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LED LENSER MT7 OPT-8307T

本当であれば今頃フィールドにて新商品の照射撮影を友人と一緒にいっていたのですが、雨も降っておりましたのでキャンセルしました。でも、せっかく霧が出ている晩ですから試射する予定でしたライトのひとつをご紹介します。やっぱり霧が出ている時は集光系のライトが楽しいのです。

LED LENSER から今年リリースされました新作MT7。一見するとP7のテールにギザギザのインパクトがついたもののように見えますが、握った感じは「あれ、少し痩せた?」などと新妻をそっと後ろから抱きすくめた時のようなセリフが漏れてしまいます。実際にはP7とほとんど変わりません。デザインのせいかな?とも思いましが、、、握り心地の違いは確かにありました。
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現行のP7ボディの滑り止めの形状がどうだったか記憶が定かではありませんが、MT7は従来型と異なります。従来型が升目状のものだったに対して、MT7は斜めに刻みが走っております。このチェッカリングの違いが握り心地に影響を与えているのではないかと思います。LED LENSER特有のあのスベっとしたシルキーな握り心地ではありません。もっとしっかりとした感じ。その為、細いというか握り心地が良かったのだと思います。

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フォーカスのロックシステム。これまでは任意の位置でのフォーカスロックが出来なかったLED LENSERですが、MT7からはヘッドを少しひねることでフォーカスを固定できます。MT7にはナイロン製のホルスターが付属しませんが、フォーカスをロックしておけばホルスターに入れてもヘッドがスライドしませんのでお気に入りの状態を保つことが出来ます。ちょっとした機能ですが、毎日ほぼ同じ照射角で使用するユーザーにとってはありがたい機能かもしれません。

で、お待ちかねの霧の中での照射。
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まずは、最スポットから。220ルーメンのスポット光は空気中の水分を媒介にしてまるでビームのような姿を現します。LED LENSERが好きな方はコレがたまらないのでしょう。実際、こういう気象条件のときはとても楽しいものです。

続いてワイド。
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実にわかりやすい違いです。ワイドは近くをスポットは遠くを照らすことに長けたものです。状況にあわせてヘッドをスライドさせることにより瞬時に全く異なる性格に変えることが出来るのがLED LENSER のフォーカスコントロールの魅力です。

P7もそうですが、如何せんランタイムが短い。明るくなったことで尚更な感じもあります。単四電池使用の限界が見えるのも現実です。ですので、ここまでの明るさとコンパクトさが必要なければ、単三電池を複数本使用し、それ以下の明るさのライトを選んだほうが良いかも知れない。もちろん、携行性という点ではこのMT7はかなり良いんですけどね。一般的な懐中電灯というくくりで見てしまうとちょっとネタ的な要素が目立つのも事実かな?とも思います。とにかく、このワイドとスポットのスムーズな切り替えが好きで、明るいライトが欲しい!って方にはお勧めしていいものです。