁ〜と感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか?それは恐らく演色性が従来の光源より低いからです。

ただ、演色性と「明るさ」、「色温度」などは全く関係がありません。最もローテクな光源である白熱灯が実はRa100なんです。つまり自然光に一番近い光は白熱灯となります。「自然光」を昼白色と勘違いされている方が多いのですが、それは間違いです。そもそも自然光を太陽光とした場合、太陽は日の出から日没まで様々な色の光を放ちます。正確には見える色が違ってくるのです。ですから日中の晴れた日の光が自然光とは限らないのです。

とまぁ、演色性についてはこの辺で。で、照明器具にも使われるような高演色のLEDを積んじゃったゼブラライト。果たしてどんな違いがあるのでしょう?
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さて、1と2どちらが高演色でしょう?














ちょっと違うようだけど、よく分かりません( ̄ー ̄;) 
正解は2が高演色のH51FC, 1がH51FW
正直な話、どちらが自然光に近い色かなんて私には分かりません。こういうのは分かるっていうか、感じることができるか、なのかも知れません。かの偉人の名言を借りるなら「Don't Think. Feel!(考えるな、感じろ!) 」でしょう。かなりアバウトな感じですが、演色性はまじまじ見ても分かりません。全体を引きで見て「なんかいい感じ?」と見える程度のものです。それが施設全体になればかなりの違いを感じるかも知れません。懐中電灯1灯に高演色のLEDを載せたところで見え方に大差なんて出ませんよ。気持ちや好みの問題だと思います。

ただ、ネタにはなるかな?と言うのがこの製品の面白いところでありその全てです。

ZEBRALIGHT(ゼブラライト) H51C 高演色LED搭載モデル(レンズクリアー)

ZEBRALIGHT(ゼブラライト) H51FC 高演色LED搭載モデル(レンズフロスト)