IFD_V20A

にわかに増え始めた無段階調光のライト。本日は2AA(単三電池2本使用)モデルの比較を致しました。
現在弊社で取り扱っている製品では下記の二点が代表的なモデルとなります。

NITECORE(ナイトコア) IFD2
260 lumens
1 hours
165mm
93g

SUNWAYMAN(サンウェイマン) V20A
210 lumens
2 hours
150mm
75.4g

IFD_V20A_3
何れもMAX200ルーメンを越える明るいLEDライトです。単三電池2本使用の細身のボディは握り易く軽量なものです。ボディの全長はIFD2が15mmほど長くなっております。それぞれをヘッド、ボディ、スイッチの3点にバラしてみるとIFD2のヘッドのみが長くなっているのが分かるかと思います。

IFD_V20A_4
ヘッドには調光用のロータリーセレクターが付きますが、IFD2はその上に放熱フィンがちょうど15mmほど付いております。この放熱フィンが無ければ両者はほぼ同じ全長になっているモノと思います。IFD2の放熱フィンは単に放熱の目的以外にもヘッドを外して電池を入れ替える際、指がかかり易い合理的なデザインをしております。他のライトを見てもココまで派手な放熱フィンが付いた2AAのライトはあまりありませんので放熱効果のほどは分かりませんが、まぁカッコいいし使いやすいです。

リフレクターはV20Aが細かな凹凸が付いたテクチャー加工されたものでIFD2が鏡面仕上げのスムースリフ。配光に大きな違いが生まれそうですが、10m程度ではあまり違いが感じられませんし、ルーメン値が異なりますのでそれ以上の距離だったとしてもIFD2の方がちょっと照射距離が長いかな?と言う程度の違いです。むしろスムースリフを使用しているにも関わらず上手く光を拡散させているように思えます。

IFD_V20A_5
IFD2 MAX 260 lumens

IFD_V20A_6
V20A MAX 210 lumens

たまたま個体差のせいなのかどちらもCREE社 XP-G R5だが色温度がかなり違う。明るさに関してはルーメン値分だけの違いはあるように感じました。

IFD_V20A_2
細かい感じですが、クリップの質感は随分違います。ネジ止めチタン製のIFD2とテンション止めスチール製のV20A。別にスチール製が悪いとは思いませんがV20Aのそれはだいぶ簡素です。価格の違いはこういうところに感じます。

この無段階調光のライトの肝はロータリーセレクターの精度と使い心地。V20AとIFD2を比べるとこの部分が違います。

V20A:動きがやや重く、リングの回転幅が狭い。
IFD2:動きが軽く、リングの回転幅が広い
IFD_V20A_1

V20Aに比べIFD2はやたら回ります。それだけ微妙な調光ができるようですが、リング動きが軽いので微妙な調光が難しいです。ある程度抵抗があった方が調整はし易いとおもいます。SUNWAYMANのVシリーズのリングの動きは絶妙です。ただ、片手で持って調整する場合はリングの動きが軽いIFD2は実に使いやすいです。逆にV20Aはリングの動きがマッタリとしている上にリングの凹凸がそれほどハッキリしていないので片手で調光するのは難しいかも。ツライチのデザインはカッコイインだけどね、使いやすさはIFD2の方が良いと思います。

どちらも量産品ではありますが、2AAのライトとしては高価ですし、それなりのスペックと機能を持っていると思います。何より「他とはちょっと違うんだぜ」的な雰囲気があります。自慢とまでは言いませんが特別感が感じられるライトは持っていて楽しいですよね。NITECOREにしてもSUNWAYMANにしても性格の違いはありますが、実用性を狙いながらもちょっと特別感を感じられるライトを作ろうとしているように思えます。